2014年11月8日土曜日

クロアチア代表招集(vsアルゼンチン、イタリア)、コヴァチ監督会見

現地時間11/12、11/16に行われる親善試合アルゼンチン戦(ロンドン)およびEURO2016グループステージイタリア戦(イタリア、サンシーロ)に向け33名が招集されました。

GK
ダニエル・スバシッチ(ASモナコ)
ロヴレ・カリニッチ(ハイドュク・スプリト)
イヴァン・ヴァルギッチ(リエカ)
DF
ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
ヴェドラン・チョルルカ(ロコモティフ・モスクワ)
デヤン・ロヴレン(リヴァプール)
ドマゴイ・ヴィダ(ディナモ・キエフ)
イヴァン・ストリニッチ(ドニエプル・ドニプロ)
ゴルドン・シルデンフェルド(パナシナイコス) ※11/9負傷により辞退
→マテイ・ミトロヴィッチ(リエカ) ※初召集、シルデンフェルドに代わって追加招集
シメ・ヴルサリコ(サッスオーロ) ※復帰
ティン・イェドヴァイ(レヴァークーゼン(ASローマ)) ※復帰
フルヴォイェ・ミリッチ(ロストフ)
マリン・レオヴァッツ(リエカ) ※初召集
マルコ・レシュコヴィッチ(リエカ)
イヴァン・トメチャク(リエカ)
MF
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
イヴァン・ラキティッチ(バルセロナ)
イヴァン・ペリシッチ(ウォルフスブルグ)
ダニエル・プラニッチ(パナシナイコス)
マルセロ・ブロゾヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
マテオ・コヴァチッチ(インテル)
アレン・ハリロヴィッチ(バルセロナ)
ミラン・バデリ(フィオレンティーナ) ※復帰
ドマゴイ・アントリッチ(ディナモ・ザグレブ)
マト・ヤヤロ(リエカ) ※初召集
マルコ・ログ(スプリト) ※初召集
FW
マリオ・マンジュキッチ(アトレティコ・マドリー)
イヴィツァ・オリッチ(ウォルフスブルグ)
アンドレイ・クラマリッチ(リエカ)
ニコラ・カリニッチ(ドニエプル・ドニプロ) ※復帰
ドゥイェ・チョップ(ディナモ・ザグレブ)
アンテ・レビッチ(ライプツイヒ(フィオレンティーナ)) ※復帰
アナス・シャルビーニ(リエカ)

コヴァチ監督の会見
「代表チームも親善試合を通して資金調達をしなくてはいけないんだ。アルゼンチンには最高の選手たちがいる、我々は真剣に立ち向かわなくてはいけない。だが、恐れる必要はない。アルゼンチンは我々にとって、こういった種の相手に対しどう立ち向かえばいいのかを見るためのチャレンジなんだ。この20名はクロアチア代表のBチームではなく、このメンバーのほとんどが既に代表トップチームのメンバーだ。」

「(主力をザグレブに残しロンドンへ行くことについて)基本的に、私は一度トレーニングから離れることになるだろう。我々は既に計画を用意しており、問題はないよ。我々のプライオリティはイタリア戦にある。この試合に向けて万全な準備をしたい。」

「イタリアは彼らのファンの前で最高の状態でいるだろう。アントニオ・コンテは代表チームでたくさんのアイデアを実践してきている。我々はそれに応えるべくできる全てを尽くす。より多くの勝ち点を積み重ねたいが、我々がブルガリアやイタリア、その他のチームを簡単に倒せると言うことはできない。しかし、我々は希望を持っているよ。チームの雰囲気は良く、サンシーロでそれを見せることができるだろうと思っている。」

「(リエカの選手が多く選ばれていることについて)ケクが監督になってから、彼らは素晴らしくそれはヨーロッパリーグでも同様に力を発揮している。リエカのプレイヤーはヨーロッパの偉大なクラブたちにも立ち向かうことができるんだ。」  (via hns-cff.hr)

「代表チームも親善試合を組むことで収益を得なくてはいけない。法人というものは資金を生み出す必要があり、例えばレアルマドリーがアジアやアメリカへのツアーを行うのもそのためだ。」 (via CroatiaWeek)

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今回、アルゼンチン戦のロンドン遠征からイタリア戦まで日数がないためコヴァチ監督は主力13名(太字の選手)はロンドンに連れて行かずザグレブに残し温存することに。残り20名でアルゼンチン戦に臨んだ後、10~12名に絞り込んだのち主力組に合流させイタリア戦に臨みます。そのために、33名と多めの招集となりました。

招集メンバー多めということで、多くの選手が代表に復帰。負傷から復帰したヴルサリコ、U21代表に優先されたイェドヴァイとレビッチに加えバデリとカリニッチがW杯後では初めて招集されました。これだけ多いと落選メンバーを探す方が難しく、パシャリッチ(MF、エルチェ)、ゼレニカ(GK、ロコモティーバ・ザグレブ)、ニコ・クラニチャール(MF、QPR)くらいでしょうか。

また、レオヴァッツ、ヤヤロ、ログが初召集。レオヴァッツはオーストリアとの2重国籍を持っている左サイドバック。クロアチアサッカー協会がFIFAに求めたクロアチアへの国籍変更が先日認められ招集となりました。左サイドバックはここ数年来クロアチアの懸案となっているポジションであり大きな期待がかかります。ヤヤロはかつてはU21代表キャプテンも務めたセントラルミッドフィルダー。右利きですが左脚も使えるので左サイドでもプレーできる選手です。ログは若干19歳でハリロヴィッチに続いて2番目に若い選手。スキル溢れる選手で相手をかわし自分でボールも運べてミドルも打てる組み立て屋。ドリブルでプレスをかわし、フリーになってスルーパスを出すプレーが得意です。

主力組13人からコヴァチッチが漏れたことが気になりました。代表ではクラマリッチにポジションを奪われ(そのクラマリッチは13人に選ばれる)、アルゼンチン相手に結果を出さなくてはならないでしょう。サンシーロに凱旋するためにも。また、インテルやミランなど多数クラブから関心を寄せられるクラマリッチにとってサンシーロでのイタリア戦は絶好の試金石になるはず。ここで結果を出せばさらに注目度も移籍金も上がるでしょう。

ロンドン遠征組20名はイタリア戦に生き残るためにアルゼンチン相手にどこまでやれるか。10~12名に絞り込まれるなかで、当確はGKどちらか1人、ヴルサリコ、コヴァチッチくらい。レオヴァッツの国籍変更でさらに激戦区となったレフトバックは特に注目かな。

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