2014年11月18日火曜日

11/16 Italy vs Croatia 試合後会見、コメント

ニコ・コヴァチ監督
「我々はほぼ90分イタリアを支配下に置くことができた。イタリアの守備は素晴らしく、我々にはチャンスがめったにやってこないことは分かっていた。私は満足しているが、若干悲しい気持ちもある。我々は勝つチャンスを逃したからだ。そして、後半の出来事。私は全ての人に、特にイタリアの方々に我々のサポーターの行ったことを謝罪するよ。」

「失望しているし不甲斐ない、なんと言ったらいいのか。クロアチア人はこんな人々ではないし、誠実で他国をリスペクトできるのがクロアチア人だ。もし何かを主張したいのなら、スタジアムの前でやらせなくては。スタジアムには家族や子供たちもいるのだ。」

「もちろんクロアチアは処分を受けるだろうが、勝ち点剥奪となる理由は皆無だ。」

「我々がプレーしたやり方は最高級のものに値した。試合を支配していたし、私はそれを望んでいたからそうした選手を起用した。イタリアがここまで深く守ってくるのは少し驚いたがね。モドリッチの負傷交代後も、ラキティッチを守備的な中盤まで下げコヴァチッチを入れることによって、我々には素晴らしいバックアップのプランがあることを示せた。」

「我々は正しい道を進んでいるし4試合で勝ち点10を得たことに満足しているが、まだ仕事は終わっていない。これらのパフォーマンスを繰り返さなくてはいけない。このまま健全な状態を保つことができれば、クロアチアには失敗する理由は全くないよ。依然としてイタリアとクロアチアがグループを勝ち抜く本命候補だろう。だが、まだブルガリアやノルウェーのことを考えると用心する必要があるね。」  (via hns-cff.hr)


以下、その他メディアより。
(Sportske NovostiIndex.hrVecernji ListGuardianなど)

ニコ・コヴァチ監督
「(モドリッチの怪我について)どの程度の怪我かまだ分かっていないが、医者に診てもらわなくてはならない。明日以降にならないとはっきりしたことは分からない。」

「我々のファンがしたことはもはやフットボールではない。今日、スタジアムには子供たちがいたんだ。本当にがっかりしている。」 ※サン・シーロには一万人の子供たちが招待されていた。

「これが最初ではない。責任を持って解決策を見つけてほしい。クロアチア人はこういった人たちではないはずだ。イタリアの人々には謝罪しなくてはならない。恥ずべきものだし、残念だ。」

「クロアチアはヨーロッパにおいて、そして世界中において評判を落としつつある。情けないし、恥ずかしいよ。」

「試合内容自体は良かった。我々がイタリアよりも勝ちに相応しいと思っている。率直に言うと、ホームでここまでイタリアが守備的にくるとは驚いた。想定外のことだった。」

「コヴァチッチはモドリッチの代役をパーフェクトにこなしてくれた。彼には満足しているよ。」

イヴァン・ペリシッチ
「何度か決定機があったんだよ。それが決まらなくて残念だ。ただ、試合を通していい仕事はできたと思っている。」

「クロアチアサポーターの全員がああいった人たちではない。ごく少数の、5%にすぎない人々だ。カメラに顔が残っているだろうし、二度とスタジアムに入れなくしてほしい。」

ドマゴイ・ヴィダ
「まずは我々の健闘を讃えたい。我々はイタリアを上回っていた。勝ち点1を得たのは満足いくものだ。勝ち点3が欲しかったけどね。」

「サンシーロに来てくれたサポーターに感謝だけはしようと思う。今日暴動を起こした人々にはもう二度とスタジアムに来てほしくない。問題を起こされるだけだ。」

「(ロヴレンを退けてのスタメン出場に)僕はいまいい状態にある。だかど、大事なのは誰がプレーするとかじゃなくてクロアチアが結果を出すことだよ。」

ルカ・モドリッチ
「(怪我をしてしまって)本当に残念だよ。この試合でもっとプレーしたかったしチームの助けになりたかった。でも、チームは僕無しでも素晴らしかったよ。」

「どうしてプレーを続けようとしたかって?出来る限りピッチでプレーし続けたかったからだよ。そう望んでいたんだけど…。」

イヴァン・ラキティッチ
「自分たちのプレーには満足しているし、勝てなくて残念。でも、これを続けていけばクロアチアはより良いチームになる。モドリッチは我々にとってすごく大きな存在だけど、今日は彼抜きでもよくやったと思うよ。」

イヴィツァ・オリッチ
「スタジアムは満員で、多くのファンがいた。完璧だった。だが、ほんの一握りのファンがすべてを破壊した。」

「僕が彼らに伝えたいのは、僕らはクロアチアのためにプレーしているということだ。」

マテオ・コヴァチッチ
「勝てなくて残念だ。試合中断は僕らにとって良くない時間だった。僕らが推していた時間帯だったからね。残念だ。中断を引き起こした人々がいるのが悲しい。僕にとって、こういう人はクロアチアのファンじゃないんだ。」

「サン・シーロで歓声をくれた人々に感謝したい。」

「(チームメイトのラノッキアとも対戦したことについて)彼は素晴らしい選手で、称賛の言葉以外かける言葉はないよ。以前から分かっていたけれども、タフな試合だった。イタリアはいい選手ばかりで、しかも戦術的策略に溢れた監督がいる。ただ、僕らも素晴らしいチームで雰囲気もいいよ。中盤では僕らが勝っていたと僕は思っている。」

マリオ・マンジュキッチ
「我々は良い試合をしたし満足できるものだっただろう。ただ、特にペリシッチのやつのような決定機をものにできなかったのが残念だ。中断?それについてのコメントは控えるよ。」

アンドレイ・クラマリッチ
「たぶん…僕はこの試合についてコメントすべきではないんじゃないかな。うーん…僕らはイタリアを上回っていたし勝ち点3に値したと思う。おかしなファンのせいで試合が中断して、試合がこんな終わり方になって残念だよ…。中断が僕らのリズムを途切れさせたし。」

「イタリア?僕たちがうまくやったのもあるけど、もう少しやると思っていたのは認めるよ。サン・シーロの雰囲気は素晴らしかった。ただ、来季僕がどのリーグでプレーするかは分からないよ。もうすぐ1月だ、どうなるだろうね。」

ゴラン・ヴラオヴィッチ(元クロアチア代表)
「彼らの行動がクロアチアサッカー協会に向けたものだとするなら、これは不満を表すにはベストな方法ではなかった。代表チームが苦しむだけだ。」

2014年11月8日土曜日

クロアチア代表招集(vsアルゼンチン、イタリア)、コヴァチ監督会見

現地時間11/12、11/16に行われる親善試合アルゼンチン戦(ロンドン)およびEURO2016グループステージイタリア戦(イタリア、サンシーロ)に向け33名が招集されました。

GK
ダニエル・スバシッチ(ASモナコ)
ロヴレ・カリニッチ(ハイドュク・スプリト)
イヴァン・ヴァルギッチ(リエカ)
DF
ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
ヴェドラン・チョルルカ(ロコモティフ・モスクワ)
デヤン・ロヴレン(リヴァプール)
ドマゴイ・ヴィダ(ディナモ・キエフ)
イヴァン・ストリニッチ(ドニエプル・ドニプロ)
ゴルドン・シルデンフェルド(パナシナイコス) ※11/9負傷により辞退
→マテイ・ミトロヴィッチ(リエカ) ※初召集、シルデンフェルドに代わって追加招集
シメ・ヴルサリコ(サッスオーロ) ※復帰
ティン・イェドヴァイ(レヴァークーゼン(ASローマ)) ※復帰
フルヴォイェ・ミリッチ(ロストフ)
マリン・レオヴァッツ(リエカ) ※初召集
マルコ・レシュコヴィッチ(リエカ)
イヴァン・トメチャク(リエカ)
MF
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
イヴァン・ラキティッチ(バルセロナ)
イヴァン・ペリシッチ(ウォルフスブルグ)
ダニエル・プラニッチ(パナシナイコス)
マルセロ・ブロゾヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
マテオ・コヴァチッチ(インテル)
アレン・ハリロヴィッチ(バルセロナ)
ミラン・バデリ(フィオレンティーナ) ※復帰
ドマゴイ・アントリッチ(ディナモ・ザグレブ)
マト・ヤヤロ(リエカ) ※初召集
マルコ・ログ(スプリト) ※初召集
FW
マリオ・マンジュキッチ(アトレティコ・マドリー)
イヴィツァ・オリッチ(ウォルフスブルグ)
アンドレイ・クラマリッチ(リエカ)
ニコラ・カリニッチ(ドニエプル・ドニプロ) ※復帰
ドゥイェ・チョップ(ディナモ・ザグレブ)
アンテ・レビッチ(ライプツイヒ(フィオレンティーナ)) ※復帰
アナス・シャルビーニ(リエカ)

コヴァチ監督の会見
「代表チームも親善試合を通して資金調達をしなくてはいけないんだ。アルゼンチンには最高の選手たちがいる、我々は真剣に立ち向かわなくてはいけない。だが、恐れる必要はない。アルゼンチンは我々にとって、こういった種の相手に対しどう立ち向かえばいいのかを見るためのチャレンジなんだ。この20名はクロアチア代表のBチームではなく、このメンバーのほとんどが既に代表トップチームのメンバーだ。」

「(主力をザグレブに残しロンドンへ行くことについて)基本的に、私は一度トレーニングから離れることになるだろう。我々は既に計画を用意しており、問題はないよ。我々のプライオリティはイタリア戦にある。この試合に向けて万全な準備をしたい。」

「イタリアは彼らのファンの前で最高の状態でいるだろう。アントニオ・コンテは代表チームでたくさんのアイデアを実践してきている。我々はそれに応えるべくできる全てを尽くす。より多くの勝ち点を積み重ねたいが、我々がブルガリアやイタリア、その他のチームを簡単に倒せると言うことはできない。しかし、我々は希望を持っているよ。チームの雰囲気は良く、サンシーロでそれを見せることができるだろうと思っている。」

「(リエカの選手が多く選ばれていることについて)ケクが監督になってから、彼らは素晴らしくそれはヨーロッパリーグでも同様に力を発揮している。リエカのプレイヤーはヨーロッパの偉大なクラブたちにも立ち向かうことができるんだ。」  (via hns-cff.hr)

「代表チームも親善試合を組むことで収益を得なくてはいけない。法人というものは資金を生み出す必要があり、例えばレアルマドリーがアジアやアメリカへのツアーを行うのもそのためだ。」 (via CroatiaWeek)

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今回、アルゼンチン戦のロンドン遠征からイタリア戦まで日数がないためコヴァチ監督は主力13名(太字の選手)はロンドンに連れて行かずザグレブに残し温存することに。残り20名でアルゼンチン戦に臨んだ後、10~12名に絞り込んだのち主力組に合流させイタリア戦に臨みます。そのために、33名と多めの招集となりました。

招集メンバー多めということで、多くの選手が代表に復帰。負傷から復帰したヴルサリコ、U21代表に優先されたイェドヴァイとレビッチに加えバデリとカリニッチがW杯後では初めて招集されました。これだけ多いと落選メンバーを探す方が難しく、パシャリッチ(MF、エルチェ)、ゼレニカ(GK、ロコモティーバ・ザグレブ)、ニコ・クラニチャール(MF、QPR)くらいでしょうか。

また、レオヴァッツ、ヤヤロ、ログが初召集。レオヴァッツはオーストリアとの2重国籍を持っている左サイドバック。クロアチアサッカー協会がFIFAに求めたクロアチアへの国籍変更が先日認められ招集となりました。左サイドバックはここ数年来クロアチアの懸案となっているポジションであり大きな期待がかかります。ヤヤロはかつてはU21代表キャプテンも務めたセントラルミッドフィルダー。右利きですが左脚も使えるので左サイドでもプレーできる選手です。ログは若干19歳でハリロヴィッチに続いて2番目に若い選手。スキル溢れる選手で相手をかわし自分でボールも運べてミドルも打てる組み立て屋。ドリブルでプレスをかわし、フリーになってスルーパスを出すプレーが得意です。

主力組13人からコヴァチッチが漏れたことが気になりました。代表ではクラマリッチにポジションを奪われ(そのクラマリッチは13人に選ばれる)、アルゼンチン相手に結果を出さなくてはならないでしょう。サンシーロに凱旋するためにも。また、インテルやミランなど多数クラブから関心を寄せられるクラマリッチにとってサンシーロでのイタリア戦は絶好の試金石になるはず。ここで結果を出せばさらに注目度も移籍金も上がるでしょう。

ロンドン遠征組20名はイタリア戦に生き残るためにアルゼンチン相手にどこまでやれるか。10~12名に絞り込まれるなかで、当確はGKどちらか1人、ヴルサリコ、コヴァチッチくらい。レオヴァッツの国籍変更でさらに激戦区となったレフトバックは特に注目かな。

2014年10月29日水曜日

10/28 Shrewsbury vs Chlsea

夢の劇場から中1日で迎えたリーグカップ。ある程度のターンオーバーが予想される中控え組は4部相手にしっかり結果を出したいところだった。

SHR 1-2 CHE
得点者:ドログバ(48' assisted by Salah)、O.G.(81')

GK:Cech
DF:Christensen,Zouma,Cahill,Filipe
MF:Mikel,Ake(Matic 80'),Salah(Willian 80'),Oscar(Hazard 93'),Schurrle
FW:Drogba

Sub:Schwarzer,Terry,Baker,Brown

デイヴとブラナが出場停止。クリステンセンがトップチームで公式戦デビュー。

辛勝、雨でピッチも悪く中1日とはいえそれでも個人的には不満が残る試合。

リーグカップだし内容云々より気になったことをつらつらと。

サブ組がアピールに失敗したと言わざるをえないし、これでは冬に動く必要があると強く感じさせる出来。シュールレなんかはこんなもんじゃないと知ってるけど、特にサラーは危ない、やばい。

サラーは目に余る酷さで、これじゃリーグ戦ではとても使えない出来。ボールが来たぞ!とりあえずカットインしてうーんとえーっと打っちゃえ!みたいな感じで明後日の方向にボールをクリアし続ける姿は僕らが4部相手に望んだパフォーマンスとはかけ離れたものだった。これならモーゼスの方がよかった。アシストのシーンの落としはよかったしボールタッチは良いので、あとは判断の遅さとプレーの幅が酷いのがどうにかなれば(なるとは言ってない)。改善が先か、"1月"になるのが先か。

アケはユースでは頭2つくらい抜けてるけど、トップチームレベルになるとやっぱり課題が見える。ボールホルダーに釣られすぎたり好き勝手動きすぎてバランスが崩れるシーンが多々。アケはパスを出したらすぐ前に上がる癖があって、それは効果的なこともあるけどそれ以上にスペースを使われるシーンが多い。見てて怖い。こういうのを加味すると個人的には現時点ではボランチでは使いたくなくてレフトバックの方がいいのかななんて。
あと、イエローをもらったシーン。アケはこういうレイトタックルがわりかし多い、しかも報復気味の。この試合のも直前に倒されて、その直後に食らわしている。個人的にこういうプレーが大嫌い(アダムあたりを彷彿とさせる)ので、早くやめてほしい。

しゅるれは時々ある空回りモードだった。自分を使ってくれる選手がいないと独りでやろうとして空回りすることが多い印象。この試合は左で先発だったけど、コンビネーションで崩すタイプのフィリペと連携しようとするシーンが全く無くて、効果的なプレーを見せることはなかった。右に移った後半は先制点に繋がるパスを出し最低限の仕事。

ドログバは中1日で大丈夫かと心配したけど、見事3試合連続ゴールでフル出場。すごい。裏抜けを狙うシーンは多かったけど全て成功しなかったりと全てを持っているわけではもうないけど、それでも精神力は随一。チームにもたらすものは大きいと改めて。

クリステンセン、はじめはなかなかチャレンジできずもらってもバックパスばかりだったけど、徐々にオーバーラップも増えクロスや縦パスも幾つか。本職ではないRBだったけど、バックアップとしては十分な働き。

オスカルは両翼がサッパリな中で孤軍奮闘、アケが好きに上がる分オスカルがバランスをとりに下がったりしていて見えない貢献も。

とりあえず、アケとミケルで組み立てなんてあるもんじゃない。


ただ、シュルーズベリーがいいチームだったのには言及しないといけない。臆せずチャレンジしてきて、ゴールを脅かすシーンも複数回。さすがノリッジやレスターを倒してきただけはあるなと。個人的にFWのコリンズが特によかったなあ。よく収めるし積極的にシュートを狙うのも好感。

2014年10月20日月曜日

10/13 Croatia vs Azerbaijan

ホームのオシエクでの試合。イェラヴィッチの突然の引退など嫌な空気を一掃する快勝が見たかった。

クロアチア 6-0 アゼルバイジャン
得点者:クラマリッチ(11' assisted by Srna)、ペリシッチ(34' assisted by Rakitic)、ペリシッチ(45' assisted by Pranjic)、ブロゾヴィッチ(45+1' assisted by Modric)、モドリッチ(56' PK)、OG(61')

GK:Subasic
DF:Srna,Corluka,Vida,Pranjic
MF:Modric(Halilovic 60'),Brozovic,Kovacic(Perisic 24'),Rakitic
FW:Mandzukic,Kramaric(Olic 76')


サブは割愛。コヴァチッチが大腿部の筋肉系の負傷で途中交代。

コヴァチ監督はこの試合で中盤をダイヤモンドの形にした442を採用。モドリッチがアンカーでトップ下はラキティッチ。多分、前の試合で点が取れなかったから前に人数を増やしたかったんだろう。コヴァチの戦術いじりはまだまだ続きそう、戦術研究大好きなんだろうな、本当に。

試合展開は圧倒的で、むしろもっと取れた。攻撃パターンとしては主に3つ。
①モドリッチがオーバーラップしたSBに展開して、そこからクロスのパターン
スルナ、プラニッチともに攻撃的SBでかつホームで相手のレベルも低いので常にボールが持てることを計算した上での戦術。SBがボールを受け取ってからは中のマンジョに高さで合わせるか、スペースに向けクラマリッチに合わせるか、そして走り込んできたインサイドハーフ(ブロゾヴィッチ、ペリシッチ)に合わせるかの3択を使い分け。1点目と3点目、6点目はこの形。
②モドリッチが縦パスを入れるパターン
主に受けるのはラキティッチ。そこからラキティッチがスペースに明日を出したり、インサイドに折り返してワンツーを狙ったり。コヴァチッチがいる間は創造性が膨らんだけどペリシッチになってからは裏に出すシーンが増えた。
③サイドから数的有利を作って崩すパターン
主にSB、インサイドハーフ、該当サイドのFWにラキティッチが加わって崩すパターン。そこから逆サイドに振って仕留めたりしようとしたりと選手たちも頭を使って攻めていたように感じた。

基本的にボールを持っていたので守備のやり方もないし危ないシーンはほぼなかった。キーマンはアンカーのモドリッチで、モドリッチ交代前と後で点の入り方が違うのもそれを示す。モドリッチ交代後は、一時はブロゾヴィッチがアンカーに入ったものの、結局442フラットに移行。代表の442フラット、懐かしかった。

2点目はラキティッチのFKからペリシッチの頭。アゼルバイジャンのマンマークがガバガバすぎて余裕のヘディングだった。セットプレーでこういうシーンは他にもあり、それでいいのかと敵ながら。

4点目はモドリッチが運んで縦パスを入れたのをブロゾヴィッチが上手に収めてそのまま反転シュート。ブロゾヴィッチの力の高さを窺わせる得点。

5点目は駆け上がりエリア内に侵入したスルナに対し、相手DFが高いバウンドを処理しようと足を振り上げたら頭に当たったという判定でPK獲得。微妙だったけど、あそこで足を振り上げるのはどうかと思うと同時に、微妙なのにのたうち回るキャプテンを見たくないなあって気持ちも。点差もあったし。

10/10 Bulgaria vs Croatia

EUROグループリーグ3戦目。相手はアウェイのブルガリア。フットボール以外にも、いろいろありました。ロヴレンが腹筋の痛みで負傷離脱。

クロアチア 1-0 ブルガリア
得点者:O.G.(36')

GK:Subasic
DF:Srna,Corluka,Vida,Pranjic
MF:Brozovic,Modric,Olic,Rakitic(Kovacic 80'),Perisic
FW:Manduzukic

Sub:Vargic,Kalinic,Schildenfeld,Leskovic,Milic,Strinic,Tomecak,Halilovic,Kramaric,Jelavic,Cop


試合内容について一言。ブルガリアは攻守に精度が低く、もっと圧倒すべき相手でした。ただ、それがクロアチアの選手にモチベーションをもたらさなかったようで、こちらも精度の低い試合に。特に両ワイドのオリッチとペリシッチは不満が残る出来で、貪欲さを持つクラマリッチが見たかった。交代枠を1つしか使わなかったコヴァチ監督も低評価に。

Index.hrの採点。最高評価はモドリッチとチョルルカ。最低は監督のニコ・コヴァチ。



tportal.hrの採点。最高はチョルルカ。最低はニコ・コヴァチ。


  • 試合前会見

コヴァチ監督
「ブルガリアは正しい道を歩んできた実力のあるチームだ。ルドゴレツはCLに参加していて何人かの選手はロシアでプレーしている。我々は高揚した雰囲気の中で難しい相手を待ち受けることになる。」

「彼らは攻守においていいチームで、特に右サイドが強力だ。彼らは大きな挑戦だが、我々はしっかり分析してきたしそれが予選において非常に重要なものの一つだと気付いている。正しいアプローチによって我々のチャンスは非常にいいものになるのだ。」

「(代表選手の多くが各クラブで活躍を収めており、それが代表にどういったものをもたらすか、と聞かれ)クラブでのフットボールと代表でのそれは違うものだ。だけど我々の選手は自信に満ちていて、それがドレッシングルームやピッチ上で素晴らしい雰囲気を保つことに役立っている。」

「我々はマルタ戦の前半は十分ではなかった、だが後半は好機をいくつも生み出したし私は楽観視しているよ。」

「我々は若返りを図っている段階でもあり、若い選手たちにチャンスを与えることも目的の一つだ。若手たちは経験ある選手とともにプレーすることから学ぶことができる。全員が代表に残ろうとしていて、それが新たな熱さをもたらしてくれる。」

「(呼ばれなかった選手について)ヴルドリャク(レギア・ワルシャワ)については招集を考えたが、そのポジションには質の高い選手が既に十分な数いる。」

「クラニチャールはウクライナでトラブルに陥っていてセカンドチームで練習していた。QPRに復帰はしたがすべての試合を見たけれどW杯前の状態には戻っていない。だから召集外とした。選手たちは心身ともに整っていなければならない。完全な状態になるまでもう数週間は必要だろう。」

「ペリシッチが我々の予想よりも早期に復帰できて喜んでいる。フィジカル面でも用意ができていると信じているが、彼の状態がどうか会話をし続けていく。我々は彼だけでなく他の選手も含め、金曜日の試合に向けて万全の状態になるように調整していく。」

「私たちは自分たちのプレースタイルを続けていくよ、だが決して戦う相手を忘れてはならない。」


クラマリッチ
「僕の仕事はトレーニングから実力を示していくことだ。どうなるか見てみようか、チャンスが与えられたならばベストを尽くすよ。競争もフットボールの一部だ。大事なことはクロアチアがいいプレーをし勝つことだ。僕がプレーすることよりもそっちの方が重要だよ。」

「何度も言ってきたけど、どのポジションでプレーするのがベストなのかは監督が決めることだ。やることは実際 あまり変わらないしね。」

「レシュコヴィッチとトメチャク(共にリエカのチームメイト)は大きなポテンシャルを持った選手だ。」

「ブルガリアのことはあまりよく知らないけど、主要な選手はルドゴレツから来ているのは知っている。ルドゴレツはCLに出場しているよね、彼らは組織的で素晴らしいチームだ。そして、それがクロアチアに勝つ非常にいいモチベーションになるだろうね。」


チョルルカ
「(チームメイトの)ポポフは素晴らしい選手だ、間違いなくブルガリアで最高の選手だろう。」

「アウェイでも満員のスタジアムでプレーできるのは嬉しいよ。我々を待ち受ける相手サポータたちの前で勝ち点3をとりたいね。確かに難しいことだけど、そのために来たんだ。それに、自分たちが相手よりも優れていると信じているよ。」

「ブルガリアはこの前戦ったマルタとキプロスよりもいいチームだし、より手ごわい相手だと予想している。だが、私たちは彼らの攻撃にどう対応すべきか分かっている。スペースを与えずコンパクトでいることが重要だ。」


ペリシッチ
「2か月も怪我で離脱している間、できるだけ早く復帰できるよう一生懸命に努めた。その結果、予想されていたものよりも5週間も早く復帰することができたんだ。」

「練習で努力したおかげで監督はチャンスをくれて、10日間で4試合すでにプレーしてきた。もう100%の状態だし、代表でも他の選手と同じメニューをこなしているよ。」

「私たちは常に勝ちに行く、重要なことだ。ソフィアでも勝ち点3をものにしたいね。」

「(復帰前と後で代表の面子にいくつか変化があったことについて)代表に別れを告げた選手がいることは避けられないことだし、再び集まった時に新しい顔がいることはどのチームにおいても普通のことだよ。」


ストリニッチ
「僕は色んな怪我で長い間離れていた。でも、それも過ぎたことだ。この重要な2試合で勝ち点6がほしいね。そうなれば皆ハッピーだ。」



  • 試合後、発煙筒問題について

コヴァチ(クロアチア監督)
「どっちが先にやったかとかそういう問題じゃない。スタジアムはこういう見当はずれなことをする場じゃないんだ。」

ペネフ(ブルガリア監督)
「なんでブルガリアのサポーターが処分されなくてはいけないのか。個人的な話をするが、私はこういう高揚した雰囲気は嫌いではない。」


昨夜のブルガリアvsクロアチアの問題シーン動画 
























10/18 Crystal Palace vs Chelsea

代表ウィーク明けにアウェイでパレス戦。厄介な相手に厄介な時期。代表ウィークになった途端に5人けがで離脱するし、チェルシーのメディカルの優秀さを他も見習ってほしいもの。

パレス 1-2 チェルシー @セルハーストパーク
得点者:オスカル(6')、セスク(51' assisted by Oscar)
※40分にアスピリクエタが退場(一発レッド)。43分にデラニーが退場(イエロー2枚目)。

GK:Courtois
DF:Ivanovic,Terry,Cahill,Azpilicueta(退場 40')
MF:Matic,Cesc,Willian(Luis 42'),Oscar,Hazard(Salah 86')
FW:Remy(Drobga 91')

Sub:Cech,Zouma,Mikel,Solanke


コスタ、シュールレの負傷でU21から17歳のソランキーがベンチ入り。イングランドでも将来を渇望される屈指の若手。

試合自体はオスカルのスーパーFKで先制しといてよかったという感じの、相手のテンションに付き合ってしまってドタバタした内容に。それに乗じるかのようにデイヴは酷いタックルで一発退場。おして相手も退場。後半落ち着いてからはセスクのゴールで勝ち越すも、最後は途中出場のザハにかき回され失点。代表ウィーク明けとはいえ、もやっと感が残る90分でした。

セスクのゴールは彼が今までやってきたことをチェルシーにもたらした結果だと思う。今までもずっとこういう縦のワンツーを欲しがってたけど、ウィリアンが判断遅くてもらえずに逆にセスクが上がってるところでカウンター、なんて場面の方が多かった。でも、この試合で一つ実を結んだ。これが武器になれば引いた相手に大きなアドバンテージが持てる。

レミーは頑張っていたと思う。ただ、ニューカッスル時代と今のチェルシーでは相手の守備のやり方は絶対に違うし、引いた相手には苦しんで当然。逆に言えば、ここが彼の課題になると思う。ルカクもバも(ルカクは代表で、だけど)ここに苦しんだ。ぜひ打開してほしい。

フィリペにはこのチャンスでレギュラーを奪ってほしかっただけに失点シーンは余計にガッカリしてしまった。相手はザハ、しかも途中出場とはいえフィリペの実力なら完封してしかるべき。こういうシーンを今後も作られてしまうならデイヴを脅かすことはできない。LBとしての攻撃性能は明らかにフィリペだしフィットすればフィリペが総合力でも上回ると思ってるし、フィリペを戦術に組み込むことがチェルシーが成長するキーとすら僕は思っている。デイヴが出場停止となる3試合でどこまでやれるか、アウェイユナイテッド戦も含まれている。一つの正念場。
逆に、チームとしてももっとフィリペを理解してほしい。高精度のクロスを持っているけど、彼の本当のストロングポイントは崩しのキーマンになるところ。リターンをもらってゴロクロスを入れたり組み立てに参加したり、今はそういうシーンがないしまだまだリターンパスがもらえない→クロスばかりになってしまうこともしばしば(それでいいクロスを上げるからと言ってそれは結果オーラいじゃないと思うの)。個としても組織としても、デイヴのいない3試合は個人的に楽しみです。

2014年9月21日日曜日

9/17 Chelsea vs Schalke

今年もCLの始まり。

チェルシー 1-1 シャルケ @スタンフォード・ブリッジ
得点者:セスク(11')、フンテラール(62')

67' ラミレス→オスカル 74' ウィリアン→レミー 74' ドログバ→コスタ

Sub:チェフ、ズマ、アスピリクエタ、ミケル


CLもクルトワがスタート。フィリペが初先発。オスカルがお休みでウィリアンもスタートから。前節良くなかったシュールレはベンチ外。

前半はチェルシーの時間。画像と違って、マティッチアンカーの433とマティッチラミレスで2ボランチを組む4231を時間帯で併用、後者の方が割合は多かったかな。
先制点はセスク。アザールのお膳立てを決めるだけ。ファーのドログバをDFが気にしていた面もあってしっかり沈めた。

ただ、他にも好機はあったものの決めきれず、ちょっと嫌な感じ。フィリペのクロスがよかったのが印象的。あと、アザールが目立っていた。守備の問題は解決していないけど、だいたい攻撃はシュートで終われていたので守備組織が崩された状態で攻め込まれることはなく跳ね返せていた。フィルターはないけど全部うしろでせき止める盤石のチェルシーダム。

後半も基本的にチェルシーが押し込むけど、カウンターを受けるシーンが増える。というより、ドラクスラーに圧倒される時間が増えた。決定機を作られクルトワが防いだシーンなんかまさにそれで、イヴァノヴィッチはなぜか外を切っていた。それでも、基本的に攻撃はしっかり終わらせることができていたから脅威ではなかった。

…はずだった。でも、じわりじわりとダムには亀裂が生じていて、遂には決壊した。セスクがロストし、カウンターからドラクスラーが持ち込んで最後はフンテラール。今までは終わらせていた攻撃をロストという形で中断させられて、崩れた守備組織は瞬く間に崩壊した。それでも、これは防げた失点だった。ラミレスがドラクスラーと対峙した際、プロフェッショナルファールで止めればよかった。でも、あっさり交わされた、身体をぶつけることもなくいともあっさりと。またしてもアリバイ守備を披露してくれた彼は、もう汚れ仕事はしないつもりなんだろうか。

押し返すしかない、ということでオスカルを投入。さらにレミーとコスタも同時投入し、交代で怒りを表すモウ。しかし、直後のレミーの決定機はノイシュテッターの素晴らしいクリアに阻まれる。

結局決めきれず、時折カウンターを食らいつつ試合は終わり。いつもは隠せていた部分を隠しきれず、2ポイントを落とした。

基本的には4231だったんだけど、やっぱり4231じゃSBとボランチの守備タスクがあいまいでバイタルが空く。アスピに比べフィリペはまわりと組んで崩すタイプなので、前線と絡みたがるが故に上がるシーンも増える。そこをボランチがケアできればいいのだけど、カバーにいったりいかなかったり。この辺を一回整理しとかないといつか事故が起こりそう。左サイドはアスピに頼りすぎだし、イヴァノが上がる分、右とバイタルケアがマティッチにぶん投げられてるのは良くない。

でも、フィリペは全体的に好印象。あの精度のクロスは今までのチェルシーにはないものだし、コンビネーションで崩していくのはもっと錬成されれば大きな武器になるはず。逆に、ドログバは残念な出来に。ポストとして起点になるシーンもなく、アザールとは噛み合わないシーンが目立ちチャンスを無駄にしてしまうシーンも複数あった。やっぱり、ドログバは試合途中から『ラスボス、現る』、見たいな感じで出てくるのがいいのかな。日本代表がやられたみたいに。先制点のシーンもそうだけど、存在感は今でも随一。

決めるべきところでいつもコスタが決めてくれた、だから勝てた、でも、毎回そうとは限らないよと教えてくれた試合だった。リスタートのきっかけとなる試合になれば。



このままだとアンチェロッティの気が変わってしまいそうで。

9/18 Dinamo Zagreb vs Astra

ELグループリーグ初戦。相手は瀬戸選手のいるアストラ、おかげでなんと日本のTVでディナモの試合が見れるという事態に(困惑)。

ディナモ 5-1 アストラ @マクシミール
得点者:スーダニ(17',24',45+1')、エンリケス(70')、キツゥ(82')、チョリッチ(90+2')

GK:エドゥアルド
DF:ピント(→マシャド 72')、シガリ、シムニッチ、ピヴァリッチ
MF:アデミ、ブロゾヴィッチ、アントリッチ(→チョリッチ 77')
FW:ウィルソン、スーダニ、チョップ(→エンリケス 66')

Sub:イェジナ、イバニェス、ヴコイェヴィッチ、ゴンサロ

マシャドでなくウィルソンをチョイスした以外はベストメンバー。アストラの瀬戸選手はベンチスタート。


先制点はスーダニ、右からの展開でピントが中に素晴らしいクロス。しっかりスーダニが合わせてました。

追加点もスーダニ。アントリッチのCKをニアで合わせてズドン。アストラはマンマークだと思うんだけどそんなに厳しくなく、スーダニレベルだと簡単に外せてた。

3点目もスーダニ。ブロゾヴィッチが相手RBの裏に極上のフライスルーパス。抜け出したウィルソンはフリーで中に折り返しスーダニは合わせるだけ。アストラ、前半にして完全に足が止まっていた。

4点目はエンリケス。アントリッチからのスルーパスに抜け出し、冷静に沈める。DFラインとの駆け引きに完全に勝利し、完璧な抜け出し方。フィニッシュも落ち着いた様子でやはり逸材なんだと再確認。

ピントに代えてアタッカーのマシャドを出した影響で普段FWのウィルソンがライトバックに。しかし、案の定上手くいくわけなくアストラは執拗に右を攻めてくる。それが実を結び、アストラも1点返す。ややアーリー気味の高精度のクロスを合わせられた。

しかしアディショナルタイムに無慈悲な5点目。アストラが前がかりになっていてDFの枚数が少ないところでスーダニがロングボールを完ぺきに収める。これをフリーのチョリッチに流し、チョリッチが冷静に叩き込んだ。スーダニのパーフェクトな落としの時点で勝ち。そしてディナモの未来が決める。最高。

というわけで、終わってみれば圧勝。スーダニが欧州戦で暴れまくって4大リーグのスカウトに猛アピール。エンリケスも調子の良さをキープ、さらに新たなディナモの未来であるチョリッチもゴールと素晴らしい門出。ちなみに、瀬戸選手は出番なし。

内容があるかというとそうではなくて、ディナモは要所要所で個のクオリティーが活きた結果。逆に、アストラが全くよくなかった。攻守に運動量がなく守備時には決定機を数多くつくられ、逆に攻撃時にはいい位置で誰かが受けてもサポートが皆無でシュートに結びつかない。あと、2CBのポジショニングが低すぎでバイタルエリアはガラ空きでスペースも沢山。日頃からアストラを見ている方々が揃って「今日のアストラはおかしい」と仰っていたし、何かがかみ合っていなかったのかな。

ELで好スタート。厳しいグループだが次もいい結果を。ちなみに、チョリッチのゴールはEL最年少記録らしい。



前半のスタッツ



90分のスタッツ



2014年9月16日火曜日

9/13 Chelsea vs Swansea

ホームで現時点での首位攻防戦。前回のスワンズ戦は極めて低調な出来をホームでお届けしてしまったし、とにかく勝ちたい試合。

チェルシー 4-2 スウォンジー @スタンフォードブリッジ
得点者:テリー(11' OG)、コスタ(45',56',67')、レミー(81')、シェルビー(86')

GK:クルトワ
DF:イヴァノヴィッチ、テリー、ケイヒル、アスピリクエタ
MF:マティッチ、セスク(サラー 82');シュールレ(ラミレス HT)、オスカル、アザール
FW:コスタ(レミー 72')

Sub:チェフ、ズマ、フィリペ、ウィリアン

ハムストリングが心配されたコスタは結局先発。現状の攻撃的ベストメンバー。

前半は完全にスワンズの時間でスワンズが先制して終わり。セスクが前に出てプレスかけるもキソンヨンにアッサリかわされてバイタルへ侵入される。そこにイヴァノ、マティッチ、ケイヒルが一緒に寄せちゃったのでがら空きのラウトリッジに通されてフリーでGKとDFラインの間にゴロクロスを出されて、下がりながらの対応で後手を踏んだJTがそのまま押し込みOG。セスクがあっさり交わされすぎでちょっとお話にならないのと、そのおかげで左ボランチのマティッチが遅れて対応しなきゃいけなくなる、遅いからイヴァノもケイヒルも寄せる、空いた右を突かれてラインの裏に出される、慌ててクリアしきれず、と全てが後手後手でした。

前半のチェルシーは全くいいところがないレベル。スワンズは好調さを見せつけてくるかのようなパフォーマンスでかつチェルシーをしっかり研究しているのが分かる出来だった。基本的にボールを持つのはスワンズで、攻撃的4231をスタメンに採用したメリットは皆無に。
スワンズは4‐5でリトリートしつつバイタルエリアで徹底的にプレスすることでチェルシーにやりたいことをさせないようにすることを目指す。バイタルで好きにやられるならファール止めてFK上げる方がマシ!というくらいの徹底ぶりでとくにアザールには厳しく、チェルシーはサイドに逃げるしかなかった。だけど、この日はシュールレが不調で仕掛けてもロストばかり、サイドバックはイヴァノとデイブなのでクロスは決定機に結びつかずで得点の匂いはなし、完全にしてやられてしまった。ただ、アマトとシェルビーが前半でイエローをもらってくれたおかげでこの2人がバイタルで厳しくいけなくなってから少しずつ可能性は見えてきた。あと、上がってきたセスクには必ず誰か1人がつく約束事がなされていた。バイタル潰しとセスク消しは完全にハマっていて、モンクさんよく研究してきたなあという感じ。

逆に、チェルシーはセスクボランチなのでバイタルがら空き現象は継続。そう簡単に治るわけがない。そのバイタルでゴミスのポストプレーが素晴らしかった。ちょっと想定外。

4231が全く機能しなかったのでよくなかったシュールレが前半で下がってラミレスを入れてマティッチアンカーの433に。スワンズもアマトがイエローをもらっていたので厳しくバイタル潰しを継続するべくフェデリコ・フェルナンデスを投入。

この433がよかった。アンカーを置くことでチームとして重心が下がったので守備が安定して、バイタルエリア含めて距離感も良くなった。さらに、重心が下がったことが攻撃面でも功を奏した。中盤の3枚でボールを持つことでスワンズのバイタル潰し隊のプレス位置が高くなったおかげでワイドのオスカルとアザールが間延びした4‐5ラインの間に侵入して好きにプレーできた。

同点弾はセットプレーから。またコスタが決めてしまった。セットプレーでまで決めるとかもう大正義ストライカーすぎて。

勝ち越し弾もコスタ。アザール→裏に走り込んだセスク→コスタの素晴らしい崩し。この得点シーンの直前にコスタが1人で持ち込んでシュートまでいっていたのが効いていて、これによってアンヘル・ランヘルはアザールに対して直前のコスタのようにシュートを恐れて中に切り込んでくるのをケアしていたら大外からセスクが走り込んできました、と。

突き放す3点目もコスタ。押し込んだ状態でバイタルでボールを持ったラミレスがスペースに極上のスルーパス。コスタはオフサイドもなく決めるだけ。コスタが頼りになりすぎるだけじゃなくて。ラミレスが入ったことでチェルシーがよくなった。やっぱりラミレスはインサイドハーフが一番。

ダメ押し弾はレミー。アザールが流石のテクニックと速さで一人で左から右にスワンズDFを切り込む。シュートまでは行けなかったけどオスカルに折り返すとオスカルは左のレミーに、右に流されていたスワンズDFを尻目にレミーはしっかり決めました、と。アザールのスキルが生んだレミーのチェルシー初ゴール。レミーはこの前にもシュートを打っていて貪欲さに好感、しっかり決めたのもgood。

追いすがるスワンズ、降りてきたボニーの裏に抜け出したシェルビーがあっさり決めて2点目。JTが釣られすぎて前に出すぎていて裏はガラ空きでした。こういうところで決められるのはシャクだけど、諦めないスワンズにチーム状態の良さを感じる。ボニーもいいアシストだったね。

ということで4‐2で勝利。前半は45分丸々スワンズの時間、逆に後半は45分チェルシーのもので、「自分たちの時間でどれくらいできるか」がそのまま結果に出た試合という印象。裏返すと、相手の時間帯にどれだけやれるか、で差がついた試合。チェルシーはなんだかんだ力ずくでなんとか最少失点に抑えるけど、スワンズは凌ぎきれず。逆にチェルシーは自分のターンでの破壊力がずば抜けてきたなあと。


やっぱり現有スカッドでの4231には限界が見える。守備時の不安が多きすぎるし、いいチーム状態であるとはいえ、ホームでスワンズにここまでやられてしまうのはマズイ。433にシフトするか、なんらかの改良を加えていくか。433で際立ったのはラミレスで、彼が試合を大きく変えてくれた部分が大きい。やっぱりラミレスは2センターじゃなくて3センターのインサイドハーフの選手。基本的にラミレスが評価された試合はインサイドハーフか右サイドで起用された時じゃないかな。フェリポンは代表でラミレスを2センターでは使わなかった印象もある。冬にマティッチの相棒が来てくれるのが1番なんだけどなあ。

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スワンズはいいチームというか、モンクさんがすごく仕上げてきてて。昨季後半の縦ポンサッカーはなんだったんだろう・・・w 途中就任で当座を凌ぐための戦術だったのかな。ボニー残留だけじゃなく、この試合よく動いてポストもすばらしかったゴミスがいて、継続できればトップ10に普通に入りそう。去年の縦ポンとボニー移籍を見込んで降格予想しちゃったし土下座の用意をしないといけないかな・・・。

2014年9月10日水曜日

9/9 Croatia vs Malta

ついに始まったEURO2016グループステージ。下馬評ではクロアチアは本戦出場は安心できそうな感じではある。ちなみに、この日はモドリッチのお誕生日。

クロアチア 2-0 マルタ 
得点者:モドリッチ(46')、クラマリッチ(81')


コヴァチッチ→イェラヴィッチ(HT)
ハリロヴィッチ→クラマリッチ(67')
マンジュキッチ→オリッチ(79')

Sub:ヴァルギッチ、カリニッチ、ヴルサリコ、ヴィダ、パシャリッチ、プラニッチ、チョップ、ピアツァ
※前半分、相手DFが退場してマルタは10人に。


初戦、しっかり勝ててよかった。ただ、内容的には前半と後半で結構差があるものに。

予想に反して、ラキティッチをアンカーにした433でスタートしたけど、全然機能しなかった。選手間の距離感も悪いし、サイドのハリロヴィッチとコヴァチッチがこのシステムを理解できていないような感じでせっかくラキティッチが少ないプレッシャーのなかでボールを持ってもパスコースもなく全くビルドアップが機能しなかった。途中からモドリッチとラキティッチをポジションチェンジして、だいぶマシにはなったけど。開始直後にはいきなり決定機を作られ、スバシッチのファインセーブに助けられる不安な立ち上がり。

この試合が1番動いたのはやっぱり前半分のシーン。マンジュキッチと相手DFがボールを競り合いマンジュキッチが倒れる(ノーファール)と、マンジュキッチが仕返しにこれでもかとカニバサミ、これに激高した相手がマンジュキッチのの顔面に平手を入れると。結果は、マンジュキッチにイエローで相手は一発レッド。マンジュキッチ、ホームでマルタ相手にそれやることじゃないでしょ・・・。根は、根はいい兄貴分の選手なんですけどね、畜生すぎ。個人的に彼のこういうところは好きじゃないです。

10人になってマルタはゴール前にバスを止める決断。前半は結局崩せず0-0で終わり。コヴァチ監督はサイドで全然機能しなかったコヴァチッチに代えてイェラヴィッチを後半頭から投入。

後半開始すぐ、やっと試合が動く。バイタル後方でボールを受けたモドリッチがバスを崩せないならと隙間を狙うかのように低空ミドルを放ってこれが先制点。バースディゴラッソ。

やっと先制して落ち着いたところもあって後半は選手たちも落ち着いていいプレーができかなと。距離感も良くなったしルカ、ラキティッチ、ブロゾヴィッチの中盤3人がしっかりコントロールしてくれた。人数の利と地の利もあり危ないシーンはほとんどなし。惜しいシーンを何度も生み出し追加点を予感させるシーンがたくさん。

後半、イェラヴィッチが左サイドで好機をいくつも演出していてすごくよかった。自身も惜しいヘッドだったり、試合の流れを変えてくれたキーマンだった。追加点のアシストもイェラヴィッチ。クラマリッチがエリア内で絶好のパスを受けたクラマリッチが冷静に沈めて代表初ゴール。初召集の後に2試合続けて結果を出して代表での居場所をがっちりゲット。決めきれないシーンにやきもきしつつも試合は支配したまま後半も終わって2-0で試合終了。


この試合で1番「あ、いいな」って思ったのは攻撃時のセットプレー。マンジュキッチにニアで合わせるorファーで合わせる、ハイボールで頭に当てるか低いボールで足下に出すか、あとはマンジョを囮にしてロヴレンに合わせたり、エリア後方に出してモドリッチが走り込んでダイレクトで打ったり、たくさんのパターンがあって、すごく練習が感じられた。このまま磨いていけばすごく大きな武器になると思う。ワールドクラスのキッカーとワールドクラスのターゲットがいるからこそできること。ワクワクしてくる。

クラマリッチは結果を出しハリロヴィッチも惜しいシュートなど新戦力がしっかりアピールしているのも好材料。この日はLBにはミリッチが入ったけどクロスの質がすごくよくて、もっと使ってあげてほしいなって思う。ただ守備時の判断の悪さが課題かな。ブロゾヴィッチはすっかり重要な選手に。テクニカルな選手が多い中でダイナニズムを攻守にもたらしてくれる大きな存在。

決定機不足にはもうちょっと悩まされそうだけど、まあまだチームを作ってる段階だし大丈夫だと思う。このチームでの点の取り方はみんな分かってきてて、あとはそれを実践で磨いていくだけ。そもそも、この試合は絶対選手たちはマルタを舐めてかかっていたのでパッションが感じられない、クロアチアにありがちな感じのやつだったし、ちゃんとやる気出して試合に臨めば平気。ちゃんとやればね。あと、無難に4231でいいんじゃないかなあ。コヴァチ監督は戦術研究がすごく好きなんだろうけど、突き詰めすぎてる気も若干する。でも、頼れる監督だと思う。



  • 試合後会見


コヴァチ監督
「勝ち点3が得られて満足だ。初戦というのはいつも、どんな大会でも難しいものになる。マルタは厳しい相手だったし、前半は我々は期待通りのプレーをできなかったが、後半によくなっていって勝利を手にすることができたし、それにふさわしい出来だったよ。これが新しいクロアチアのチームで、若い力に満ちている。もう少し時間が必要でもあるけどね。」

「他のチームの結果を見て、この試合結果はより嬉しかった。どの試合も非常にタフなもので、マルタは今後の試合もその強固なディフェンスで相手を苦しめるだろう。私たちはこういうチームをいかにして破るか練習していかなくちゃいけないね。」

「(退場がクロアチアを後押ししたのではないかということについて)マルタが、特に退場後、スローダウンせざるを得なかったのは分かっているよ。その中でイェラヴィッチとクラマリッチが非常にいい仕事をしたね。ただ、マルタはベストを尽くしカウンターを仕掛けてこようとしていた、脱帽ものだったよ。それが唯一より強い相手に勝つ方法だっただろうしね。もちろん、退場が我々にとって試合を少し楽なものにしたがね。」


*ゴールシーンのハイライト


*マンジュキッチの問題のシーン





2014年9月5日金曜日

9/4 Croatia vs Cyprus

クロアチア 2-0 キプロス
得点者:マンジュキッチ×2

GK:スバシッチ
DF:スルナ(c)、チョルルカ、ロヴレン、ストリニッチ
MF:ブロゾヴィッチ、モドリッチ、クラマリッチ、コヴァチッチ、ハリロヴィッチ
FW:マンジュキッチ (4‐2‐3‐1)

Sub:ヴァルギッチ、カリニッチ、ヴルサリコ、プラニッチ、ヴィダ、イェドヴァイ、ミリッチ、パシャリッチ、イェラヴィッチ、チョップ、オリッチ、ピアツァ

報道通り、ラキティッチは怪我の影響でベンチ外でした。

若手を試したうえで非常にいい試合でした。コヴァチ下で初めてプレーしたハリロヴィッチとクラマリッチは素晴らしい出来でコヴァチも絶賛。ラキティッチが負傷欠場もモドリッチとブロゾヴィッチの2センターは補完性がよく素晴らしかったです。マンジュキッチはしっかり決めてエースの風格。プレティコサが引退した正GKにはスバシッチ、ほとんど仕事はなかったですが1つスーパーセーブを見せ力を見せつけました。

選手を多く変えた後半は主力を軒並み変えデビュー組を多く入れたこともあってやや低調な出来。チョップはシュートは打つも組み立てに絡めず。パシャリッチはちょっと浮き足立ってパスミスも目立っちゃったかな。イェドヴァイはRBでの出場でしたが積極的に攻撃のも顔を出してよかったです。ピアツァはまだA代表レベルじゃないかな。


試合後会見です。

コヴァチ監督
「これがクロアチアのクオリティーだ。とくに前半は素晴らしかった。私たちはたくさんのチャンスを手にし、2度もクロスバーを叩いた。もっと圧勝できたと思うよ。後半は少し自分たちのリズムを失ってしまったが、それがそのまま今後の課題になるだろう。」

「私は非常に満足している。選手たちは素晴らしい仕事をしてくれた。彼らは良く適応し、予選に向けて準備万端のようだね。」

「ハリロヴィッチは素晴らしかったよ。クラマリッチはボックス内でまるでシュケールを思い起こさせる出来だった。彼らは代表に呼ばれるべくハードワークをしてきたし、その気持ちがはより強くなっている。恐れるのはないよ、彼らはまるで代表での経験がもうすでにあるかのようだった。」

「私たちに多くの解決策があり、来るべき試合に向け確実に対応できるんだ。マルタ戦は今回と同様のものになるだろう。私たちはより冷静沈着になり、より早く点を決めれるようにならないといけないね。」

9/4 Croatia vs Cyprus 試合前会見、報道


  • 試合前報道


*クロアチア紙「Index.hr」の予想スタメン。プレティコサの引退したGKにはスバシッチ。スルナ、モドリッチのいつものメンバーに加えてバルセロナのハリロヴィッチや初召集のクラマリッチの名前も 


*「Sportske Novosti」の予想スタメン 
スバシッチ スルナ、チョルルカ、ロヴレン、ストリニッチ ブロゾヴィッチ、モドリッチ クラマリッチ、コヴァチッチ、ハリロヴィッチ マンジュキッチ(4-2-3-1)

*クロアチアメディアの「Sportske Novosti」は今日のクロアチア代表戦に向けて『コヴァチ革命。偉大なチームを作り上げるか、それとも大問題を引き起こすか』と報道。

*Sportske Novostiによると、昨日のトレーニングでラキティッチは大腿四頭筋に痛みを訴え、今日のキプロス戦は欠場する見込み。イェラヴィッチも負傷により今日のキプロス戦は欠場する可能性があるとのこと


  • 会見、インタビュー

コヴァチ監督
「今日は何人か新しい選手にチャンスを与える。交代枠は6枚しかないから全員は使えないけどね。代表のユニフォームを着ることは特別なことであり簡単なことじゃない。」

「ブラジルW杯よりもいくつかの部分で違いを見せたいし我々は前に進んでいるよ。」

「キプロスは(この後EURO予選で戦う)マルタよりも確実に強い。CLやELでも活躍するクラブや選手がいることでも明らかだ。」

「今日はただ勝つだけじゃなくて、美しく魅力的なフットボールを披露したい。我々の優秀な選手たちが一体となり、完全なチームとなる必要がある。」

「私たちは今までやってきたことを継続しながら、新しい要素も付け加えていく。今度の2試合とも試合を支配して勝ちたいね。親善試合のキプロス戦では何人か新しい選手にチャンスを与える。その上で、EURO予選のマルタ戦に向けてよりよい状態になるようにしていくつもりだ。」

「全ての試合が重要で、新しい大会の初戦はなおさら大事だ。ブルガリアは難しい相手だし、それはルドゴレツがCLで成功しているのを見れば分かるだろう。ノルウェーはいつもタフでアグレッシブなチームだ。」

「もちろんクロアチアとイタリアがグループ突破の最有力だろうし、私もこのチームがEURO2016本戦に出場できる自信を持っているよ。」

「マルタは常に彼らのスタイルを維持するチームだ、だから我々は勢いをつけるためにも早めにゴールを決める必要がある。それに、サポーターはそれを若い選手に期待しているんじゃないかな。」

「クロアチアは何もシステムは変えない。このまま、全てがうまくいくはずだ。」


コヴァチッチ
「イタリアには慣れたし、やっと初ゴールを決めることができた。インテルができるだけいい順位になれるよう望んでいるよ。もっとも重要なのは勝つことだ。点を決めれたら尚更良いんだけどね。今のインテルは若い選手が多くて、それが僕にとってはいい面もあるんだ。」

「ブラジルでのパフォーマンスは既に分析済みで、僕らはよりよいチームになろうとしている。ただ、過ぎたことはもう忘れるべきだ。EURO予選に切り替えて待ち受けるタフな試合に備えなくちゃいけない。キプロス戦はもうすぐ目の前にきているんだ。」

「EURO予選でサンシーロでプレー出来るのは嬉しいし、イタリア戦は良い試合になるだろうね。ただ重要なのはスタジアムや相手に関わらず全ての試合でいいプレーをすることだ。僕たちのタレントをもってすれば、グル―プをトップ通過するのも可能だろう。」


クラマリッチ(初召集)
「代表にいることは僕にとって本当に名誉なことだし嬉しい。僕の力を練習から示さなくちゃいけないと分かっているよ。皆がポジションを求めている。90分でなくても、僕はベストを尽くすだけだ。」



2014年9月4日木曜日

登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part4(総括編)

昨日の夜中にプレミアリーグ及びCL登録メンバーがチェルシー公式HPで発表されました。ついでに、レミーの背番号が18番に決まりました。
(http://www.chelseafc.com/news/latest-news/2014/09/remy-takes-18-as-squad-lists-announced.html)


登録の決まりごとだとかはPart1から読んでいただけたらだいたいわかると思うので、ぜひそちらをご参照ください。
登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part1
登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part2
登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part3
あと、夏の市場のまとめはここからどうぞ。
登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part3.5(市場まとめ編)


ということで、早速登録メンバーを見てみましょう!

[プレミアリーグ]
*登録メンバー
1 ペトル・チェフ 
2 ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
3 フィリペ・ルイス
4 セスク・ファブレガス HG
7 ラミレス
8 オスカル
10 エデン・アザール
11 ディディエ・ドログバ
12 ジョン・ミケル・オビ
13 ティボ―・クルトワ
14 アンドレ・シュールレ
17 モハメド・サラー
18 ロイク・レミー
19 ディエゴ・コスタ
21 ネマニャ・マティッチ
22 ウィリアン
23 マーク・シュウォーツァー
24 ギャリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー HG
28 セサル・アスピリクエタ

*Under-21の選手 ※登録せずに試合に起用可能
5 クルト・ズマ
6 ネイザン・アケ
31 アンドレス・クリステンセン
32 ジェレミー・ボガ
33 ミッチェル・ビーニー
34 ルイス・ベイカー

合計20+6名 (HG外選手17名、HG選手3名、欠員枠5)


[チャンピオンズリーグ]
*登録メンバー
1 ペトル・チェフ 
2 ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
3 フィリペ・ルイス
4 セスク・ファブレガス HG
5 クルト・ズマ
7 ラミレス
8 オスカル
10 エデン・アザール
11 ディディエ・ドログバ
12 ジョン・ミケル・オビ
13 ティボ―・クルトワ
14 アンドレ・シュールレ
17 モハメド・サラー
18 ロイク・レミー
19 ディエゴ・コスタ
21 ネマニャ・マティッチ
22 ウィリアン
24 ギャリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー 自クラブ育成
28 セサル・アスピリクエタ

*B List(一定の条件を満たした若手選手、登録せずに試合で起用可能。人数は無制限)
6 ネイザン・アケ
31 アンドレス・クリステンセン
32 ジェレミー・ボガ
33 ミッチェル・ビーニー
34 ルイス・ベイカー

合計20+5名 (HG外選手17名、HG選手3名うち自クラブ育成選手1名、欠員枠5)


プレミアとCLを比較してまず目に付くのは、シュウォーツァーがCL登録メンバーから外れることに。理由は、ズマはPLでは登録不要だけどCLでは登録しなくちゃいけないから。CBを削るわけにはいかないのでシュウォーツァーを外してズマを登録、ってことですね。CLの第3GKはビーニーが務めることに。

やっぱりまだまだHGの選手が少ないので、今年も登録枠25名をフルで使い切ることはできずに欠員枠をだすことに。まあ守らなくちゃいけないわけでもないんだけどね。イングランド人選手についてはPart3で書いたし、チェルシーと同じくシティもイングランド人が少ないって言われてるけど、その2チームが優勝候補筆頭でかつその2チームにケイヒルとハートというイングランドの柱がいるってことでだいたい分かるかなと。

欠員枠が出てる分は若手で補いましょう!とうことでPSMでも試されたメンバーが何人か。ズマはともかくアケとクリステンセンは完全にトップチーム帯同って話もあります。CLのBリストは人数無制限ですが、チェルシーでは条件(Part1を見ましょう)を満たす選手は5人でした。ちなみにアーセナルは13人、流石ですね。
(調べたらアトレティコは20人以上いました、驚愕)


ここから移籍関連のお話を。

モウもずっと言っていたけど、HG外選手はPLもCLも17名までしか登録できない関係で、ヒンケルくんがミランに行くことに。仕方ないとしか言いようがない。ヒンケル自身も、本当は残る気だったけど自分が登録を外れると知ってから移籍を決意したって話もあります。

HG枠の調整で放出の噂が挙がってたのはチェフ、ミケル、ヒンケル、サラーだったけど、チェフはモウも残留を要請。その上でミケル、ヒンケル、サラーでヒンケルに需要が出たからヒンケルがローンってことになったんじゃないかなって思います。ポジションの層的にもサラーよりはヒンケルorミケルだし、ミケルの方が守備を考えた時残したいタイプだよね。

トーレスに関しては登録枠って話じゃなくて、単純にミランが欲しがったからどうぞってお話。移籍のやりかたでちょっと揉めたけど無事に放出できて即座にレミーをゲット。FWはトーレス・バ・エトー→コスタ・レミー・ドログバに総入れ替えになったけど、これぐらいしたほうがよかったと思うし、充実の3枚なんじゃないかな。

補強は足りないところを補って余りあるというかむしろストロングポイントになったんじゃないかってレベルの選手を軒並み連れてこれたのは本当によかった。コスタとレミーの実力十二分の2人に、リーガ優勝を支えたフィリペとクルトワ、プレミア最高のオーガナイザーのセスク、本当に楽しみなシーズンになったなあ。早い段階で済ませられたので、終盤は若手の貸し出しと登録枠の整備をするだけだったのも良かった。

唯一ちょっと薄いと感じるのはCB。トップレベルの選手はJT、ケイヒル、イヴァノの3人でJTはやっぱり年齢面で懸念が若干(そう言ってたら昨季は圧巻のパフォーマンスで土下座するしかなかったけど)。ズマ、アケ、クリステンセンが控えになるわけだけど、やっぱりトップレベルの試合で彼らを使うのは不安が残る。そう考えると昨季のシティ戦のカラスはほんとに凄かったよね。

やぱりモウもそれは感じてたんだと思う。ということで最終日に失敗に終わったけど動きが。チェルシーはサラーをインテルに貸し出す方向で動いていたみたい、で、空いた枠にCBをレンタルで獲得する予定だったんだと思う。サラーのレンタルはインテル側が撤退したせいで破談になったけど、まあだからと言ってそれがよくないことじゃないし、100点から120点にできなかっただけ。CBに関しては、来期はチャロバ、オメルオ、カラスが戻ってくるのでレンタルで獲得するのが得策だったかなと。ということで、狙っていたのはきっとシティのセルビア人。プレミアのクラブほぼみんなが欲しがったみたいだったもんね。シティがプレミア内で出したくなかったみたいで結局残留しちゃったけど、彼。


今シーズンを戦う陣容もこれで固まりましたと!言い訳ができないスカッドだし、リーグ優勝しましょう。本気で期待してるから。

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余談というか、僕の個人的な戯言。シュナイデルランが最終日に来ないか心の隅で祈ってた。高いレベルで4231をやるにはマティッチの相方がいないと思ったから…。しかもシュナイデルランってフランス人だけどHGなんだよね。欲しかったなあ…。

登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part3.5(市場まとめ編)

今回はPart3.5ってことで、まとめ編です。じきにプレミアとCLの登録メンバーが出るはずなので、そこで締めくくりの記事を書いて終わりにしようかなと(タイトル的にもね)。

市場の総括はPart5でちゃんとしますけど、かなり良い市場だったのではないでしょうか!
欲しいところにしっかりと計算できる選手を獲れたし。市場の過程では悲しい別れや、え、そこ行っちゃうの!?みたいなショックもありましたが、終わってみれば満足いくものだったかなと。メディアやジャーナリストたちも手放しで褒めてる印象。

とりあえず、ざっと書き出しましょうね。その後、思うところがある選手にそれぞれちょろっとコメントつけて今回は終わりです。あくまで、まとめ。総括は次回。

[レンタルバック] ※再レンタル組は除く
GK ティボ―・クルトワ(←アトレティコ・マドリー)
CB クルト・ズマ(←サンティティエンヌ)
RB トッド・ケイン(←ブラックバーン)

[獲得]
CMF セスク・ファブレガス(←バルセロナ) €33m
CMF マリオ・パシャリッチ(←ハイドュク・スプリト) €3m
ST ディエゴ・コスタ(←アトレティコ・マドリー) €39.5m
LB フィリペ・ルイス(←アトレティコ・マドリー) €20m
ST ディディエ・ドログバ(←ガラタサライ) Free
ST ロイク・レミー(←QPR) €10.5m
合計€106m

[放出] ※レンタル除く
LB アシュリー・コール 契約満了
CMF フランク・ランパード 契約満了
ST サミュエル・エトー 契約満了
CB サム・ハッチソン 契約満了
CB ジョナタン・ムレバ 契約満了
ST ジョン・ピレス 契約満了
ST ミラン・ラルコヴィッチ 契約満了
GK エンリケ・イラーリオ 引退(チェルシーのGKコーチへ転身)
CB ダヴィド・ルイス(→PSG) €50m
ST デンバ・バ(→ベジクタシュ) €6m
LB パトリック・ファン・アーンホルト(→サンダーランド) 非公開(€2m?)
ST ロメウ・ルカク(→エヴァートン) €35m
RB イサーク・セワンカンボ(→NAC) Free
CMF ビリー・クリフォード 契約解除
AMF ジョージ・サヴィル(→ウォルバー・ハンプトン) €1.2m
合計€94.2m

[貸し出し]
RB ウォレス(→フィテッセ) 
LMF クリスティアン・クエバス(→ウニベルデラ・デ・チリ)
CB トーマシュ・カラス(→ケルン)
AMF トルガン・アザール(→ボルシアMG)
AMF ベルトランド・トラオレ(→フィテッセ)
CMF マリオ・パシャリッチ(→エルチェ)
CB ケンネス・オメルオ(→ミドルズブラ)
AMF ルーカス・ピアゾン(→フランクフルト)
LB ライアン・バートランド(→サウサンプトン) ※£10mの買取OP付
AMF ガエル・カクタ(→ラージョ)
AMF ジョン・スウィフト(→ロザラム) 
CMF オリオル・ロメウ(→シュツットガルト)
AMF ジョアン・ロドリゲス(→バスティア)
AMF クリスティアン・アツ(→エヴァートン)
ST スティペ・ペリツァ(→NAC)
AMF ヴィクター・モーゼス(→ストーク)
AMF マルコ・マリン(→フィオレンティーナ) ※£4mの買取OP付
CMF ジョシュ・マクイクラン(→フィテッセ)
ST フェルナンド・トーレス(→ACミラン) ※2年間のローン
ST パトリック・バンフォード(→ミドルズブラ)
ST イスラム・フェルツ(→OFIクレタ)
CMF マルコ・ファン・ヒンケル(→ACミラン) ※買取OP無し、給料はミランが負担、出場試合数に応じて追加OP付き
AMF ウリセス・ダヴィラ(→テネリフェ)
GK マテイ・デラチュ(→アルル・アヴィニョン)
CB ナザニエル・チャロバ(→バーンリー) ※半年のローン
GK ジャマル・ブラックマン(→ミドルズブラ) 


*ティボー・クルトワ
色々揉めましたがとりあえず現状は彼が守護神です。フィードやスローイングはチェフに劣るものの(これが素晴らしいチェフを見慣れてる我々の目が肥えすぎてるのが悪い)、肝心のセービングは圧巻の一言。反射神経だけじゃなく、1対1や競り合いにも強い。レスター戦なんて、ここまで完璧な1対1は見たことなかった。目を見張るのはハイボール処理の安定感、素晴らしすぎる。この若さで世界屈指のGKです。新たに5年契約を用意してるみたいだし、軽く10年はGKには困らなそう。

*クルト・ズマ
獲得自体は昨冬に終わらせていて、やっと合流した"ハッピーズマ"。マティッチがbeastならズマは怪獣でいいんじゃないですかね(適当)。ただ、PSMで軽い対応だったりが目立ってトップレベルの試合では使いにくい選手なのも事実。JTとケイヒルからいっぱいいっぱい学んでください。

*トッド・ケイン
レンタル先が見つからず(?)、結局残留。ブラックバーンではわりと使われてたみたいだし、結構期待してたり。PSMでの怪我が残念だった(しかも、治った後また怪我した)。カップ戦とか普通に出番ありそう。

*セスク・ファブレガス
本当に本当に来てくれてありがとうございます。間違いなくプレミア最高のパサーでありゲームメイカー。しかもバーゲン価格。こんな選手にポジションがないなんて考えられません!モウのチームの中で見せるバルサチックな動きが異質でたまらないですね。ただ、上位相手に2センターで使うと守備面で大きなリスクあり。トップ下できるのも嬉しい。

*マリオ・パシャリッチ
現地風に読むとパ"シャ"リッチです。本人はスペインでプレーしてみたかったらしくエルチェ行きは大正解なんじゃないかな。モウに相談したらいい言葉をかけてもらったらしく嬉しそうでした。

*ディエゴ・コスタ
やっとストライカーがチェルシーに…。開幕3試合でストライカーのいる恩恵を受けまくってます。怪我だけが心配、ハムストリングはわりと癖になってるみたいだし。

*フィリペ・ルイス
ショーやモレノの噂もあったけど、実績と経験値ではフィリペが1番だったかなと。今までのチェルシーにはいなかった周りと組んで崩すタイプのSB。ただ、今までにないタイプ故に、PSMではなかなかリターンがもらえなくて可哀想だった、もうちょっと馴染むには時間かかりそうだけど、馴染んだらアスピとフィリペ、異なるタイプの最高の選択肢に。

*ディディエ・ドログバ
KING IS BACK.

*ロイク・レミー
どうしてリバポのメディカル落ちたんだろう。チェルシーのメディカルスタッフはすごく優秀なので大丈夫なんだろうと安心してますね。昨季は26試合14G3Aで実力は十分。ただ、今までと違ってチェルシーだと相手は軒並み引いてくるだろうし、そこで結果が出せるかが鍵。

*アシュリー・コール
ローマでの新たな挑戦を応援したいな。CL参戦のローマに色んな物をもたらしてあげてほしい。開幕戦もスタメンだったね。

*フランク・ランパード
どうあっても私のヒーローなのは変わらないです。

*ダビド・ルイス
まずはビジネス面から。最高のタイミングで最高の価格で売れました。で、心情的に言えば、すっごい寂しい。陽気で優しくて他人思いなルイスがいなくなるのはただただ寂しい。ユナイテッド戦のゴールは忘れることはないよ。

*デンバ・バ
チームが苦しいときに、FWが足りない時に来てくれてありがとう。その後苦しい時期ばかりだったろうけど、腐らないでいざというときにチームを救ってくれてありがとう。本当に、救世主でした。

*ロメウ・ルカク
彼がチェルシーのエースになるのを見たかった、心底見たかった。でも、出ていきたいなら止めることはできない。結果論だけど、コスタ&ドロ様と争うよりはトーレス&バと争った方がよかったんじゃないかなあ。人生タイミングだね。

*トーマシュ・カラス
シティ戦以降、他サポの人に「使わないならカラスくれ!」とめっちゃくちゃ言われるように。育って帰ってきてほしいね、来期はトップチームに普通にいそう(それかプレミア内でレンタル)。

*トルガン・アザール
将来有望なアザール弟。まだ粗削りだと思うし、モウを満足させる実力をつけてきてほしい。モウが
試合を見に来てくれただけで僕は嬉しいんだ!とかもう健気すぎて。

*ケンネス・オメルオ
W杯ではナイジェリアのバックラインを支えたオメルオは今年もカランカのところへ。来期はトップチームらしいので、チャンピオンシップでMVP獲ってきてください。

*ルーカス・ピアゾン
「カカ2世」と言われてチェルシーに来て、そろそろある程度モノになってほしいところ。フィテッセでは最高のスタートからクソみたいな終盤だったみたいなので、今季はよりレベルの高いところで継続性をテーマに。

*ライアン・バートランド
ロンドン五輪TeamGBのレギュラーも伸び悩み感。キャリアハイが決勝でCLデビューとか正直出オチ感が否めないのでセインツで頑張りまくってほしいところ。ただ、頑張りまくられたら買い取られてしまうジレンマ。

*ジョン・スウィフト
U21のイチオシのスウィフト君はチャンピオンシップに。外様として出場機会争いに揉まれる経験は大きなものになるはず。期待してるよ!

*オリオル・ロメウ
まさかの契約延長を勝ち取ったロメウ。PSMでCB2人の間に降りてきてパスを出すのを見たら、ああロメウだ、と思ったよね。もっと縦パスをガシガシ入れれるようになってほしいので、ドイツでの成長に期待。

*ジョアン・ロドリゲス
バスティアデビュー戦はわりと鮮烈なものに。労働許可が下りない例のパターンみたいだけど、国籍的にもハメス2世になってほしいよね。

*クリスティアン・アツ
昨季のローン組では1番成功した選手(クルトワ除く)。えばとんでも出場機会は確保した上でのレンタルみたいなので、結果をがむしゃらに求めてほしい。それがチェルシー帰還への一番の近道。

*スティペ・ペリツァ
クロアチアのU21のエース。NACへの再レンタル、昨季は途中出場が多かったので今季はスタメン奪取を!キャプテンに「NACが欲しいのは若手じゃなくて経験豊富な選手だ」とか言われたのを後悔させてやりましょう。

*ヴィクター・モーゼス
結局出されたローゼス。ローンのモーゼスでローゼス(流行らせたい)。頑張るしかないです。チェルシー愛は痛いほど感じるよ。

*マルコ・マリン
正直獲得してごめんなさい感が漂ってきてしまった。1にも2にも怪我しないでください、力はあるんだから。

*ジョシュ・マクイクラン
昨季はウィガンでもパッとせず、リア充大学生みたいなTwitterばかり見てるとそろそろ大成しろと言いたくなるジョシュ。「僕の長所はパスセンスとそれを繰り出す視野だ。まさに6番の選手だ」とか言ったんだからフィテッセで圧巻のパフォーマンスを見せてください。

*フェルナンド・トーレス
単純にトーレスがいないの、さみしいよね。でも、トーレスがベンチ外のレスター戦の雰囲気で、もうそういうタイミングなんだなって誰もが分かったはず。2年のレンタルだけど、2年後には契約満了なので実質完全移籍。チェルシーもこの取引で1500万ポンド以上節約できるみたい。トーレスが残してくれたものはたっくさんあります。CLで再会したいなあ。

*パトリック・バンフォード
昨季は2部で大暴れして、PSMでも結果を出して、今季はボロへ。PSMでゴール決めたあとの超嬉しそうなインタビューが印象的。ボロにはベルギーから来たライバルもいるけど負けないでください。

*イスラム・フェルツ
ロシア行きで決まりかけてたけどフェルツがドタキャンして結局ギリシャへ。思ったより伸びてないしこのままだとラルコヴィッチみたいになっちゃうかも。頑張れ。

*マルコ・ファン・ヒンケル
チェルシーに残りたかっただろうけど、登録枠の関係上出さざるを得なかった。オランダのほとんどのクラブが興味を示したらしいけど戻る気はなくて、そこへミランが、ってことでイタリアに。20試合以上出たらボーナス、20試合以上出さなかったら懲罰ボーナスみたいのがあるらしく出場機会はちゃんと用意されてるので2回りくらい大きくなって、来期はチェルシーで大暴れしましょう!

*マテイ・デラチュ
チェルシーに加入して何年もたつのに今年のPSMでやっとチェルシーのユニを着て試合に出れた苦労人。全部労働許可を下さないイギリス政府が悪い。来年には降りることになる見込みなので、フランスで頑張りましょう。

*ナザニエル・チャロバ
ついにプレミアの舞台に。半年レンタルなので、大暴れすれば後半戦はチェルシーの選手になりえるかも。ぜひレギュラーの座を掴んでほしい。

*ジャマル・ブラックマン
チェフが残留したので、最終的にローンでボロに。半年ローンなのはチェフが冬にどうなるかまだ分からないからなんじゃないかなあ…。とはいえ、ボロのGKを1人弾きだしてしまったので相応のパフォーマンスを。

2014年8月29日金曜日

8/29 Dinamo Zagreb vs Petrolul

ELプレーオフ2nd leg。1st legにアウェーでいい結果を手にしただけに、逃げ切りたいところ。

ディナモ 2-1 ペトロルル (合計スコア:ディナモ5-2ペトロルル)
得点者:チョップ、アントリッチ

GK:エドゥアルド
DF:ピント、シムニッチ、シムノヴィッチ、ピヴァリッチ
MF:アデミ(→チョリッチ 89')、ブロゾヴィッチ、マシャド(→ヴコイェビッチ 64')
FW:ウィルソン(→スーダニ 71')、アントリッチ、チョップ (4-3-3)

Sub:イェジナ、イバニェス、シガリ、ピアツァ


ホームで結果は上々。危なげなく通過しました。

前半はリトリート重視でカウンターがメイン。先制点もカウンターからでした。マシャドのスピードを活かしたカウンターから、エースのチョップが決めて先制。本当に頼もしいエースに成長しました。

さて、HTまで見て、危なげなさそうなので私は寝てしまいました…← 
ただ、後半はあまり内容がよくなかったようです(現地ジャーナリスト曰く)。ひとまず、本戦に行けてよかったなと思います。


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ELドローの結果、組み分けは以下に。

セルティック
レッドブル・ザルツブルグ
ディナモ・ザグレブ
アストラ

…(アカン)。

2014年8月22日金曜日

8/21 Dinamo Zagreb vs Petrolul

結局今年もELに。だからこそ負けられないアウェーゲーム。

ディナモ 3-1 ペトロルル
得点者:チョップ(PK)、チョップ、マシャド(FK)



アウェーで勝ちました!素晴らしい!
今回はツイートをまとめてそれでいいかなと。

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ディナモ・ザグレブ スタメン (ELプレーオフ1stレグ vsペトロルル) 
エドゥアルド;ピント、シムノヴィッチ、シムニッチ、ピヴァリッチ;アデミ、アントリッチ、ブロゾヴィッチ;スーダニ、ウィルソン、チョップ
posted at 01:25:08

ひかえ:イェジナ、イバニェス、シガリ、アンドレヤシェヴィッチ、マシャド、ヴコイェヴィッチ、ピアツァ
posted at 01:25:52

悲報 ディナモザグレブの対戦相手にあのムトゥがいる…
posted at 02:13:46

ディナモはカウンター主体の攻め。サイドチェンジを多用して相手を崩していきたい
posted at 02:24:31

ペトロルルのテイシェイラのミドルをエドゥアルドがファインセーブ。もうピントが。
posted at 02:27:33

スーダニとチョップのワンツーからシュートも防がれてCKゲット。クロアチア代表とアルジェリア代表のいい連携だった
posted at 02:29:51

ピントもう代えてほしい…
posted at 02:35:19

朗報 ムトゥ、決定機を2つ連続で外す。
posted at 02:36:40

チョップの最高のお膳立てをウィルソンが小学生みたいな外し方で外す。は~~~
posted at 02:40:11

左足使えないのか
posted at 02:40:58

ディナモにPK!!!
posted at 02:45:52

うわ、レーザー当てられてる
posted at 02:46:12

チョップ決めてディナモ先制!貴重なアウェーゴール
posted at 02:47:09


posted at 02:49:43

ムトゥが決定機外しまくるわPK献上するわで草不可避
posted at 02:50:25

ウィルソンの強烈なシュートは相手GKが片手でなんとかセーブ。左足はさっぱりだけど、右脚の威力すごい
posted at 02:54:39

ペトロルル。こぼれ球をゴールに決めるもその前にキーパーチャージがあったとして認められず。正直、誤審だなー
posted at 02:57:15

お互い決定機を外しあうこの感じ。
posted at 02:58:54

クソみたいな守備で決められた。エドゥアルドかわいそう
posted at 03:03:35

シムノヴィッチは簡単に裏とられるなあ。そういうシーンが多い。有望株だけど、このままじゃ使えないまま終わるかな
posted at 03:05:01

つーか、主審調べたらイタリアのオルサトって人なんだけど、めちゃくちゃ酷いです…
posted at 03:05:49

HT 1-1 お互い決定機外しすぎ。ディナモは右サイドの守備がボロボロ。ピントとシムノヴィッチじゃ全く止められない…
posted at 03:09:13

後半開始。ディナモはスーダニ→マシャド
posted at 03:21:37

ディナモ交代2枚目。ウィルソン→ピアツァ
posted at 03:39:54

ムトゥがボール持つだけで歓声が上がるよ
posted at 03:41:19

ムトゥがチャンスメイクに徹するようになってから苦しい展開。相手が外しまくってくれてるから助かってる
posted at 03:45:45

無人のゴールに蹴られて死んだと思ったらピントがライン上で神クリア…死んだかと…
posted at 03:47:20

ペトロルル、浮き球スルーパスに抜け出してゴールに入れるもオフサイドで取り消し。これは正しい判定でした
posted at 03:50:20

ムトゥ、チャンスメイクは完璧なのに自分の決定機は本当に決まらないw
posted at 03:51:01

3枚目。アントリッチ→ヴコイェヴィッチ。試合を締めにかかる交代。ヴコイェヴィッチはディナモで復帰初戦かな?
posted at 03:53:10

ムトゥ、今日1番の決定機も外す。。呪われてるな…
posted at 03:55:33

チョップ!!!!!ディナモ勝ち越し!アウェーゴール2点はでかい!
posted at 03:57:36

アシストはピントのクロス。今日唯一と言っていいような好プレーが貴重な勝ち越し点をお膳立て。
posted at 03:58:51

恵まれたチャンスメイクとクソみたいなフィニッシュを繰り返したムトゥが交代。ペトロルルはホームで負けられないから攻撃に枚数かけて勝負に出てきてる
posted at 04:01:20

アディッショナルタイムは4分。
posted at 04:08:53

ペトロルルのCB、決定機阻止で1発レッド。
posted at 04:12:13

ATも終わり間近でペトロルルが前がかりになったところをピントが抜け出して、それを思いっきり削った感じ。
posted at 04:13:11

すげえええええ!マシャドがFK沈めた!!!3点目!
posted at 04:13:30

FT ペトロルル1-3ディナモ アウェーでこれは素晴らしい!
posted at 04:13:55

最後のマシャドのFKは完璧な無回転。めちゃくちゃなブレ球で、相手GKは触るのが精一杯、弾ききれずそのままゴールに。最後にいいもん見れたわ…
posted at 04:15:28

2014年8月5日火曜日

登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part3

 最近何かとホームグロウンが話題だし、続編を書いてみようと思います。自分の中の整理も兼ねてということで。


 ホームグロウンって何?とか、チェルシーの現有選手って今どういう状況なの?とか、詳しく見たい方は前編2つを読んでいただけたらと思います。

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 さてさて、まずは公式HPに出ているモウリーニョの言葉を見てみましょう。

‘We do need one player to leave because we have 18 foreign players and you can only have 17. We must make that decision between me, the board and the player involved.’

(元記事はここから)
ようするに、HG適用外となる海外選手が18人いるから1人売らなくちゃいけないということです。ついでに言えば、HG適用外の選手をさらに獲得するなら玉突きで誰か売る必要がある、とも言えますね。

 ということで、モウの言う"18人"も合わせて現時点のチェルシーのスカッドを整理してみましょう。

*HG適用外の選手
GK ペトル・チェフ
GK マーク・シュウォーツァー
GK ティボ・クルトワ
DF ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
DF セサル・アスピリクエタ
DF フィリペ・ルイス
MF ネマニャ・マティッチ
MF ラミレス
MF ファン・ヒンケル
MF ジョンオビ・ミケル
MF オスカル
MF エデン・アザール
MF ウィリアン
MF モハメド・サラー
FW アンドレア・シュールレ
FW ジエゴ・コスタ
FW ディディエ・ドログバ
FW フェルナンド・トーレス 

以上、18名。これがモウの言う"18人"なんじゃないかと。

*HG適用の選手
DF ジョン・テリー
DF ガリー・ケイヒル
MF セスク・ファブレガス
FW ヴィクター・モーゼス

以上、4名。ただし、JTのみCLにおける自クラブ育成枠の該当選手


*プレミアリーグで登録不要の選手
GK ジャマル・ブラックマン(HG、自クラブ育成)
DF クルト・ズマ
DF ナザニエル・チャロバ(HG、自クラブ育成)
DF ネイザン・アケ(HG、自クラブ育成)
DF アンドレス・クリステンセン
MF ルイス・ベイカー
MF ジェレミー・ボガ(HG、自クラブ育成)

*CLで登録不要の選手
GK ジャマル・ブラックマン
DF ネイザン・アケ
DF アンドレス・クリステンセン
MF ルイス・ベイカー
MF ジェレミー・ボガ


 適用外の外国人選手は誰を売ることになるのか。よく言われるのがチェフ、ミケル、トーレスから1人、ということ。

 チェフは、、合理性は一番あるのかと思います。ブラックマンを3rdに昇格させれば彼は登録不要なので枠が空きます。ただ、チェフは現状残る気です。発言からもうかがえますし、開幕に間に合わないと言われる怪我だったはずなのにこうしてPSMに出れるほど仕上げてくるこのプロ精神は素晴らしいですし、ポジションは譲らないという気概の表れでしょう。クルトワも色々メディアに騒がれていましたけど、チェフと争うことは自分にとってもいいことだ、みたいなこと発言してます。なので、競争してほしいですし、するんじゃないかなーと個人的には思っています。

 ミケルは、インテルへの売却交渉が失敗したのが登録枠的には痛手でした。そのインテルはミケルと同じポジションのヤン・エムヴィラとガリーメデルを確保し、ミケルはもう狙うことはないでしょう。ただ、ミケルにとって移籍の可能性を高める要素があるのは、今年の10月にイギリス政府からEUパスポートを与えられるということです。そのため、セリエなどでEU外選手に該当することがなくなるのでより需要が高まり移籍する可能性が増すのでは、という話があります。

 トーレスは、PSMから積極的にシュートを外していてサポーターはもう呆れてきています。ですが、モウリーニョはストライカーは3枚必要としトーレスは構想内だと明言。一方で、ウォルフスブルグが獲得に興味を示し既にチェルシー側とコンタクトをとっているようです。


 たとえば最近、カバーニ獲得に向け£40mを用意し獲得を打診した、なんて話がESPNから出ました。しかし、これも実現するには上記の1人に加えてさらに放出が必要となります。これからの補強はHG適用選手以外だと常に選手の放出ありき、ということになるのです。


 それならHGの選手を獲ればいいじゃない、ってなりますね。実際HG足りてないですし。でも、じゃあ誰を獲りますか?ってなります。チェルシーが求めているのは層を厚くする即戦力の選手です。特に今補強が必要と言われているのはCBですね、じゃあHGのCBを探すと…既にケイヒルとJTの現時点でのトップ2が既にチェルシーにいます。次点はおそらくジャギエルカでしょう、しかし、それならミランダやベナティアに投資したほうが良策。

 HG問題で一番厄介なのは、他から引っ張って来ようと思っても、選手のレベル的にじゃあ誰かいる?ってなるところじゃないかと個人的に思っています。W杯のイングランド代表に目を向けても、今のチェルシーに欲しいなって思える選手がいないのが実情だと思います。既に話したジャギエルカとミランダorベナティアかって話もそうです。現状を鑑みて個人的に獲得したくなる選手はルーニーとバークリー、ミルナーくらい。将来性ならストーンズも。選手層や他の要素を無視していいならPJとスターリング、ショウも含めたいです。他は…。
 それに加えて、HGの選手の移籍金が猛烈に高騰しているのも厄介です。そんなにHGを増やしたいなら、ララーナに£25m以上のオファーを出せばよかったかもしれません。チェンバースに£20m位出せば獲れたでしょう。イングランド人以外でもシュナイデルランはHGですし£30mくらい出せばスパーズからかっさらえますね。でも、チェルシーにとってそんなにお金を出してまでほしい選手でしょうか。


 外から獲るのがこんな状況ですし、いまはもう育つ方向に力を注いだ方がいいんじゃないかと感じています。モウリーニョはアケ、クリステンセン、ベイカー、ボガを今季ファーストチームに帯同させる考えを持っているようです。イングランド選手もベイカーやチャロバ、ブラックマン、ビーニー、スウィフト、バンフォード、ソランキー、ヒュートンなど少なくない人数がプレシーズンはトップチームに参加、有望株はしっかり育っています。

 今後、補強はあっても1人か2人なんじゃないですかね。あとは怪我人が出た場合には緊急補強があるでしょう。とりあえず、まずは放出が必要です。



 ついでに、ちょっとルカクの話も。HGのルカクをなんで売ったのか、は当然指摘されるでしょう。ただ、チェルシー側はルカクをプレシーズンに帯同させる方針でした。それにもかかわらずチームに合流することなくトフィーズに行ったのはルカク本人が移籍を希望したからでしょう。エバートンのプレスリリースにも「移籍はすぐに決断した」とありますし。出て行きたがっている選手を留めようとしてもチームには多くの悪影響が及びます。シュナイデルランの例のツイートなんか、まさにその1例でしょう。出て行きたがっている選手を£28mで売れたのはビジネス的にもよかったのではないかと思います。

2014年8月4日月曜日

8/3 Chelsea vs Werder Bremen

PSM6戦目かな?この試合からクルトワ、アザール、ドログバが合流。

チェルシー 0-3 ブレーメン

前半
GK:クルトワ
DF:アスピリクエタ、ズマ、テリー、フィリペ
MF:マティッチ、ヒンケル、サラー、セスク、トーレス
FW:コスタ

後半
GK:チェフ
DF:イヴァノヴィッチ、ケイヒル、テリー(ベイカー 76')、アスピリクエタ(ボガ 70')
MF:マティッチ、ミケル、サラー(アザール 57')、セスク、トーレス(アケ 57')
FW:ドログバ

アケが入ってからはアスピが前に出てアケがLB。ベイカーがJTと代わった後はミケルがCBに。


完敗。結果もだけど、それ以上に内容が生ぬるい試合でした。

1失点目はPK、テリーがエリア内でハンドして献上。その前にテリーが緩い寄せから交わされたところが問題だった。それ以上に、その前のシーンでトーレスが無人のゴールに絶妙に外したのが問題なんだけど。流石にわざと外したんじゃないかってレベルだった。 クルトワは読んでたけど惜しくも届かず。

2失点目は左サイドからのクロスをうまく合わされて。テリーがパスをカットしきれず、その後フィリペとテリーの寄せも不十分でクロスを上げさせてしまった。ヘディングに関しては相手を褒めるべきでアスピは身体を寄せたけどファーに押し込まれた。クルトワは当然ニアに寄っていたから届かず。

3失点目もPK。アケが後ろからタックル、ボールに行ってるように見えたが笛は吹かれた。チェフもクルトワと同じく読んだけど届かず。アケはこれより前の時点でイエロー相当のプレーをした後に呼ばれてるのに主審の元に行かなかったりしてたから主審の心象が悪かったと思う(私から見ても心象がよくなかった)。笛吹かれてもやむなし。


とりあえず前後半合わせて崩したシーンが数えるくらいしかなかった。キックオフがあと2時間遅かったら試合中に寝てたと思う。決定機と呼べるシーンは片手で事足りんじゃないかな、ってレベル。

テリーはこの試合良くなかった、というか身体が重そうだった。寄せが甘いシーンが散見されたり。キャプテンがぬるいとチームが締まるものも締まらない気がする。連戦で移動も大変だろうけどね、いくら交代を活用してるとはいえさ。

サラーも疲れてる組なんじゃないかなあ。2列目がなっかなか帰ってこないし、出ずっぱり。兵役問題で心がざわついたりもしただろうし。

フィリペはまだ馴染み切れていないかな。フィリペもチームに慣れてないし、チームメイトもフィリペを分かってあげられてないんだと思う。PSM通してリターンを欲しがってるのにもらえないシーンが沢山で少し可哀想。今日に関して言えばサラーとトーレスが気が利かないのもあるんだけど。

ヒンケルとマティッチは安定感はあるけど、組み立てで言えば昨季と同レベルで物足りなさを感じる。マティッチがもう少し自分から仕掛けても面白いんだけど、疲れもあるだろうしわりかししっかりブロックも組まれてたから厳しかったかな。セスク3列目が見たかった。

ドログバが帰ってきた。けど、コンディションはまだもう少しかもしれない。タッチが流れるシーンがいくつかあったり。それでもフィジカルコンタクトは圧倒的だったし、何より彼がいると安心感が違う。

クルトワ、流石のスーパーセーブを披露。合流したてでこんなん見せられたら期待しちゃうよねえ(笑) チェフも危険なシーンは1度くらいで特に問題なし。PKはお互い仕方ない。

ミケルのCBだったりアスピの前起用だったちいろんなことを試せたところは収穫。トーレスのサイドをここに含めていいのかは分からん。


昨季も見られた課題だけど、崩しきれない試合だからこそもっと積極的に動いてほしい。ボックス内で誰も動かないでボールを待つシーンはそろそろ見飽きた。こういう試合で(この試合は後半から)アザールが独力で何とかしようとするのも昨季と変わらず。まだ合流したてでコンディションは100%じゃないのは明白で、トップフォームなら決めてただろうなってシーンもあった。それでも彼はなんとか突破口を開けようとしてくれる。この仕事をアザール以外にも期待したいなあ、コスタとか。


でも、きっとここから変わってくるはず。時間もあるし、やっとみんな帰ってくるし。

2014年7月31日木曜日

ディナモ・ザグレブ、バルセロナユースのキャプテンを獲得

ディナモザグレブは7月31日、バルセロナからFWダニ・オルモを獲得したと発表しました。


オルモは16歳のFWで、スペインU16代表でもあります。バルセロナのユースチームではキャプテンを務め、チーム内の得点王でもあったそうです。スペイン国内でも将来を期待される選手の1人だそう。

オルモのコメントです。
「ディナモ・ザグレブの一員になることができてハッピーだ。僕がここに来た理由はいたってシンプルで、ディナモに来ることが僕のフットボーラーとしての成長にとって一番良い方法だからだ。ディナモは非常にすばらしいユーストレーニング施設を持っていて、素晴らしい仕事をしている。それに、ディナモは若手にファーストチームでプレーするチャンスを与えてくれるんだ。」

「もちろん、モドリッチやハリロヴィッチ、コヴァチッチ、マンジュキッチ、それにロヴレンもこのクラブで育ったことを知ってるよ。みな、いまやレアルマドリーやリヴァプールといったビッククラブでプレーしてる選手だ。」



…なんでこんな選手がディナモに来たんだ(困惑) ともかく、ディナモが素晴らしい選手を獲得したのは間違いないわけで、非常に将来が楽しみです。オルモも言及していましたが、ディナモのユース施設は世界でも指折りのもので非常に高い評価を受けています。だからこそ、言語などの環境に適応できるかと言った生活面での不安がちょっと心配でもあります…。本人はクロアチアを気に入ってるらしく、それがプラスに働いてくれるといいですね!

7/30 Dinamo Zagreb vs Aalborg BK

CL予選第3ラウンド1st leg。対するオールボーは昨季デンマーク覇者、アウェーゲームでなんとか悪くない結果を待ちかえれればって言うのが戦前の気持ち。

オールボー 0-1 ディナモ @ノルディスケ・アレーナ
得点者:ブロゾヴィッチ(49')

GK:エドゥアルド
DF:ピント、シガリ、シムニッチ、ピヴァリッチ
MF:アデミ、ブロゾヴィッチ、マシャド
FW:スーダニ(アンドレヤシェヴィッチ 79')、アントリッチ(ゴンサロ 70')、チョップ(ピアツァ HT)

アウェーで勝てた―!!!しかも無失点、貴重なアウェーゴールを手土産にザグレブに帰れるとかちょっと出来すぎ感すらある。ほんとに良かった。

先制点はブロゾヴィッチ。競り合いの中でスーダニが落としたボールを拾ってエリア内で左斜め45°くらい?のところからゴール右隅に沈めた。いやあ、巧かった。相手DFを交わしてGKが届かない位置に決めた、素晴らしかった。

お互い国内リーグ戦は開幕していて、チームとしてはそれなりの仕上がりがあるはずだった。けど、ディナモはこの夏に10人近く補強しているために完成度が比べると段違い。デンマーク覇者は流石の強さ、基本的に攻められる展開で苦しい90分だった。それでも、相手の決定力の無さに助けられたり、エドゥアルドが何度もファインセーブで救ってくれたりで乗り切った。

ディナモも個の力では負けてなかった。スーダニは流石のプレーで何度もチャンスを作りシュートを放った。マシャドも持ち前のスピードとキレで相手を翻弄して決定機を作った。シムニッチは空中戦で流石の強さを見せた。ブロゾヴィッチは、ゴールシーン以外でも攻守に段違いのクオリティを見せてくれた。後半は相手もこのままじゃ終われないと焦ったが故にカウンターの隙が生まれ、そこを個で突いて惜しいシーンも作れた。

なにより、ゴールマウスに立ちはだかるエドゥアルドが凄まじかった。何度もシュートをはじき、飛び出してピンチを処理し、チームを救った。現役ポルトガル代表GKがいる安心感はとてつもないものがあった。個人的MoMは間違いなくエドゥアルドだよ、本当に凄かったよ。

交代策もよかった。得点の匂いが全然なかったチョップを前半で切って仕掛けられるピアツァを入れることでチャンスが増えた。得点してからはFWに代えてゴンサロ、アンドレヤシェヴィッチを入れて中盤を厚くし、守備を固め、無失点で乗り切ることに成功した。

正直、出木すぎだったと思う。でも、CLだし結果が一番。最高に近い結果を持ち帰って2nd legを迎えられる。慢心することなく、勝ち抜いてほしい。

7/30 Chelsea vs Vitesse

オランダで身内との親善試合。ヒンケルは古巣に凱旋。同じころ、イングランドでは違う盛り上がりがあったけどそれはまた別のお話し。ちなみに後半はディナモのCLを一緒に見たのでなかなかにフワフワした記憶しかなかったり…←

チェルシー 3-1 フィテッセ @ヘルレドーム
得点者:サラー(4')、セスク(24' FK)、マティッチ(76')

GK:チェフ(ビーニー 82')
DF:アスピリクエタ、イヴァノヴィッチ(チャロバ 82')、ケイヒル(ズマ 80')、フィリペ(テリー HT)
MF:マティッチ(ボガ 80')、ヒンケル(ロメウ 67')、サラー(アケ 71')、セスク(ベイカー 76')、トーレス
FW:コスタ(ソランキー 79')

無難に勝利。セスクがトップ下で先発、トーレスはこの試合も右サイド。フィテッセはトラオレ、ウォレスが先発。

開始4分でチェルシーがあっさり先制。コスタが抜け出してフリーのサラーに折り返し、それをサラーがチャント決めた。オフサイドだったけど、抜け出したからにはコスタは自分で打つかな?と思ったらパスを出したからちょこっと驚いた。周りも見えてて自分なりにしっかり状況判断してるのかな。

追加点はFK。セスクがそのまま沈めた。いやあ、うまかった。今季からはFKも得点源になるのかと思うと胸が躍るよね。ルイス砲もロマンがあって好きだったけど。

お互いシュートを結構打てた前半で、チェフにもファインセーブがいくつかあった前半。フィテッセは打てたらミドルでもガツガツ打ってくるチームみたいで、縦パス入れられてしまったシーンもわりと。それでもケイヒルやフィリペらDF陣が頑張って無失点。

後半開始時はテリーが入ってアスピがレフトバック、イヴァノがライトバックに。

3点目。マティッチが前プレで潰したところからコスタが掻っ攫って独走、最後は打つと思ったらまたマティッチに折り返してしっかり決めた。一連のマティッチは良かったし、コスタはなんというか、いい人だなあ。推進力があってガツガツしてるんだけど、こういうシーンで仲間を選択したり。チームに溶け込んでいってる気がしてよかった。

そのあとはアケをレフトバックにしてアスピを前にあげたり、トーレスをトップにしたり。若い選手が多くなってガチンコ感は薄れよりPSM仕様に。

そしたら失点。ボックス内でファーに折り返されたのをビーニーと誰かがお見合いみたいな感じになって、その隙を突かれて決められてしまった。この時のDF陣はテリー以外はみんな若手だったし、連携面で至らない部分があったのかも。その後、そのまま3-1で試合終了。


この試合で個人的に面白かったのは前半のマティッチ、ヒンケル、セスクの位置関係。マティッチはボランチだけど最前線までプレスに行ったり、セスクはトップ下だったけどDFラインまで下がって組み立てたり、ヒンケルがBoxに進入したり。誰かが動いたらそこをカバーできる選手たちなので、連動性がすごく興味深かった。一時的に433チックになったりもしたし。ラミレスが帰ってきてどうなるかもまた楽しみだなあ。

コスタ、2試合で1ゴール2アシスト。すっかりなじんじゃってる感。キープ力と推進力は申し分なしで前線からチームを引っ張ってくれてる。

あと、チェフは本当にプロだなって。肩の怪我で開幕ギリギリだったはずなのに、こうしてPSMに間に合わせてきてる。クルトワにポジションを簡単に明け渡す気なんてさらさらないと言わんばかりに。Skyに出てたコメントもプロ根性の塊で泣かせる。対するクルトワもこの日にチームに合流。次のブレーメン戦では45分プレーさせたいってモウは言ってたし、本格的にポジション争いが幕開け。こっちも目が離せない。

7/27 Chelsea vs Olimpija Ljubljana

この試合からW杯グループステージ敗退組が合流。

チェルシー 2-1 オリンピア @スタディオン・ストジツェ
得点者:コスタ(56')、ズマ(64')

前半
GK:デラチュ
DF:アスピリクエタ、ズマ、ケイヒル、フィリペ
MF:マティッチ、セスク、サラー、ボガ、ブラウン
FW:コスタ

後半
GK:チェフ
DF:イヴァノヴィッチ、ズマ、テリー、アケ
MF:マティッチ(チャロバ 71')、セスク(ロメウ 69')、ヒンケル、サラー(ソランキー 71')、トーレス
FW:コスタ(バンフォード 71')

Sub:クリステンセン、スウィフト、ベイカー

逆転勝ち!デラチュはやっとチェルシーのユニフォームを着てデビュー。コスタ、セスクも初めて青いユニを着たと。

先制したのはオリンピアの方で前半40分。左サイドの深い位置でブラウンがなぜかクリアせずに中に不用意なパス、それを案の定さらわれて決められたと。相手のフィニッシュも素晴らしいものでデラチュにはノーチャンス。ブラウン君は反省しましょう。

後半から半分くらいメンバーチェンジ。マティッチアンカーの433に。トーレスとコスタが同時にピッチに。

同点弾はコスタ。これぞストライカーというようなフィニッシュであっさり点を奪った。こういう場面でシュートを打てなかったり、枠に飛ばなかったりを何度見てきたかなあ。こういうFWが欲しかったんだよ!って今後に期待せざるを得なくなるゴール。

追加点はズマ。ズマもしっかりとチェルシーのCB特有の得点力を継承してくれてるようでなにより。

そのあとはゴールが取り消されたりトーレスがトーレスったりで試合終了。PSMから無人のゴールに向かって外すあたり、コンディション調整はばっちりなのかもしれないね…。

この試合、なかなかにジャッジが酷かった。タックルのジャッジとかもそうだし、イヴァノのゴールが下り消されたのも、ゴールに先に入ってたわけだし。おかげでPSMなのに地味に試合が荒れて怪我人が出ないかヒヤヒヤ。


印象的だったのはセスク、素晴らしかった。パスの精度がずば抜けてるしし、長短使い分けてゲームを組み立ててくれて、来てくれてほんとによかった。マティッチとのコンビがこなれてくれば守備面も安定してくるだろうし、見てて楽しくなる選手。コスタもPSMとはいえチェルシーとしての初めての試合でゴールを決めてくれた。新戦力がうまく溶け込めてそうで、すこし安心した。

デラチュも、いい出足でクロスに対処したりファインセーブもあったりで安定してたと思う。労働許可が下りなくてレンタルばかりだけど、腐らず頑張ってるんだろうなあ。試合後は嬉しそうにtweetしてて、今後も頑張ってほしいなって思った。


蛇足のお話。おかえり、ドロ様。ベンチにあなたがいるのを見るだけでなぜか安心感がありました。

2014年7月23日水曜日

7/22 Dinamo Zagreb vs Zalgiris

CL予選2ラウンドの2nd leg。1st legは2-0でディナモがホームで勝ってるのでこの試合は無理にリスクを冒す必要はなし。

ザルギリス 0-2 ディナモ
得点者:スーダニ、シムニッチ

GK:エドゥアルド
DF:イバニェス、シムニッチ、シムノヴィッチ、ピント
MF:アデミ、マシャド、ブロゾヴィッチ(→ゴンサロ)
FW:アントリッチ(→チョリッチ)、ラドニッチ(→スーダニ)、ピアツァ

Sub:イェジナ、シガリ、レコ、アンドレヤシェヴィッチ

勝ちました!アウェーゴールも奪って圧倒的優位なまま無失点で終了、なかなかにいい出来だったのでは。内容はしょっぱかったけど、次に進めたほうが大きいよね。

前半はお互い決め手に欠きすぎてて塩辛すぎる45分。相手にゴール前までは運ばれたけど怖いシーンはほとんど覚えてないし、ディナモはラドニッチが決定機を3本外すし。

後半頭からディナモは外しまくったラドニッチ→スーダニ。エースを投入したらその1分後、スーダニが裏に抜け出してダイレクトでループシュート。ボールは相手GKをあざ笑うかのようにゆっくりとゴールに収まりましたと。いやあうまかった。投入から1分で決めてしまう、本当にエース。

2点目はCKからシムニッチが頭で。流石はエアマスターといったところ。

そのまま特にこれと言ったこともなく試合終了。相手は開始からテンション高かったけど、先制されてからは少し折れてたかもしれない。ともかく、次に進めたのが一番の収穫!

ひとつ印象的だったのが、マシャドの突破は今後鍵になりそう。ドリブルがはやいし、そこからグラウンダークロスで決定機を何度も演出してた。この試合はそれをラドニッチがほいほい外してたけど、今後もっと見たいなって思うプレーだった。

2014年7月22日火曜日

チェルシー、マテイ・デラチュと契約延長

公式のクラブリリースは出ていませんが、デラチュ本人がTwitterでツイートしてました。


 調べたら2015年までの契約だったらしく、それが事実ならさらに2年間の契約延長ということで2017年までの契約になる、ということでしょうか?

デラチュは昨季はFKサライェボにレンタルされていました。現在はプレシーズンにも帯同していて、オーストリア遠征にも召集されています。今年もレンタル濃厚ではあるんでしょうが、クラブとしても期待をかけているんでしょうかね。クロアチアの次世代のGKとしても期待がかかるだけに、順調に育ってほしいです。

7/16 Chelsea vs Wycombe Wanderers

14-15シーズンの初陣、といっても練習試合なもので勝ち負けよりも優先するものの方が多いかな。

Chelsea 5-0 Wycombe
得点者:バンフォード、ブラウン、JT、イヴァノヴィッチ、ブラウン

前半
GK:シュウォーツァー
DF:ケイン(→ズマ)、クリステンセン、チャロバ、アケ
MF:ロメウ、ヒンケル、ピアゾン、ベイカー、スウィフト
FW:バンフォード

後半
GK:シュウォーツァー(→ビーニー)
DF:イヴァノヴィッチ、ズマ、テリー、ダシルバ
MF:ロメウ(→ヒュートン)、マティッチ、サラー、ボガ、ブラウン
FW:ソランキー


快勝!久々にチェルシーを見てる感じがして楽しかった。若手をウキウキ見れるのもPSMの醍醐味だな~。
PSMのしかも初戦に内容とか求めてもって気もするので、気になった選手への印象を軽くまとめて、それでいいかなーって。手抜きとか言わないで.…。


*マーク・シュウォーツァー
前半は他の選手との年齢差がありすぎてまるでお父さん。特にゴールを脅かされるシーンはなかったと思うけど、CKから飛び出してポロリしたのはいただけなかったかな。W杯でああいうのを軽くキャッチする猛者を沢山見てきただけに余計気にはなった。まあここから上げてくれれば。

*ナザニエル・チャロバ
ボランチ2枚が縦に入れれない煽りを食らってゲームを作ってくれた。ローン先ではボランチみたいだけど、モウの頭の中ではCBなのかな?

*トッド・ケイン
個人的にこの試合の楽しみだった1人。ブラックバーンでは20試合強に昨季は出たみたいで成長を見たかっただけに負傷交代が残念すぎた。軽症だといいな…

*ネイザン・アケ
攻守にやっぱりユースで頭2つ抜けてる。公式HPではトップチーム扱いだし、今季はそういうことなのかも。先制点のアシストは見事、でも、ヘアスタイルだけじゃなくてプレーにも若干ルイス臭のする危うさも見え隠れ?(笑)

*オリオル・ロメウ
CBの間に降りてきてパスをもらいたがるのを見ると「あー、ロメウだ」と久々に実感。先制点のきっかけになったロングパスをはじめとしてサイドチェンジもよかったけど、縦パスが全然入らない。判断が遅いのかなって思った。でも、タイプ的には唯一無二なのは違いないと思う。

*マルコ・ファン・ヒンケル
ランプスの後継者と期待された彼はどこに行ったんだろう…。ボックスtoボックスMFからディープライイングMFになってて辛い。怪我してからU21の試合をの彼も見てきたけどやっぱりプレーエリアが下がった。時折ロングパスで好機を作ったりしてたけど、かつてみたいに動いて仕掛けたりもっとしてほしい。

*ルイス・ベイカー
ボランチから縦パスが入らないせいでしょっちゅう下がって受けに来てた。たぶんやりたいことそんなできてなかったはず。

*ジョン・スウィフト
いいところにしょっちゅう顔を出すところは流石なんだけど、シュートのタイミングがイマイチ。もう1つ前で打てば…とかいうシーンも。

*パトリック・バンフォード
もう第3FWはバンフォードでいいよ(単純)。素晴らしい先制点でした、ストライカーだった。インタビューですっごい嬉しそうでなおさら好感。

*ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ
今年も沢山点決めてください。よろしくお願いします。

*ジョン・テリー
同上。頼れるキャプテンです、ほんとに。

*クルト・ズマ
ハ ッ ピ ー ズ マ 爆 誕 。ライトバックもできるんだね。サンダーランドが貸してほしいみたいだけど、残して育ててもいいと思うけどなあ。

*ダ・シルバ
ちっさいくて速い。まわりと並ぶとホントに小さくてかわいいけど、2点目のアシストは見事だった。将来が楽しみ。背も伸びるかな?

*ネマニャ・マティッチ
縦パス入れれるボランチってやっぱり最高ですね。自分で仕掛けれるし、今季はフルシーズン頼みます。

*ジェレミー・ボガ
出してよし、仕掛けてよし、打ってよし。3拍子揃ってる上にセットプレーのキッカーとしても優秀で、圧巻のパフォーマンス。失わないでキープするところもよかった。素晴らしかったです。

*イジー・ブラウン
5点目のゴラッソは凄かった(小並感)。後半だけで2得点の活躍。トップチームでの出番がちょっこっと出てくるんじゃないの?って期待させる出来。

2014年7月17日木曜日

7/16 Dinamo Zagreb vs Zalgiris

ディナモはCL予備予選2ラウンドからの参戦、相手はリトアニアのザルギリス。1st legはホームにて。

Dinamo 2-0 Zalgiris @マクシミール
得点者:スーダニ、アントリッチ

4-3-3
GK:エドゥアルド
DF:ピント、シガリ、シムニッチ、イバニェス
MF:アデミ、ブロゾヴィッチ、マシャド(→アンドレヤシェヴィッチ)
FW:アントリッチ(→ゴンサロ)、チョップ、スーダニ(→ピアツァ)

Sub:イェジナ、シムノヴィッチ、レコ、ラドニッチ



エドゥアルド、ブロゾヴィッチ、スーダニはW杯から戻って来たばかりだけどスタメンに。スーダニに至っては決勝Tに進んだうえにラマダンという・・・。


試合開始からディナモはやたらテンション高かった。奪われたら全員で前からプレス、ポジション放棄してでもみんなでプレスで奪いに行くんだ!!くらいの勢い。ボールを持ったらどんどん前へ前へと、とにかく早く先制点が欲しいって感じで。ラインもかなり高かった。

ただ、プレーが雑すぎてパスがずれたりトラップが大きかったり、ロストもかなり多かった。ただ相手のレベルもそこまで高くなく全力プレスで奪い返してはまたロスト→以下無限ループ、みたいな前半で無得点でハーフタイムに。マシャドら新加入の選手も奮闘するも、ポジションかぶりが頻発したりと連携面はまだまだかなあ。攻めまくってポゼッション70%なのに枠内シュート0本という精度の低さが印象的だった。上げまくったラインの裏を狙われたけど、相手も精度低かったし1度完全に抜かれたのもシムニッチが流石のタックルで処理。

後半はちょっと落ち着いて、攻撃的メンタルはそのままだけど制度を上げることに成功。しょっぱなからチョップ、スーダニにそれぞれ決定機もシュートは枠外に。でも得点の匂いは強まった。

先制点はスーダニ、チョップの落としからしっかり決めてやっと先制。ちなみにこの試合初めての枠内シュート。疲れてるだろうに、スーダニはやっぱり決めてくれる。まさにエース。きっと、8月の終わりにチームを去ってしまうだろうけど、その貢献度はずば抜けてる。

追加点はアントリッチ。失点して相手が少し前がかりになったところから、アデミ→ブロゾヴィッチ→アデミの縦のワンツーから右サイドに展開、受けたマシャドが運んで中にマイナスのクロス。逆サイドから中にフリーで走り込んだアントリッチがしっかり決めた。

そのあとはリスクは冒さず、相手のミスからカウンターしたりゆっくり運んで攻めたり。そのまま無失点で試合終了。後半はかなり良かったんじゃないかな?

内容的にはもっと点が取れたと思うけど、連携もまだまだななかで複数得点クリーンシートだし全然及第点だと思う。うちの精度の低さ以上に相手のレベルが高くなかった。セカンドレグもしっかりやれば普通に突破できると思う。


マシャド、元ポルトガル代表の触れ込みで入ってきて今年は10番。確かにうまかったけど、もっと周りを見てほしいとも思った。バイタルで自分でいきすぎたりしないでワンツーとかで崩してほしい。あと、巧いわりには雑にプレーしてるのが目につくので今後仕上げてほしい。

2014年7月15日火曜日

クロアチアの期待の若手を見てみよう

W杯も終わったことですし、クロアチアの次世代を担う選手のプレーを見てみましょう。


  • マテオ・コヴァチッチ 攻撃的MF 20歳 インテル
クロアチアの宝でインテルの未来。次世代を担うというかもう既にって感じの方が。W杯デビューも果たして、そろそろもう一つ上のステップへ。


  • アレン・ハリロヴィッチ 攻撃的MF 18歳 バルセロナ
ついにこの夏バルセロナへ移籍したクロアチアの至宝。気付いたら18歳になっててこの二年で身長もグンと伸びました。16歳でイブラと握手してたころが懐かしい…。バルサでもっと大きく羽ばたいて欲しい。

  • マルセロ・ブロゾヴィッチ セントラルMF 21歳 ディナモ・ザグレブ
W杯で見つかってしまったコヴァチ監督の秘蔵っ子。そして私の一推し。モドリッチともラキティッチとも違うタイプ。

  • ティン・イェドヴァイ CB 18歳 レヴァークーゼン(ローマからレンタル)
プロデビューから半年でローマ移籍とA代表招集を成し遂げた新星。読みを活かした強気な守備と確かな足下のスキル。ローマでは出番に恵まれなかったけどドイツでの成長に期待。

  • アンテ・レビッチ FW 20歳 フィオレンティーナ
W杯にも呼ばれた超有望株。代表デビュー戦でゴラッソを決めました。昨季は新たな舞台セリエで出番に恵まれず。今季はクラブでの活躍を。
Ante Rebic - Skills and Goals 2013 (なぜか同じように貼れませんでしたごめんなさい)
あと、これが代表デビューゴール

  • シメ・ヴルサリコ RSB 22歳 ジェノア
昨季はジェノアで22試合に出場し、W杯にも選ばれた"スルナの後継者"。W杯ではチーム事情では慣れないレフトバックを一生懸命にこなす姿で見るものの心を打ちました。ミラン移籍間近(2014/7/15時点)

  • ロベルト・ムリッチ FW 18歳 アヤックス
アンダー世代のエースの1人。去年新潟で行われた国際ユース大会で大活躍。将来性を見込まれ名門アヤックス移籍を勝ち取るも現在移籍を巡って元所属のディナモザグレブと裁判中。

  • マリオ・パシャリッチ セントラルMF 19歳 チェルシー
ブラジルW杯予備登録メンバーに選ばれ今夏ハイドュク・スプリトからチェルシーに移籍した19歳。MFながら昨季は二桁得点を記録するなど得点力が最大の魅力。リーガが憧れらしい。

  • スティペ・ペリツァ FW 19歳 チェルシー
昨季はオランダのNACブレダで途中出場が主ながら25試合6ゴール。192㎝と恵体を活かしたプレーが魅力。NACの監督が来季もレンタルさせてほしいと熱望。実は熱心なエヴァトニアン。

  • ドゥイェ・チョップ FW 23歳 ディナモ・ザグレブ
13-14シーズンの国内得点王。得点への嗅覚が随一。ブラジルW杯予備登録メンバーに選出。


  • ヨシップ・ラドシェヴィッチ 守備的MF 20歳 ナポリ
ブラジルW杯予選ベルギー戦で代表デビューを果たし、アザールを削りまくってナポリ移籍を勝ち取る。昨季はナポリで8試合に出場、来季はもっと出番を。

  • アンドレイ・クラマリッチ FW 22歳 リエカ
昨季国内得点ランク2位の前線ならどこでもできるストライカー。チェルシーやCSKAもスカウトを送り込んでいた有望株。各年代代表ではエース格で次はA代表を目指す。

  • マルコ・リヴァヤ FW 20歳 アタランタ
素材は確かも、素行がいかんせん悪すぎる。そろそろ殻を破らないと。

  • イヴァン・モチニッチ セントラルMF 21歳 リエカ
国内リーグで頭角を現したテクニシャン。柔らかな足下から繰り出される繊細なタッチが魅力で、ブラジルW杯予備登録メンバーにサプライズ選出。プレー動画がなかったのでインタビュー動画をどうぞ。

  • イゴール・ブブニッチ CB 22歳 ウディネーゼ
パワフルな守備が持ち味のレフティー。ブラジルW杯では予備登録に選ばれる。ブブニッチも来季はクラブでコンスタントに活躍をするのが目標。
…動画がなかったよ!(憤怒) とりあえず、これを。http://www.transfermarkt.co.uk/igor-bubnjic/profil/spieler/187090

  • トンチ・ムヤン FW 18歳 ハイドゥク・スプリト
12-13シーズンのクロアチア国内最優秀若手選手に選ばれた快足ウィンガー。昨季はデポルBにレンタルもデポルは買取OPを行使しなかった模様。スパーズ、ラツィオあたりが関心を持ってます。