2016年10月8日土曜日

10/6 Kosovo vs Croatia

 W杯予選2戦目。負傷者続出でモドリッチ、ラキティッチ、ロヴレン、ピアツァと力のとくにある4選手を欠くなかでのアウェイゲーム。コソヴォはこの試合がホームでの初の公式戦というメモリアルゲーム。

コソヴォ 0-6 クロアチア
得点者:マンジュキッチ×3、ペリシッチ、ミトロヴィッチ、N.カリニッチ


GK:スバシッチ
DF:ヴルサリコ、チョルルカ、ヴィダ、ピヴァリッチ
MF:ブロゾヴィッチ、バデリ、コヴァチッチ、ペリシッチ
FW:クラマリッチ、マンジュキッチ

チョルルカ→ミトロヴィッチ
マンジュキッチ→N.カリニッチ
クラマリッチ→ログ


 ナイスゲームでした。特に攻撃陣は皆が褒められる出来でコソヴォの中盤を容易に崩し決定機を数多く創出、モノにすることができました。

 特にマンジュキッチ。公式戦でずっとゴールがなくメディアから叩かれた中での前半だけでのハットトリック。実力で批判したものを黙らせました。
 とは言うものの、やはり2トップにシフトしたことが大きいと思います。マンジョはやはり2トップで活きる。そして、コンビを組んだクラマリッチが衛星型STとして素晴らしい活躍でマンジョをサポート。オンザボール、オフザボール共に光るものを見せました。

 モドリッチとラキティッチの2人のコンダクターを欠くなかで、シンプルにサイドに振ってクロスという戦い方にシフトしたのが90分通して効いていました。SBのヴルサリコとピヴァリッチはともに高精度のクロスを備えていますし、SHのブロゾヴィッチとペリシッチは戦術理解度が共に高くサイドでのボール支配に幅と深さをもたらしていました。クロスさえ上がれば、中にはこのレベルではほぼ競り勝つ強さを持つマンジョと衛星として素晴らしいサポートを見せたクラマリッチがチャンスをほぼ結果に結びつけるパフォーマンスで、安心して見られる試合でした。

 新たなコンダクターとしてセントラルに君臨したコヴァチッチもまた頼もしかったです。マドリーで今季印象的な活躍を見せ自信を深めていることが見て取れるパフォーマンス。以前のように一瞬の躊躇やバタつきがなくなり、シンプルにサイドに振る時は振る、仕掛けるときは仕掛ける、縦に出す時もしっかり速くとチームを動かす様が本当に頼もしかった。昨年の彼はベンチ外も多く心配ばかりしていましたが、本当に成長したなあと見ていて嬉しかったです。

 GKのスバシッチにも最後に触れないと。ゴールラッシュに目が行きがちですが、無失点は彼の幾度もものビッグセーブがあったからこそ。特に前半はいくつもコソヴォに形を作られますが全てシャットアウト。彼もまた1流からワールドクラスへと近づいている1人だと思います。


 ピッチ外で、試合前にはハイドゥク・スプリトのサポータ集団トルツィダを中心としてこの試合を壊そうとする動きがあるとも伝えられていましたが、無事に終わったこともホッとしました。ただ、前半にクロアチアとコソヴォの両サポーターがセルビアに対して「○せ!」「○せ!」とコールに応じあっていたようで、これに反発するセルビア側からFIFAに抗議があったようですが…。


<寸評>
スバシッチ
最後の砦として君臨。守護神。

ヴルサリコ
高性能クロスに加え、守備でもチョルルカのミスをカバーするビッグプレー。

チョルルカ
キャプテンマークを巻くもHTに交代。代表合流時から怪我を抱えていたようなのでその影響か。

ヴィダ
安定感がついてきた。そろそろより大きなクラブで見たい。

ピヴァリッチ
攻撃では流石の存在感。一方守備では軽さが目立ちすぎ。

バデリ
ややミス多かったか。

コヴァチッチ
大きな成長を感じさせた90分。

ブロゾヴィッチ
クラブでは心配ばかりもこの日は盤石のパフォーマンス

ペリシッチ
いつも通りのハイパフォーマンス。

クラマリッチ
衛星型STとして今後も見たいと思わせる出来。

マンジュキッチ
批判を結果で黙らせた。後半にはキャプテンマークも。

ミトロヴィッチ
代表での公式戦デビューでひっそりと初ゴール。

N.カリニッチ
マンジョに負けじと少ない時間でもしっかりゴール。素晴らしい。

ログ
出たころにはもう試合は決していた。



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