ホームグロウンって何?とか、チェルシーの現有選手って今どういう状況なの?とか、詳しく見たい方は前編2つを読んでいただけたらと思います。
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さてさて、まずは公式HPに出ているモウリーニョの言葉を見てみましょう。
‘We do need one player to leave because we have 18 foreign players and you can only have 17. We must make that decision between me, the board and the player involved.’ようするに、HG適用外となる海外選手が18人いるから1人売らなくちゃいけないということです。ついでに言えば、HG適用外の選手をさらに獲得するなら玉突きで誰か売る必要がある、とも言えますね。
(元記事はここから)
ということで、モウの言う"18人"も合わせて現時点のチェルシーのスカッドを整理してみましょう。
*HG適用外の選手
GK ペトル・チェフ
GK マーク・シュウォーツァー
GK ティボ・クルトワ
DF ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
DF セサル・アスピリクエタ
DF フィリペ・ルイス
MF ネマニャ・マティッチ
MF ラミレス
MF ファン・ヒンケル
MF ジョンオビ・ミケル
MF オスカル
MF エデン・アザール
MF ウィリアン
MF モハメド・サラー
FW アンドレア・シュールレ
FW ジエゴ・コスタ
FW ディディエ・ドログバ
FW フェルナンド・トーレス
以上、18名。これがモウの言う"18人"なんじゃないかと。
*HG適用の選手
DF ジョン・テリー
DF ガリー・ケイヒル
MF セスク・ファブレガス
FW ヴィクター・モーゼス
以上、4名。ただし、JTのみCLにおける自クラブ育成枠の該当選手
*プレミアリーグで登録不要の選手
GK ジャマル・ブラックマン(HG、自クラブ育成)
DF クルト・ズマ
DF ナザニエル・チャロバ(HG、自クラブ育成)
DF ネイザン・アケ(HG、自クラブ育成)
DF アンドレス・クリステンセン
MF ルイス・ベイカー
MF ジェレミー・ボガ(HG、自クラブ育成)
*CLで登録不要の選手
GK ジャマル・ブラックマン
DF ネイザン・アケ
DF アンドレス・クリステンセン
MF ルイス・ベイカー
MF ジェレミー・ボガ
適用外の外国人選手は誰を売ることになるのか。よく言われるのがチェフ、ミケル、トーレスから1人、ということ。
チェフは、、合理性は一番あるのかと思います。ブラックマンを3rdに昇格させれば彼は登録不要なので枠が空きます。ただ、チェフは現状残る気です。発言からもうかがえますし、開幕に間に合わないと言われる怪我だったはずなのにこうしてPSMに出れるほど仕上げてくるこのプロ精神は素晴らしいですし、ポジションは譲らないという気概の表れでしょう。クルトワも色々メディアに騒がれていましたけど、チェフと争うことは自分にとってもいいことだ、みたいなこと発言してます。なので、競争してほしいですし、するんじゃないかなーと個人的には思っています。
ミケルは、インテルへの売却交渉が失敗したのが登録枠的には痛手でした。そのインテルはミケルと同じポジションのヤン・エムヴィラとガリーメデルを確保し、ミケルはもう狙うことはないでしょう。ただ、ミケルにとって移籍の可能性を高める要素があるのは、今年の10月にイギリス政府からEUパスポートを与えられるということです。そのため、セリエなどでEU外選手に該当することがなくなるのでより需要が高まり移籍する可能性が増すのでは、という話があります。
トーレスは、PSMから積極的にシュートを外していてサポーターはもう呆れてきています。ですが、モウリーニョはストライカーは3枚必要としトーレスは構想内だと明言。一方で、ウォルフスブルグが獲得に興味を示し既にチェルシー側とコンタクトをとっているようです。
たとえば最近、カバーニ獲得に向け£40mを用意し獲得を打診した、なんて話がESPNから出ました。しかし、これも実現するには上記の1人に加えてさらに放出が必要となります。これからの補強はHG適用選手以外だと常に選手の放出ありき、ということになるのです。
それならHGの選手を獲ればいいじゃない、ってなりますね。実際HG足りてないですし。でも、じゃあ誰を獲りますか?ってなります。チェルシーが求めているのは層を厚くする即戦力の選手です。特に今補強が必要と言われているのはCBですね、じゃあHGのCBを探すと…既にケイヒルとJTの現時点でのトップ2が既にチェルシーにいます。次点はおそらくジャギエルカでしょう、しかし、それならミランダやベナティアに投資したほうが良策。
HG問題で一番厄介なのは、他から引っ張って来ようと思っても、選手のレベル的にじゃあ誰かいる?ってなるところじゃないかと個人的に思っています。W杯のイングランド代表に目を向けても、今のチェルシーに欲しいなって思える選手がいないのが実情だと思います。既に話したジャギエルカとミランダorベナティアかって話もそうです。現状を鑑みて個人的に獲得したくなる選手はルーニーとバークリー、ミルナーくらい。将来性ならストーンズも。選手層や他の要素を無視していいならPJとスターリング、ショウも含めたいです。他は…。
それに加えて、HGの選手の移籍金が猛烈に高騰しているのも厄介です。そんなにHGを増やしたいなら、ララーナに£25m以上のオファーを出せばよかったかもしれません。チェンバースに£20m位出せば獲れたでしょう。イングランド人以外でもシュナイデルランはHGですし£30mくらい出せばスパーズからかっさらえますね。でも、チェルシーにとってそんなにお金を出してまでほしい選手でしょうか。
外から獲るのがこんな状況ですし、いまはもう育つ方向に力を注いだ方がいいんじゃないかと感じています。モウリーニョはアケ、クリステンセン、ベイカー、ボガを今季ファーストチームに帯同させる考えを持っているようです。イングランド選手もベイカーやチャロバ、ブラックマン、ビーニー、スウィフト、バンフォード、ソランキー、ヒュートンなど少なくない人数がプレシーズンはトップチームに参加、有望株はしっかり育っています。
今後、補強はあっても1人か2人なんじゃないですかね。あとは怪我人が出た場合には緊急補強があるでしょう。とりあえず、まずは放出が必要です。
ついでに、ちょっとルカクの話も。HGのルカクをなんで売ったのか、は当然指摘されるでしょう。ただ、チェルシー側はルカクをプレシーズンに帯同させる方針でした。それにもかかわらずチームに合流することなくトフィーズに行ったのはルカク本人が移籍を希望したからでしょう。エバートンのプレスリリースにも「移籍はすぐに決断した」とありますし。出て行きたがっている選手を留めようとしてもチームには多くの悪影響が及びます。シュナイデルランの例のツイートなんか、まさにその1例でしょう。出て行きたがっている選手を£28mで売れたのはビジネス的にもよかったのではないかと思います。
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