2014年9月16日火曜日

9/13 Chelsea vs Swansea

ホームで現時点での首位攻防戦。前回のスワンズ戦は極めて低調な出来をホームでお届けしてしまったし、とにかく勝ちたい試合。

チェルシー 4-2 スウォンジー @スタンフォードブリッジ
得点者:テリー(11' OG)、コスタ(45',56',67')、レミー(81')、シェルビー(86')

GK:クルトワ
DF:イヴァノヴィッチ、テリー、ケイヒル、アスピリクエタ
MF:マティッチ、セスク(サラー 82');シュールレ(ラミレス HT)、オスカル、アザール
FW:コスタ(レミー 72')

Sub:チェフ、ズマ、フィリペ、ウィリアン

ハムストリングが心配されたコスタは結局先発。現状の攻撃的ベストメンバー。

前半は完全にスワンズの時間でスワンズが先制して終わり。セスクが前に出てプレスかけるもキソンヨンにアッサリかわされてバイタルへ侵入される。そこにイヴァノ、マティッチ、ケイヒルが一緒に寄せちゃったのでがら空きのラウトリッジに通されてフリーでGKとDFラインの間にゴロクロスを出されて、下がりながらの対応で後手を踏んだJTがそのまま押し込みOG。セスクがあっさり交わされすぎでちょっとお話にならないのと、そのおかげで左ボランチのマティッチが遅れて対応しなきゃいけなくなる、遅いからイヴァノもケイヒルも寄せる、空いた右を突かれてラインの裏に出される、慌ててクリアしきれず、と全てが後手後手でした。

前半のチェルシーは全くいいところがないレベル。スワンズは好調さを見せつけてくるかのようなパフォーマンスでかつチェルシーをしっかり研究しているのが分かる出来だった。基本的にボールを持つのはスワンズで、攻撃的4231をスタメンに採用したメリットは皆無に。
スワンズは4‐5でリトリートしつつバイタルエリアで徹底的にプレスすることでチェルシーにやりたいことをさせないようにすることを目指す。バイタルで好きにやられるならファール止めてFK上げる方がマシ!というくらいの徹底ぶりでとくにアザールには厳しく、チェルシーはサイドに逃げるしかなかった。だけど、この日はシュールレが不調で仕掛けてもロストばかり、サイドバックはイヴァノとデイブなのでクロスは決定機に結びつかずで得点の匂いはなし、完全にしてやられてしまった。ただ、アマトとシェルビーが前半でイエローをもらってくれたおかげでこの2人がバイタルで厳しくいけなくなってから少しずつ可能性は見えてきた。あと、上がってきたセスクには必ず誰か1人がつく約束事がなされていた。バイタル潰しとセスク消しは完全にハマっていて、モンクさんよく研究してきたなあという感じ。

逆に、チェルシーはセスクボランチなのでバイタルがら空き現象は継続。そう簡単に治るわけがない。そのバイタルでゴミスのポストプレーが素晴らしかった。ちょっと想定外。

4231が全く機能しなかったのでよくなかったシュールレが前半で下がってラミレスを入れてマティッチアンカーの433に。スワンズもアマトがイエローをもらっていたので厳しくバイタル潰しを継続するべくフェデリコ・フェルナンデスを投入。

この433がよかった。アンカーを置くことでチームとして重心が下がったので守備が安定して、バイタルエリア含めて距離感も良くなった。さらに、重心が下がったことが攻撃面でも功を奏した。中盤の3枚でボールを持つことでスワンズのバイタル潰し隊のプレス位置が高くなったおかげでワイドのオスカルとアザールが間延びした4‐5ラインの間に侵入して好きにプレーできた。

同点弾はセットプレーから。またコスタが決めてしまった。セットプレーでまで決めるとかもう大正義ストライカーすぎて。

勝ち越し弾もコスタ。アザール→裏に走り込んだセスク→コスタの素晴らしい崩し。この得点シーンの直前にコスタが1人で持ち込んでシュートまでいっていたのが効いていて、これによってアンヘル・ランヘルはアザールに対して直前のコスタのようにシュートを恐れて中に切り込んでくるのをケアしていたら大外からセスクが走り込んできました、と。

突き放す3点目もコスタ。押し込んだ状態でバイタルでボールを持ったラミレスがスペースに極上のスルーパス。コスタはオフサイドもなく決めるだけ。コスタが頼りになりすぎるだけじゃなくて。ラミレスが入ったことでチェルシーがよくなった。やっぱりラミレスはインサイドハーフが一番。

ダメ押し弾はレミー。アザールが流石のテクニックと速さで一人で左から右にスワンズDFを切り込む。シュートまでは行けなかったけどオスカルに折り返すとオスカルは左のレミーに、右に流されていたスワンズDFを尻目にレミーはしっかり決めました、と。アザールのスキルが生んだレミーのチェルシー初ゴール。レミーはこの前にもシュートを打っていて貪欲さに好感、しっかり決めたのもgood。

追いすがるスワンズ、降りてきたボニーの裏に抜け出したシェルビーがあっさり決めて2点目。JTが釣られすぎて前に出すぎていて裏はガラ空きでした。こういうところで決められるのはシャクだけど、諦めないスワンズにチーム状態の良さを感じる。ボニーもいいアシストだったね。

ということで4‐2で勝利。前半は45分丸々スワンズの時間、逆に後半は45分チェルシーのもので、「自分たちの時間でどれくらいできるか」がそのまま結果に出た試合という印象。裏返すと、相手の時間帯にどれだけやれるか、で差がついた試合。チェルシーはなんだかんだ力ずくでなんとか最少失点に抑えるけど、スワンズは凌ぎきれず。逆にチェルシーは自分のターンでの破壊力がずば抜けてきたなあと。


やっぱり現有スカッドでの4231には限界が見える。守備時の不安が多きすぎるし、いいチーム状態であるとはいえ、ホームでスワンズにここまでやられてしまうのはマズイ。433にシフトするか、なんらかの改良を加えていくか。433で際立ったのはラミレスで、彼が試合を大きく変えてくれた部分が大きい。やっぱりラミレスは2センターじゃなくて3センターのインサイドハーフの選手。基本的にラミレスが評価された試合はインサイドハーフか右サイドで起用された時じゃないかな。フェリポンは代表でラミレスを2センターでは使わなかった印象もある。冬にマティッチの相棒が来てくれるのが1番なんだけどなあ。

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スワンズはいいチームというか、モンクさんがすごく仕上げてきてて。昨季後半の縦ポンサッカーはなんだったんだろう・・・w 途中就任で当座を凌ぐための戦術だったのかな。ボニー残留だけじゃなく、この試合よく動いてポストもすばらしかったゴミスがいて、継続できればトップ10に普通に入りそう。去年の縦ポンとボニー移籍を見込んで降格予想しちゃったし土下座の用意をしないといけないかな・・・。

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