2014年7月10日木曜日

チェルシー、マリオ・パシャリッチを獲得

チェルシーは7月9日、ハイドゥク・スプリトからクロアチア代表MFマリオ・パシャリッチ(19)を獲得したと発表しました。
http://www.chelseafc.com/news/latest-news/2014/07/pasalic-signs.html

移籍金は約300万ポンドと見られています。

パシャリッチのコメントです。
「こうしてついにチェルシーの選手になるとができてすごく嬉しい。トレーニンググラウンドに感激している。そして、ハイドゥクのすべての人に感謝しなければならない。これは僕のキャリアの新たなスタートなんだ。」
「僕はセントラルミッドフィルダーだ。1番のお気に入りの選手はフランク・ランパード。だからこそ、チェルシーの一員になることができてすごく幸せなんだ。」

また、ハイドゥク・スプリトも公式HPでコメントを発表しています。
http://hajduk.hr/vijest/mario-pasalic-potpisao-za-chelsea/4775
「マリオ、君がハイドゥクで成し遂げたすべてに感謝します。私たちは君のキャリアが最高のものになるよう願っています。」

パシャリッチは昨季ハイドゥクでトップチーム昇格を果たし、リーグ戦では36試合11ゴール5アシストの活躍を見せ、ELでも3試合に出場するなど大活躍を見せました。その活躍が認められ、ブラジルW杯代表候補30名にもサプライズで選出され、18歳ながら予備登録メンバーに選ばれました。

最大の持ち味は得点力で、昨季は主に中盤での出場ながら二桁得点を達成するなどまさにランパードを彷彿とさせます。本人の言葉からもランプスは意識しているのでしょう。


パシャリッチの移籍話は今年の1月に初めて出てきたと記憶しています。当時はラツィオがパシャリッチ獲得に向け約200万ユーロでほぼ合意に達していたのですが、そこをチェルシーがより好条件でのオファーを出すことで一気に攫っていきました。1月末の時点でコブハムを訪れており、メディカルチェック等を済ませていたとクロアチアでは報道されていました。その時点ですでに、ハイドゥクも公式サイトで「彼はロンドンに発った」と発表しており、獲得は内定していたと言われています。その後も、チェルシーのフットボールダイレクターであるエナメロが定期的にクロアチアを訪れパシャリッチを視察していました。
2/13に行われたハイドゥク・スプリト100周年記念式典では「ハイドゥクのユニフォームは神聖なもので、チェルシーに移籍したら恋しくなってしまうと思う。」とコメントしていましたし、個人的にはやっと発表されたかという感じです。


パシャリッチの今後ですが、プレシーズントレーニングではファーストチームに帯同すると発表されています。しかし、今季はローンで武者修行に出されることが確実となっています。というのは、パシャリッチは現状だとイギリスでの労働許可が降りない見込みだからです。

パシャリッチはドイツ生まれのクロアチア人です。クロアチアは2013/7/1にEU加盟を果たしましたが、EU加盟国間で認められている「移動の自由」に関してフットボールの世界においては当面適用が見送られるとされています。また、ドイツ生まれではあるものの、両親がドイツ国内に8年以上住んでいなければならないという条件を満たしていないためドイツ国籍を所持していません。そのため、来季パシャリッチがイギリス国内でプレーするためには労働許可が必要になるのです。チェルシーはパシャリッチの労働許可を求める申請を一応行うようですが、現状では却下される見込みだということです。

パシャリッチのローン先ですが、クロアチアでは当初の報道の時点からオランダでプレーすることになると言われてきました。なので、おそらくフィテッセでプレーする可能性が高いのではないかと思います。また、ドイツ生まれでドイツ語が話せることからブンデスリーガのクラブからも関心を集めているそうです。

労働許可をひとたび得れば、パシャリッチは何の制約もなくチェルシーでプレーできます。なので、ローンで修行し労働許可を認められるほどの選手になり、ぜひチェルシーで活躍する姿を見たいです。チェルシーファンとして、クロアチアファンとして非常に楽しみです。

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