2017年6月22日木曜日

6/11 Iceland vs Croatia

 よくあるクロアチアの試合でした。いくらメンバーがそろえども、根っこは変わらないというか。

アイスランド 1-0 クロアチア

GK:L.カリニッチ
DF:イェドヴァイ、ロヴレン、ヴィダ、ピヴァリッチ
MF:モドリッチ、バデリ
   ペリシッチ、コヴァチッチ、マンジュキッチ
FW:N.カリニッチ

63' N.カリニッチ→ブロゾヴィッチ
(ブロズが右SH、マンジョがトップへ)
88' マンジュキッチ→サンティニ


 スバシッチが怪我でこの日のGKはL.カリニッチでした。負傷で呼ばれていないチョルルカのところにはロヴレンが、ラキティッチのところにはコヴァチッチが入りました。

 90分通してクロアチアは低調でした。総じて動きは重く、ボールも回らず、連携も拙かったです。加えてアイスランドのアグレッシブなプレスとフィジカルにも悩まされ、よかった点を見出すことがここまで難しい90分も久しぶりだったのではないかと思います。

 光ったのはロヴレンとヴィダの両CBの奮闘くらいでした。特にヴィダ。前の選手が簡単にボールを失い、幾度もカウンターを食らう中でそれを懸命に食い止め続けました。

 失点は89分でした。CKから簡単に合わされ失点。低調な出来にふさわしい失点だったように思えます。

 気になったのは、各列をリンクする役割を担っているバデリとコヴァチッチの二人。バデリは動きが重く、配給面でもミスが目立ち役割を全うしたとは到底言えませんでした。彼の低調さが後ろからのビルドアップを混乱に陥れていたように思います。

 もう一人のコヴァチッチはより深刻でした。彼がこの試合で任された役割はラキティッチに変わる”トップ下”であり、中盤と前線をリンクすること。しかし、コヴァチッチは頻繁にボランチの位置まで下がってボールを受けに来ていました。もちろん、ビルドアップの機能不全によりボールが思うように来なかったのはあるでしょうが、このコヴァチッチのポジショニングによって前線は孤立。マンジュキッチとL.カリニッチに有効なボールが入るシーンがほぼ皆無となる結果を招きました。
 コヴァチッチは、今シーズンをほぼカゼミロのバックアッパーとして過ごし、おそらくトップ下を務めたのは1年以上ぶりだったように思います。しかし、与えられた役割を全うできないようでは論ずるに値しません。よく言えば、彼の伸びしろといえるのでしょうが。

 しかしながら、この試合最も批判されるべきは間違いなくチャチッチ監督でしょう。チームが機能不全に陥ってるにもかかわらず、交代枠を80分までに1枚しか使わず、挙句1枚残すという無能っぷり。カリニッチを下げブロゾヴィッチを入れることでボールの循環を良くすることには成功しましたが、問題はそもそもそこまでボールが入らない後ろにあったのは明白でした。守備面で安定したブラダリッチや、配給・運搬共に秀でたログ、運動量のパシャリッチとカードは揃っていたにもかかわらず、低調なバデリを90分引っ張ったのは理解できません。
 
 また、最後(2枚目)として切ったカードはこの試合が公式戦初出場のFWサンティニ。88分という時間帯に初出場のFWに対して、何が期待できるのでしょうか。そして、失点してからようやくログを用意させましたが、時間は間に合わず。あまりにも無策でした。

 
 この試合の結果、クロアチアはグループ首位を維持も勝ち点では並ばれ、4つ巴の大混戦を招く事態になってしまいました。クロアチアという国は、悲しいことにフーリガニズムとともにあるのが現状であり、常に勝ち点剥奪と隣り合わせです。この試合で落とした勝ち点が後々響いてくるように思えてなりません。

 

2017年6月21日水曜日

データを振り返るチェルシー16/17シーズン Part.2

 データ『を』振り返ります。データ『で』振り返るわけじゃないです。16/17シーズンの各種データをまとめただけ。Part.2は、記録編です。

Part.1(スタッツ編)はこちら → リンク


16/17シーズン成績

プレミアリーグ:1位(優勝)
FA杯:準優勝
リーグカップ:4次ラウンド敗退
U18プレミアリーグ:南地区優勝、総合優勝
FAユースカップ:優勝


表彰

監督協会選出最優秀監督:コンテ
プレミアリーグ年間最優秀監督:コンテ
月間最優秀監督(10,11,12月):コンテ

<全体表彰>
選手間年間最優秀選手:カンテ
〃 次点:アザール
記者投票年間最優秀選手:カンテ
〃 次点:アザール
プレミアリーグ年間最優秀選手:カンテ
プレミアリーグベストイレブン:ルイス、ケイヒル、アザール、カンテ
プレミアリーグ月間最優秀選手(10月):アザール
プレミアリーグ月間最優秀選手(11月):コスタ
PFAファン投票月間最優秀選手(10月):アザール
PFAファン投票月間最優秀選手(11月):モーゼス
PFAファン投票月間最優秀選手(3月):カンテ
プレミアリーグ月間最優秀ゴール:ペドロ(11月、トッテナム戦)、アザール(2月、アーセナル戦)、ペドロ(4月、エバートン戦)

<クラブ内表彰>
年間最優秀選手:アザール
選手間年間最優秀選手:カンテ
年間最優秀若手選手:該当なし
年間最優秀ゴール:エデン・アザール(ホーム、アーセナル戦)
アカデミー年間最優秀選手:メイソン・マウント


トップチームデビュー

オラ・アイナ、ナザニエル・チャロバ


主な出来事

<クラブ>
・シーズン最多勝利記録を更新(30勝)
・シーズン歴代2位となる勝ち点93
・前半戦19試合におけるクラブ最多勝ち点を更新(49)
・プレミアリーグ初の月間最優秀監督3か月連続受賞
・プレミアリーグにおいて初めて全試合で交代枠を3枚使った
・今シーズンで最も先制点を奪ったチームに(31回)
・1990年以来初めて、同じ11名を6試合連続スタメン起用
・グアルディオラの率いるチームから初めてダブルを達成
・クラブ新記録の13連勝
・クラブ新記録となる全コンペティション通じての10連勝
・クラブ新記録となる全コンペティション通じてのホーム13連勝
・アブラモビッチ下での通算800勝(FA杯トッテナム戦)
・クラブ通算1500クリーンシート達成(ホーム、ハル戦)
・ホームでのクラブ通算勝ち点1000達成(同上)
・リーグカップ通算100勝(レスター戦)
・1試合最多観客動員(105826人、レアルマドリー戦(プレシーズン))
・ホームの試合で最も3点以上決めた試合数が多いチームに(12/19)


<選手>
アザール:国内トップディビジョンにおける通算5000ゴール
アザール:プレミアリーグ通算900ゴール
テリー:アブラモビッチ下でのプレミア通算1000ゴール
アスピリクエタ:リーグ戦フルタイム出場
コスタ:チェルシー移籍後、50ゴール達成
アザール:チェルシー移籍後、50ゴール達成
ケイヒル:チェルシー移籍後、200試合出場
オスカル:チェルシー移籍後、200試合出場
アスピリクエタ:チェルシー移籍後、200試合出場
セスク:チェルシー移籍後、100試合出場
コスタ:チェルシー移籍後、100試合出場
クルトワ:チェルシー移籍後、100試合出場


<ローン選手>
タミー・エイブラハム(ブリストルシティ)
クラブ年間最優秀選手、クラブ年間最優秀若手選手、クラブ得点王
 
ムフタル・アリ(フィテッセ)
KNVBカップ優勝
 
クリスティアン・アツ(ニューカッスル)
チャンピオンシップ優勝
 
ジャマル・ブラックマン(ウィコム)
クラブ年間最優秀若手選手
 
ルイス・ベイカー(フィテッセ)
KNVBカップ優勝
 
イジー・ブラウン(ハダースフィールド)
プレミア昇格プレーオフ優勝
 
ジョーダン・ホートン(ドンカスター)
英3部リーグ昇格
 
マット・ミアズガ(フィテッセ)
KNVBカップ優勝
 
ネイサン(フィテッセ)
KNVBカップ優勝
 
ケイシー・パーマー(ハダースフィールド)
プレミア昇格プレーオフ優勝
 
フィカヨ・トモリ(ブライトン)
プレミアリーグ昇格


代表招集選手

<イングランド>
A代表:ケイヒル
U21:エイブラハム、ベイカー、N.チャロバ、ロフタス=チーク
U20:ブラウン、クラーク=ソルター、グラント、ジェイムズ、ソランキ、トモリ、アグボ、テイラー=クロスデイル、ウワクウェ
U19:エイブラハム、ブラウン、ソランキ、トモリ、T.チャロバ、J.ダシルバ、マドックス、マウント、スターリング
U18:ジェイムズ、テイラー=クロスデイル、ウワクウェ、マウント、トンプソン
U17:グェヒ、ハドソン=オドイ、ラビニエル、マクイクラン、パンゾ


<ヨーロッパ>
ベルギー:クルトワ、アザール、バチュアイ、C.ムソンダ(U21)
ボスニア・ヘルツェゴビナ:ベゴヴィッチ
クロアチア:パシャリッチ(U21)
チェコ:カラス
デンマーク:クリステンセン
フランス:カンテ
オランダ:アケ(A代表/U21)、カスティージョ(U17)
ポーランド:ブルカ(U18)
ポルトガル:エドゥアルド
スコットランド:サムット(U21/U20)、セントクレア(U19)
セルビア:イヴァノヴィッチ、マティッチ
スペイン:コスタ、アスピリクエタ、ペドロ
スウェーデン:コリー(U18/U17)
スイス:ミュハイム(U19)
ウェールズ:C.ダシルバ(U20/U19)

<北中南アメリカ>
ブラジル:ウィリアン
コロンビア:クアドラード
エクアドル:キンテロ(U20)
ジャマイカ:ヘクター

<アフリカ>
ブルキナファソ:トラオレ
ガーナ:ババ、アツ
コートジボワール:アングバン
ナイジェリア:ミケル(A代表/五輪代表)、モーゼス、オメルオ

合計 59名



データを振り返るチェルシー16/17シーズン Part.1

 データ『を』振り返ります。データ『で』振り返るわけじゃないです。いろんな数字のまとめ。

Part.1は、スタッツ編です。

Part.2(記録編) → リンク

全コンペティション総括

47試合 37勝7敗3分け 109得点44失点 クリーンシート19試合 無得点3試合



<出場試合数> 全47試合
最多:アスピリクエタ(47試合)※2年連続
最少:ケネディ(2試合)
※ハーフシーズン以上トップチームで過ごした選手を対象

<出場時間> 合計4,532分
最長:アスピリクエタ(4,363分)※2年連続
最少:ケネディ(101分)
※ハーフシーズン以上トップチームで過ごした選手を対象

<離脱試合数> 怪我や病気など
最多:ズマ(14試合)
次点:テリー(13試合)
※表から除外したが、個人的な理由でウィリアンとオスカルが各1試合ずつ欠場
※表から除外したが、ミケルがオリンピックのため4試合欠場

<ゲームキャプテン>
ケイヒル(33試合)、テリー(10試合)、イヴァノヴィッチ(3試合)、アスピリクエタ(1試合)

<退場>
モーゼス(FA杯アーセナル戦、イエロー2枚)
テリー(FA杯ピーターバラ戦、決定機阻止)

<イエロカード>
コスタ、カンテ(11)、セスク(9)、ペドロ(8)、ルイス(7)、ケイヒル、マティッチ(5)、アスピリクエタ、モーゼス(4)、アロンソ、チャロバ、アザール、ウィリアン(3)、イヴァノヴィッチ(2)、アケ、クルトワ、オスカル、テリー(1)

最多試合:5枚 vsウェストハム(H)

<警告・注意> 
チーム合計:112回
上位3名:コスタ(25回)、アザール(23回)、モーゼス、ペドロ(11回)

<サスペンション>
コスタ、カンテ、ペドロ、テリー(1試合)

<着用ユニフォーム>
1st(青):37試合
2nd(黒):7試合
3rd(白):3試合


得点

 
 
<ゴール数> 合計109ゴール(前年比+18)
上位3名:コスタ(22)、アザール(17, PK2)、ペドロ(13)
 


<90分あたりのゴール数> PK除く
1位:バチュアイ 0.89 2位:コスタ 0.54 3位:ウィリアン 0.47

<ゴールタイプ> カッコ内は前年比
右足:68 左足:29 ヘディング:10
O.G.:2

エリア内:91 エリア外:18

流れからのゴール:70(+11)
直接FK:5(-4)
CKからの得点:17(+8)
PK:4(-2)
PKからの得点:1(+1)
スローインからの得点:3(-1)
FKからの得点:6(+4)
相手のGKからの得点:1
相手のスローインからの得点:2

前半の得点 47   後半の得点 60
 0~15分 14    41~60分 15
 16~30分 15    61~75分 18
 31~45分 15    76~90分 15
 AT
3    AT 3

延長戦 2

<ハットトリック>
該当者なし

<PK獲得>
アスピリクエタ、コスタ、アザール、イヴァノヴィッチ、モーゼス、ペドロ(1回)

<PK成功>
アザール(2)、バチュアイ、ウィリアン(1)

<PK失敗>
コスタ(1, セーブ)、アザール(1, セーブ)

<ポスト>
アロンソ(4)、コスタ、ペドロ(3)、セスク、ロフタス=チーク、モーゼス(2)、バチュアイ、ルイス、ケイヒル、アザール、ウィリアン(1)

<アシスト>
 

 
上位3名:アザール(16)、セスク、ペドロ(15)


 
<Aids> ゴールに直結したわけではないが重要な役割を果たした数
※俗にいうアシストのアシストのようなもの
上位5名:アザール(18)、セスク(15)、コスタ(9)、ペドロ(8)、カンテ、モーゼス(7)


失点

シーズン合計 44失点(前年比-23)

<ゴールタイプ>
エリア内から:39(-14)
エリア外から:5(-9)

流れからの失点:27(-21)
CKからの失点:4(-4)
FKからの失点:6(+1)
PK:3(±0)
直接FK:1(±0)
スローインからの失点:2(+1)
チェルシーのスローインからの失点:1

前半の失点  25    後半の失点  19
   0~15分  9       41~60分  10
   16~30分  7       61~75分  4
   31~45分  7       76~90分  2
   AT  2       AT  3

<PK献上>
ケイヒル、クルトワ、ペドロ(1)

<被PK>
クルトワ(2)、ベゴヴィッチ(1)

<PK阻止>
なし

<クリーンシート>
クルトワ(17/39)、ベゴヴィッチ(2/8)


BPL各種スタッツ

今までに述べたもの以外のPLにおけるスタッツ

<枠内シュート> 計204本(前年比+30)
上位5名:コスタ(42)、アザール(33)、ペドロ、ウィリアン(17)、アロンソ(16)

被枠内シュート 104本(前年比-72)

<枠外シュート> 計220本(前年比+29)
上位5名:コスタ(37)、ペドロ(29)、アザール(27)、アロンソ(20)、ウィリアン(19)

被枠外シュート 142本(前年比-23)

<被シュートブロック> 計158本(前年比-8)
上位5名:コスタ(33)、アザール、モーゼス(18)、ペドロ(13)、アロンソ、ルイス、カンテ、ウィリアン(10)

<シュートブロック> 計78本(前年比-78)
上位5名:ケイヒル(20)、ルイス(14)、アスピリクエタ、モーゼス(8)、マティッチ(7)

<コーナーキッカー> 計216本(前年比-24)
セスク(74)、ウィリアン(62)、アザール(46)、ペドロ(19)、モーゼス(10)、オスカル(3)、コスタ(2)


2017年6月6日火曜日

Steps Up: ローン選手特集記事まとめ

 公式サイトが今年の1月から始めた各ローン選手一人ひとりにインタビューをする特集記事 Steps Up が個人的に好きなので、リンクをまとめました。というか、公式サイトにそれをまとめたページがなくて不便だなと思ったので。

 それぞれの選手が自分の現状や目標、ローンへの考え方、自分のいるチームやリーグの印象、それぞれの場所での生活や文化などいろんなことを自分の言葉で話してるのが読んでてなかなか面白いです。もしよかったら是非。 

 日本語サイトのリンクも貼りましたが、英語推奨です。公式と言えど日本語サイトでは原文の一部が省かれて訳されていたり、誤訳もあります。

例 2016年9月のベイカーの記事にて
正:「ピッチの外でも、もうすっかり落ち着けているんだ。もうここに1年以上住んでいるからね。」 

誤:「ピッチの上では落ち着けているんだ。あの街にも1年以上住んでいるからね。」


16/17シーズン

6月 マイケル・ヘクター(フランクフルト/ドイツ)
English / 日本語

5月 マット・ミアズガ(フィテッセ/オランダ)
English / 日本語

4月 ネイサン・バクスター(ソーリハル・ムーアズ/イングランド5部)
English / 日本語

3月 ジョーダン・ホートン(ドンカスターローバーズ/イングランド4部)
English / 日本語

3月 タミー・エイブラハム(ブリストル・シティ/イングランド2部)
English / 日本語

1月 ケイシー・パーマー(ハダースフィールド・タウン/イングランド2部)
English / 日本語

12月 ジャマル・ブラックマン(ウィコム・ワンダラーズ/イングランド4部)
English / 日本語

10月 トーマシュ・カラス(フラム/イングランド2部)
English / 日本語

9月 ルイス・ベイカー(フィテッセ/オランダ)
English / 日本語


15/16シーズン

7月 ジョーダン・ホートン(ジリンガム/イングランド3部)
English / 日本語

5月 マイケル・ヘクター(レディング/イングランド2部)
English / 日本語

5月 マルコ・ファン・ヒンケル(PSV/オランダ)
English / 日本語

4月 ケネス・オメルオ(カスパムシャ/トルコ)
English / 日本語

3月 マリオ・パシャリッチ(モナコ/フランス)
English / 日本語

2月 トッド・ケイン(NECナイメヘン/オランダ)
English / 日本語

1月 ドミニク・ソランキ(フィテッセ/オランダ)
English / 日本語

2017年6月1日木曜日

5/28 Croatia vs Mexico

協会の金もうけのためのアメリカ遠征。クロアチアは国内組(しかも国内カップ戦控える強豪2チーム以外から!)+チョップ、イェドヴァイ、L.カリニッチ、サンティニという”偽A代表”で臨みました。

クロアチア 2-1 メキシコ @ロサンゼルス
得点者:チョップ(35')、トゥドール(37')

GK:L.カリニッチ
DF:イェドヴァイ、ニジッチ、フィリポヴィッチ、バリシッチ
MF:シュニッチ、シュコリッチ
   トゥドール、ヴラシッチ、チョップ(c)
FW:サンティニ

71' トゥドール→コリンゲル
(5-4-1へ移行)
78' シュコリッチ退場
82' サンティニ→カティッチ
(5-4-0へ移行)
92' チョップ→マイェル


 まずびっくりしたのが、クロアチアは偽A代表だったためメキシコも欧州主要リーグでプレーする選手がいないだろうと思っていたのですが、バリバリの主力が出ていたことです。オチョアやカルロス・ベラ、ドスサントスにチチャリートと普通に有力選手が出ていただけに、そのメキシコ代表に勝ってしまったことがなおのこと驚きでした。


 1得点目。イェドヴァイのエリア内へのロングスローに対するメキシコのクリアが中途半端になり、それを拾ったシュニッチが前線へフライスルーパス。抜け出したトゥドールが飛び出してきた相手GKを横目にフリーのチョップへパスを出し、チョップもしっかり決めました。エリア内で、クリア後のメキシコのライン押上げの遅さをついた攻撃で、トゥドールの冷静さが光りました。

 2点目は、1点目の直後でした。リスタートのキックオフ直後からハイプレスをしたクロアチアに慌てたCBレジェスがバックパスを中途半端にしてしまい、トゥドールがボールを奪取。飛び出してきたオチョアも交わして無人のゴールへ流し込みました。レジェスのパスミスがありえないものでしたが、最後角度の厳しいところからゴールに流し込んだトゥドールの冷静さがここでも光りました。

 失点は、相手右サイドからのフリーキックから。合わせるフリーキックでしたが、飛び出したカリニッチが目測を誤りボールに触ることすらできず。カリニッチの上を通過したボールをチチャリートがファーで合わせ決めました。カリニッチの判断ミスも致命的でしたが、FKを与えたバリシッチのファールもまた悲劇的でした。


 試合内容は90分通して低調でした。決まった3ゴールもすべて守備側の大きなミスに起因するもの。前半は、意欲の見えないメキシコと戦術が全く浸透していないクロアチアが、それぞれ個の力の足し算だけで殴り合うプレシーズンマッチのようでした。

 しかし、後半はメキシコが危機感を感じたのか前半とは別人のようなプレーで、クロアチアは防戦一方となりました。途中でCBコリンゲルを投入し5バックへ移行するも変わらず攻め立てられ続けましたが、メキシコの最後の部分での雑さとカリニッチのビッグセーブ連発でオープンプレーからの失点はありませんでした。よく耐えたと思います。

 とりあえず、メキシコが酷かったです。このクロアチアに主力を出して負けるのはちょっと理解できない。後半途中、監督が怒りのあまり主審に注意されるシーンや、クロアチアの選手が倒れた際に早く立てと複数の選手が詰め寄り一触即発になるなど心証もよくありませんでした。

 正直、本物のA代表の新戦力は見つからなかったと思います。ただ、カリニッチに出場機会を与えられたこと、将来のA代表と目されるヴラシッチやトゥドールが代表の雰囲気を知ることができたこと、この辺りは収穫といえるでしょう。


<寸評>
L.カリニッチ
後半はビッグセーブ連発でベルギーリーグ年間最優秀GKに輝いた実力を示したが、失点時の致命的なミスは全く擁護できない。スバシッチとの差は小さくない。

フィリポヴィッチ
空中戦に強いようで、攻守においてセットプレーで競り勝つシーンが多く見られた。ただ、オープンプレーでは前でつぶそうとする傾向が強くラインを崩して裏を取られるシーンも幾度か。

ニジッチ
どこが長所なのか分からなかった。

イェドヴァイ
SBをやる時は連携で崩すタイプだが、ほぼ一緒にやったことがないメンツで連携を求めても酷だった。パッとしなかったが、53分に相手の決定機を1人で落ち着いて防いだシーンは格の違いを見せた。

バリシッチ
クロアチアの左SBといえばヤルニ以来有力選手がおらず穴となり続けているが、彼もまたご多分に漏れず凡庸なLSBだった。失点につながったファールも悲劇的。

シュニッチ
2ボランチのうちで、スペースカバー等守備に重きを置いていた印象。ただ、それが利いていたようにはあまり見えなかった。

シュコリッチ
2ボランチのうち、ボールをさばき展開させる役回りを担っていた印象。それなりにチームを動かしていたが、モドリッチやバデリを知っている側からすれば満足できるものではなかった。また、退場につながったイエローは2枚とも避けられたもので、その点でも褒められる出来でなかった。

トゥドール
1ゴール1アシストで、ゴール前での冷静さは見事。しかし、ゲームを通しての存在感は他の選手と比べても希薄で、数字とパフォーマンスが噛みあっていない出来。

ヴラシッチ
トップ下に入り、ボールを持てばドリブル突破で数人をはがしたり、フリックで相手を窮地に陥れたりとその才能を見せつけた。一方で、ボールを持たないときの動きの引き出しがあまりに少なく今後苦労しそう。

チョップ
可も不可もなく。守備の貢献度も高かったが、この日のチーム内の序列を考えるともう少し存在感を見せてほしかった。

サンティニ
ポストプレイヤーとして頑張っていたが、マンジュキッチやN.カリニッチと異なるアイデンティティを示すことはできなかった。現状は、彼らの”下位互換”。