2014年5月29日木曜日

クロアチア代表最近の動向プチまとめ

現在W杯に向け合宿をしているクロアチア代表ですが、なんやかんや起きてるのでサクッとまとめてみます^^

  • U21チャンピオンシップに大量派遣
5/28にクロアチアu21対ウクライナu21の試合がありました。引き分け以上で予選通過という状況で、そこに合宿参加メンバーからゼレニカ、ヴルサリコ、ブブニッチ、ブロゾヴィッチ、パシャリッチ、レビッチを派遣しました。

その結果、スタメンが光り輝くメンバーに!
GK:ゼレニカ(ディナモ・ザグレブ)
DF:イェドヴァイ(ローマ)、シムノヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)、ブブニッチ(ウディネーゼ)、ヴルサリコ(ジェノア)
MF:ブロゾヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)、パシャリッチ(チェルシー)、コヴァチッチ(インテル)、レビッチ(フィオレンティーナ)、ピアツァ(ディナモ・ザグレブ)
FW:ペリツァ(チェルシー)

僕はこのメンバーを見てウッキウキでした。笑 なお、試合はヴルサリコのアシストからレビッチが決めるも、追いつかれ1-1のドロー。しかし、派遣組の活躍もあって引き分け以上という目標は果たせたようです。


  • 怪我人多すぎ問題
まず、30人の候補発表時点で選出濃厚と言われていたMFマテ・マレシュ(リエカ)が足首の怪我で選外に。さらに、30人発表後にMFイリチェヴィッチ(HSV)、DFストリニッチ(ドニプロ)が離脱。極めつけに、プレミアリーグ昇格プレーオフ決勝のために合宿合流が先延ばしになっていたMFニコ・クラニチャールがその決勝で負傷、全治4~6週間の肉離れとなり合宿不参加となりました。

既に現時点で残るメンバーは27人、ここから本メンバー23人が選ばれることになります。コヴァチ監督は更なる離脱者を恐れ、練習でも過度な接触プレーを避けるよう指示しているようです。特に痛いのはストリニッチとクラニチャールの怪我。

ストリニッチは代表唯一の本職左SBで、彼の離脱によってプラニッチ(ウィングが本職)とチョルルカ(CBのレギュラー)、ヴルサリコ(右SBが専門)でまかなうことを強いられています。チョルルカはCBから外せませんし、プラニッチは一応コヴァチ監督の1stチョイスとはいえ守備に大きな不安。ヴルサリコに至っては左をやっているのをここ1年以上見ていません。チョルルカは「僕は代表で右も左もやってきたしどこでも言われればやる。」なんて言っていますが、不安は拭いきれません。

クラニチャールは代表でも経験豊かな戦力で、レギュラーではないもののその能力は保障されていますし、重要な戦力でした。年齢を考えると、もしかしたらもうニコをW杯で見ることはできないのかもしれません…。以下、コヴァチ監督のコメントです。
「極めて残念だし、チームメイトもそう思ってる。彼にとってどれだけ難しいものか分かっている、だってW杯は人生において大きなイベントのひとつだからね。ニコは予選で貢献してくれたし、国際経験が最も豊かな選手一人だ。いち早く快復することを願ってる。そして、この状況に対する最良の改善策を我々は見つけ出さないとだね。」

今回のメンバーはサプライズで多くの若手が選ばれています。逆に彼らにとっては大きなチャンス、頑張ってほしいです。


  • 規律を重視するニコ・コヴァチ監督
コヴァチ監督は合宿中、選手に喫煙と飲酒を禁止しているらしいです。厳しい!例えばサミールなんかは飲酒運転で何度も捕まってますし、ヴィダは遠征に向かうバスでビールを飲んで罰金科されたことがあったり(のちに世界1高いビールと巷で話題に)、お酒好きなメンバー多いので大変だなあと思います。

また、合宿に集中させる目的だと思うのですが、合宿からマンジュキッチの代理人を追放したらしいです。バイエルンで冷たい待遇を受け移籍ゴシップが本格化していますが、W杯が終わるまでは代表に集中してほしいですね。

選手のインタビューなんかを見てても、規律というワードをわりかしよく見ます。コヴァチ監督は現役時代にもクラニチャールの振る舞いに怒ったりしたこともあったそうですし、厳格なんでしょうね。


  • モドリッチが合宿合流
チャンピオンズリーグ決勝のために合流が先延ばしになっていたモドリッチが合宿に合流しました。そのモドリッチはレアルマドリーで見事に優勝、同点弾のアシスト(CK)を記録しました。おめでとう!

ただ…「CL優勝したら髪を切るんだ」と願掛けしてたらしく、長髪をバッサリ。世界中のモドリディスタを驚愕させました。ちゃんとセットしたら案外いけましたけどね。


  • 大洪水の被災地を訪問
クロアチア、セルビア、ボスニアで非常に大規模な洪水が起きています。それを受けて、マンジュキッチはトラック2台分の救援物資とともに被災地を訪問。代表でもコヴァチ監督やオリッチ、チョルルカらが被災地を訪れ避難している方々を励ますなどしました。クロアチアだけではなく、ボスニア代表も同様のことをしており、ピアニッチは自費で薬を購入したりしたそうです。

2014年5月26日月曜日

祖国ブラジルとの試合に向けて。エドゥアルドのインタビュー

エドゥアルド・ダ・シウバにとって、ブラジルは祖国になります。マンジュキッチが出場停止となり、代表にとってもドゥドゥ(エドゥアルドの愛称)にとっても大事な試合で代役濃厚に。そんな彼のインタビューです。


「この半年間、僕はよりチャンスを得て自分の勝ちを示そうとしてきたよ。だから、代表に選ばれて幸せだ。自分に自信がついてきているし、今までの自分よりもずっといい選手になっているように感じるんだ。」

ー初戦はブラジルが相手だね?
「彼らに対して結果を残すにはハードワークするしかないんだ。僕たちはみなやってやろうって、自分たちの可能性を示してやろうって熱心になってるよ。」

ーブラジルは優勝に向けて開幕戦でファンの前で勝ちにくるはずだけど?
「僕はウクライナでプレーするブラジル代表の選手と話をしてるんだ。彼らはクロアチアをリスペクトしていて、僕らの強さに恐れを抱いている。それに、欧州のトップクラブでプレーしている選手がたくさんいるのも知ってるからね。彼らは組合せに自己満足していないよ。」

「今はまだ僕がブラジル相手にゴールするかなんて話すには早すぎるよ。重要なのは最後にどうなってるか、それだけだ。もし、僕が得点するチャンスがあれば、いつもどおり仲間たちと喜びを分かち合おうと思う。僕の家族も同じようにそこにいるんだ。僕はナーバスにはなってないけど、皆が、ブラジル人であっても試合前の昂りを感じているね。でも、いったん試合が始まってしまえば全て楽になるさ」

ーブラジル戦にはマンジュキッチは出れないね?
「彼がいないのはクロアチアにとってすごく痛手だ。でも、僕たちには他にも優れたストライカーがいる。みんな代表で定位置争いをしてるんだ。だから、皆がブラジル戦で出場することを望んでいる。あとは、コヴァチ監督の決定次第だ。」

キャリアの中で、選手生命を危ぶまれるほどの大怪我も乗り越えたドゥドゥ、彼が祖国で輝きを放つのに大きく期待しています。

2014年5月22日木曜日

アルミン・ホジッチをリバプールから獲得

5/19にディナモ・ザグレブは公式HPとツイッターにてアルミン・ホジッチ選手と5年契約を結んだことを発表しました。


ホジッチ選手はボスニア・ヘルツェゴビナU21代表のFWで、ボスニア国内では『ネクスト ジェコ』とも言われている有望株です。19歳、若い!

移籍金は非公開、買戻しオプションですが今のところついているという話は目にしてないです。ディナモの名物会長であるマミッチ氏がサレイェボダービーを観戦した際に、彼の活躍に惚れ込んで獲得に至ったとか。それがこの試合。

リバプールは2011年に獲得。リバプール時代は、労働許可が降りなかったこともあり昨季まで2シーズン連続で母国のFKジェリェズニチャル・サラエヴォにレンタルされていました。昨季はリーグ戦27試合13ゴールの活躍で、CLの予備予選でもプレーしています。
(参考:http://www.transfermarkt.co.uk/jumplist/profil/spieler/166753

本人のコメントです。
「来シーズン、ディナモでプレーできるなんて幸せだ。国内屈指のクラブであるディナモの首脳陣が補強として僕を選んでくれてすごく喜んでいるよ。僕が言えることは、ピッチで常にベストを尽くすということだ。そうやって、ディナモが僕に示してくれた信頼が正しいものだったと知らしめて、ファンを楽しませて、ディナモの将来の成功に関わっていきたいと思っているよ。」



ディナモ・ザグレブの今季獲得第1号は期待のFWとなりました!
現在、ディナモにはチリ代表FWジュニオル・フェルナンデス、アルジェリア代表スーダニ、クロアチア代表チョップという不動の3トップがいます。チョップは今季得点王ですし、スーダニは今季リーグMVP、フェルナンデスもベストイレブンに選出されています。さらに、ブロディッチなどの有望な若手も控えています。そんなFW陣を擁しながらホジッチを獲得したということは、誰かしらの放出が控えているということなのかもしれません。

フェルナンデスは4月に4年契約でレヴァークーゼンから買い取りましたし(今季はローンで在籍)、移籍するならスーダニかチョップでしょうか。スーダニに関しては、クロアチアではチート級の能力でしたしディナモに移籍する際にセルティックのオファーを拒否していたようです。W杯でアルジェリア代表として株を上げればプレミアあたりへの移籍も十分あり得ます。

ともかく、リバプールが青田買いしてまで確保していた人材を獲得できたことは喜ばしいです!来季の活躍に期待しましょう!

クロアチア代表候補発表・コヴァチ監督コメント

クロアチア代表候補30名が発表されました。
この後、代表は合宿を行い、マリ代表、オーストラリア代表と親善試合を行います。

GK:プレティコサ(ロストフ)、スバシッチ(モナコ)、ゼレニカ(ロコモティバ・ザグレブ)

DF:ロヴレン(サウサンプトン)、チョルルカ(ロコモティフ・モスクワ)、シルデンフェルド(パナシナイコス)、ブブニッチ(ウディネ―ゼ)、スルナ(シャフタール・ドネツク)、ヴルサリコ(ジェノア)、プラニッチ(パナシナイコス)、ストリニッチ(ドニプロ)

MF:モドリッチ(レアルマドリー)、ラキティッチ(セビージャ)、ヴコイェヴィッチ(ディナモ・キエフ)、バデリ(HSV)、モチニッチ(リエカ)、パシャリッチ(ハイドゥク・スプリト)、ブロゾヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)、コヴァチッチ(インテル)、クラニチャール(QPR)、サミール(ヘタフェ)

FW:マンジュキッチ(バイエルン)、エドゥアルド・ダ・シウバ(シャフタール・ドネツク)、イェラヴィッチ(ハルシティ)、オリッチ(ウォルフスブルグ)、ペリシッチ(ウォルフスブルグ)、イリチェヴィッチ(HSV)、レビッチ(フィオレンティーナ)、チョップ(ディナモ・ザグレブ)

サプライズ選出が多いです。ゼレニカ、モチニッチ、パシャリッチ、ブロゾヴィッチ、チョップはA代表初召集。サミールはコヴァチ監督下で初召集です。
モドリッチは5/24に行われるCL決勝のために、クラニチャールは同日に行われるプレミアリーグ昇格プレーオフファイナルのために遅れて合流となります。

主な落選は、こんな感じ。
GK:ヴァルギッチ(リエカ)、カリニッチ(ハイドゥク・スプリト)、ケラヴァ(ウディネーゼ)
DF:ミリッチ(ロストフ)、シムニッチ(ディナモ・ザグレブ)、イェドヴァイ(ローマ)、マロツァ(ハイドゥク・スプリト)
MF:マレシュ(リエカ)、ハリロヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)、ラドシェヴィッチ(ナポリ)
FW:ベンコ(大連阿璽濱)、クラマリッチ(リエカ)、ペトリッチ(パナシナイコス)


以下、コヴァチ監督のコメントです。

「我々はこの半年間自分たちの選手を優先的にチェックし、週末に視察をしてきた。その結果を分析し、このメンバーを決定した。」

ーシムニッチについて(W杯予選プレーオフ後の言動でFIFAから10試合の出場停止処分)
「残念だがシムニッチは呼べなかった、彼はいい友人なんだ。代表キャップ105試合の貢献をしてくれたし、それにふさわしいクオリティを示してくれた。もちろん彼がやったことは容認されることではない、だけど彼には心から感謝を伝えたいしこれからの彼の幸運を願っているよ。」

ー第3GKについて。なぜ国内で最高レベルだったヴァルギッチよりゼレニカなのか。
「ヴァルギッチは確かに今季よかった。だが、我々にはプレティコサとスバシッチの経験豊富なGKがいて、若手としてゼレニカを呼んで2人の指導を受けて成長してほしかったんだ。ゼレニカはロコモティバザグレブで継続的にプレーしてるしね。」

ーマレシュ怪我でW杯絶望となったことに対して。
「マレシュは我々に違いをもたらしてくれるが、これもフットボールだ。早く怪我から快復することを願っているよ。」

ー落選した選手について
「代表候補から漏れた選手みんなにすまないと思っている。ただ、これが我々の仕事なんだ。ただ、クロアチア代表がフットボールをするのはW杯が最後ではない。彼らにもチャンスはあるし、今回選外の選手を見限ったわけではないんだ。」
「(落選した)ミリッチ、ベンコ、カリニッチとはすでに電話で話したよ。なぜ他の選手を選んだか説明した。ベンコは中国に移籍したことで我々がチェックできなくなったし継続的にプレーしていない。」

ーサプライズ選出について
「モチニッチは今季素晴らしいシーズンを送ったね。最初は彼は控えめだったのに日が経つにつれ成長した。ブロゾヴィッチも同様だ。彼らはいずれ代表で重要な選手になるだろう。彼らや他の選手も含めて、こうした若手とベテランを組み合わせ、将来をも考えて我々はチームを作っている。」
「サミールはだんだん良くなっているよ。ヘタフェに移籍してフィジカルコンディションも整い用意ができている。」

ー今後について。
「我々は常にクラブでなかなかプレーできていない選手がいるという問題を抱えている。だが、今年は違う。皆が健康で整っている。他の代表も同じだろうね。」
「(5/31のマリ代表との親善試合に向けて)前回のスイス戦はかなり酷かった。私はもう一度選手たちにチャンスを与えようと思うんだ。もちろん、すぐにでも23人の本メンバーを選出できる用意はあるけどね。」


ある程度の固定メンバーに多くの若手をサプライズで呼んだ発表となりました。コヴァチ監督が半年前にA代表監督になるまでにU21監督だったのも影響してるんじゃないかと思っています。国内では若手とベテランをうまくミックスしたと評価されているようです。合宿で何人残ってくれるでしょうか。
個人的2大サプライズはゼレニカとサミール。前者は若手枠とはいえ、国内ベストイレブンのヴァルギッチが既定路線かなと思っていました。それ以上にサミールに関しては空いた口が塞がらないというか…。今季は今まで問題行動をスルーし続け守ってくれたディナモですら規律違反で契約解除され、泣く泣くフリーでヘタフェに拾ってもらったような選手です。もちろんプレー時間も少ないですし、問題児ですし。正直、サミールならハリロヴィッチ呼んだ方が話題的にも面白かったと思います。

2014年5月17日土曜日

5/6,5/14 Dinamo Zagreb vs Rijeka

国内カップ戦決勝です。リーグ戦9連覇を果たしたディナモとリーグ戦とEL両方で大健闘したリエカの対決。

1st leg: DIN 0-1 RIJ @マクシミールスタディオン
得点者:Tomecak(40')

Dinamo:Jezina - Pinto,Simunovic(Husejinovic 60'),Simunic(Capan 89'),Pivaric - Ademi,Antolic(Pavicic 58'),Brozovic - Soudani,Halilovic,Cop (4-3-3)
※リエカは85分と93分にそれぞれ一人退場となった選手がいる。

2nd leg: RIJ 2-0 DIN(agg 3-0) @スタディオン・カントリーダ
得点者:Mitrovic(32'),Kvrzic(88')

Dinamo:Jezina - Pinto,Capan(Lima HT),Simunic,Pivaric - Ademi,Antolic,Brozovic - Soudani,Halilovic,Cop (4-3-3)

リエカの優勝です。すばらしいチーム。今季のリエカは本当によかったし、それがタイトルとなって報われたんだと思います。

ディナモの敗因はホームの1stレグで点が取れなかったこと。リエカの固いディフェンスに阻まれまれ、決定機もモノにできず。センターフォワードのチョップを徹底的につぶされたためにビルドアップもうまくいきませんでした。数的有利になった後も、それを感じさせない不器用な攻撃に終始していました。

2ndレグでは、キックオフ直後からディナモは焦っていました。パスがずれたり、トラップが流れたり。みんな同じく。もっと落ち着いていたらと何度も思いました。それに終始し、そのミスから失点。ディナモは負けるにふさわしいパフォーマンスだったと思います。

ハリロヴィッチがバルセロナ移籍が決まったときに出したコメントで「僕を育ててくれたディナモに本当に感謝している。絶対にここで2冠を成し遂げてから移籍したいんだ。」というものがありました。この日のハリロヴィッチは数段気合が違いました、が、空回りにもなってしまいました。思いは結実せず、彼の悔しそうな、どこか寂しげで悲しそうな顔がすごく印象的でした。

最後に、もう一度リエカ二賞賛の言葉を送らせてください。クロアチアでもっとも近代的なフットボールをしているクラブ、ELでもリヨンらを相手に大健闘でした。報われてよかった。優勝。おめでとうございました!

5/3 Dinamo Zagreb vs Slaven Koprivnica

この時点でディナモはすでにリーグ優勝を決めています。9連覇です、クロアチア好きとして素直に喜んでいいのかなあ。

Dinamo 3-0 Slaven @マクシミール
得点者:Soudani×3

GK:Ježina
DF:Pinto, Capan, Šimunović, Pivarić
MF:Ademi, Brozović, Antolić
FW:Soudani, Husejinović, Halilović  (4-3-3)

スーダニ劇場、もう今季何度目だっただろうって感じです。

間違いなく今季のMVPはスーダニ。イングランドやセルティックからもオファーがあったそうですが蹴ってうちに来てくれました。本当に感謝。クロアチアでは無双状態です。
アルジェリア代表として出場するW杯にも期待したいです。

ハリロヴィッチはこの日も要所でうまさは見せるも際立ったところはなかった感じ。ツァパンが結構いい感じ。でも、イェドヴァイの去年の衝撃を知ってしまったから、目が肥えてしまった・・・。


2014年5月16日金曜日

5/11 Cardiff vs Chelsea

BPL最終節。スタジアムを埋めたのはウェールズに遠征に来た青いチェルシーサポと、タンオーナーに対して抗議する「青い」カーディフサポでした。Blues vs Blue Birds.

CAR 1-2 CHE @カーディフシティスタジアム
得点者:Bellamy(15'),Schurrle(72'),Torres(75')

GK:Schwarzer
DF:Azpilicueta,Ivanovic,Kalas,Cole
MF:Mikel(Schrrle 66'),Matic,Salah(Ake 79'),Oscar,Hazard(Swift 89')
FW:Torres

Sub:HIlario,Cahill,Luiz,Ba

最終節、どこかヌルさを感じる試合ではありました。決めれると思われるシュートがことごとく外れまくり。ベラミーのシュートはディフレクションで運悪くネットを揺らしました。その中で、やっとの思いで決めたシュールレ。その後勝ち越し点を決めたトーレス。勝ち切ったのは称賛に値するし、よかったなあって思います。勝ちに執着するチームになって欲しい、ドログバ、テリー、ランプス、チェフ、アッシュ、彼らが持つ渇きのような勝利への執念、それがモウイズムとともにチームに根付いて欲しいです。

若手もなんだかんだ試せました。勝ち越してセーフティに行こうということでアケ。最後のカードにスウィフト。アケは下の世代じゃズバ抜けてると思うし、スウィフトは僕のお気に入りなので来年に期待してます。もちろん、ベイカーも。

補強もそうだけど、若手の登用も来季に向けて必要になってくるんだと思います。レンタル組では、ズマとトルガンなんか。クルトワとルカクはちょっとまた別の次元。

シーズンが終わりました。市場が開きます。W杯もあります。忙しい夏になりそうです。

5/5 Chelsea vs Norwich City

BPLホーム最終戦。相手は終盤になってほぼ銀行と化していたノリッジ。
うちも無利子無期限で勝ち点3を貸し付けてもらいたいところでした。

CHE 0-0 NOR @スタンフォードブリッジ

GK:Schwazer
DF:Ivanovic,Terry,Cahill,Cole
MF:Lampard(Luiz HT),Matic(Torres 73'),Salah(Hazard HT),Willian,Schurrle
FWBa

Sub:Hilario,Kalas,Ginkel,Eto'o

見所がないところが見所の試合でした。

まずは、アトレティコ戦敗戦後にモウに批判的コメントを出した(とされる)アザールがベンチスタートだった件について。
そもそも、アザールは怪我明けです。トップコンディションではないです。次に、今期アザールはパスポートをなくしたせいで練習遅刻したということでベンチ外に1度なっています。もし、今回規律違反でベンチだという人がいるなら、遅刻はベンチ外なのになんでこれでベンチに入れるの?まあ、ナンセンスな主張ですね。

さて、試合について。引いた相手を最後まで崩せませんでした。以上。…これで終わらしたらダメ?

モウリーニョの攻めというのはスピードでギャップをピッチをワイドに使って突く、というもので引いた相手をを崩す連携は育ちにくいです。モウ就任1年目、中盤5人のうち4人は加入1年目、ある程度は仕方ないかなあ。これはチームの話。

選手でいえば、攻撃のタクトを振れるような、あわよくば、攻撃の共通意識を持たしてくれるような選手がいたらなあって思います。贅沢って分かってて言ってます。そういう意味で、ボールを持つ場合のトップ下ウィリアンってどうなんだろうって思いました。攻め込んでいる時にバイタルでトボトボ歩いてたり、ボックス内に飛び込まないで外で待ってたり。もっとダイアゴナルに走り込んだり、ボックス内に走り込んだりして欲しいです。ウィリアン個人で見ればいいミドルもあったし、守備でも貢献してた、でも、集団で見た時ウィリアンはこの試合効果的に作用していたとは思いませんでした。

ウィリアンはいい選手だと思います。積極的で献身的な守備、思い切りのいいシュート、最後まで落ちない運動量、いい意味でブラジル人っぽくないです。カウンター時なんて最高にウィリアンは活きます。ただ、パスやクロスが微妙にズレることがしょっちゅうだったり、安直なプレー選択があったり、こういうところもブラジル人っぽくないなって思います。もうちょっと、ロナウジーニョみたいなテイストがあったら、せめてフレイバーだけでも感じさせてくれたらなって。そうしたら、ワールドクラスになれると思います。ディマリアみたいになってくれないかなあ。きっと、超えることすらできると思ってるんだけど。

ホーム最終戦にはふさわしくない試合でした、でも、今季に限って言えば似つかわしい試合だったかも。

4/23,5/1 Chelsea vs Atletico Madrid

2試合まとめて。ざっくり。

1st leg:ATM 0-0 CHE @ビセンテカルデロン

GK:Cech(Schwarzer 18')
DF:Azpilicueta,Cahill,Terry(Schurrle 72'),Cole
MF:Mikel,Luiz,Lampard,Ramires,Willian(Ba 94')
FW:Torres

Sub:Kalas,Ake,v.Ginkel,Oscar

2nd leg:CHE 1-3 ATM @スタンフォードブリッジ
得点者:Torres(36'),Adrian(44'),Diego Costa(60' PK),Aruda Turan(72')

GK:Schwarzer
DF:Ivanovic,Terry,Cahill,Cole(Eto'o 54')
MF:Ramires,Luiz,Azpilicueta,Willian(Schurrle 77'),Hazard
FW:Torres(Ba 67')

Sub:Hilario,Kalaa,Ake,Ginkel,Oscar

2試合通してオスカルは怪我(ベンチ入りはしてる)。1stレグはイヴァノヴィッチが出場停止、アザールとエトーが負傷欠場。2ndレグはチェフが肩の怪我でベンチ外、ミケルとランパードが出場停止。



  • 1st leg

1stレグはミッションコンプリートと言って良いと思う。異様な雰囲気のアウェー戦。攻撃の要アザールがいない上に序盤でチェフが怪我、キャプテンで守備のかなめのJTも怪我。アウェーゴールは欲しかったけど下手にリスクを犯して失点する方が怖かった。アトレティコは約2か月ぶりの無得点に終わったわけだし、うちの「必ずここまではやりたかったこと」をやりきった試合。

しいて悔やむべきはランプスとミケルのサスペンションが決まったこと。これで低調だったラミレスを使わざるを得なくなった。さらに、ランプスはセットプレーのキッカーを失うことを意味しているし、マティッチがCLで使えない中でミケルを失うことは守備を考えると痛手だった。


  • 2nd leg
チェルシーはある程度でリトリートしながら、基本は攻めに行くプラン。そういう面からざっくり言うと最終的にはクルトワという厚い壁に阻まれた試合でした。

失点シーン、PKを除くと2つともアザールの大外を狙われました。ここまで来ると、アザールであっても守備は免れないということでしょう。1枚アトレティコが上手でした。ウィリアンをワイドにおいて、アザールの守備の負担を軽減してあげたほうがよかったのかも。結果論だけどね。

ただ、そこまでアザールを責める気はないです。シーズン通してアザールに頼りすぎていること。彼がいないと点を取れる匂いが半減しちゃうこと。1人でどうにかできちゃうのは彼だけです。しかも怪我明け。頼れるFWがいればアザールはもう少し守備に重きを置けたかもしれない。でもまあ、アザールがもっとしっかり守備を意識していたらとは思うしモウはきっと怒ったはず。

トーレス、よく決めてくれたけどね。アトレティコが普通に強かった、うちを上回ってた。素晴らしいチームでした。

  • まとめ
よくここまで来たと思います。うちの選手がこういうビッグマッチを経験すること、味わうこと。悔しさを知ること。すごく大きな意味があると思う。アザール、オスカル、デイヴをはじめとした若い選手たちに足りないのはこういう経験値だし、かといって簡単に経験させてあげれるものじゃない。だから、ここまで来たことはすごく大きな意味があると思う。

成長して、しっかり補強して、より強くなってまた帰ってきましょう。次は、優勝できるはず。

2014年5月13日火曜日

4/14 Chelsea vs Sunderland

この試合のショックから更新が停滞していましたね…。

CHE 1-2 SUN @スタンフォードブリッジ
得点者:Eto'o(12'),Wickham(18'),Borini(PK 82')

GK:Scchwarzer
DF:Ivanovic,Cahill,Terry,Azpilicueta
MF:Matic,Ramires,Willian,Oscar(Ba 59'),Salah(Schurrle 66')
FW:Eto'o(Torres 74')

Sub:Hilario,Luiz,Mikel,Lampard

負ける試合ではないけど負けてしまいました。
この負けでモウリーニョ監督のリーグ戦ホーム無敗も途切れてしまいました。
感情が入りすぎて内容が全然掴めなかったのでいずれ見返すと思います、いろんな意味で区切りの試合ですし。

PKについてはデイヴは責められないです。それまでの奮闘があるから。デイヴに助けられたシーンがいくつあったか。
確かに、あの場面でタックルをしてしまったこと、その前の対応と指摘できる点はあります。ただ、タックルは足にはいっていないと私は考えます。アルティドールの進行先に足があり倒されたと見ることもできますが、僕には踏みに行ってるようにしか見えなかった、少なくとも回避できただろうと思います。デイヴもあれはタックルではなくシュートブロックのつもりだったと思います。

この日欠場したチェフについて。体調不良とのことでした。仕方ないことでしょうが、プロである以上体調管理はしっかりしてほしい、ましてやこの大事な時期でした。チェフのプロ意識は素晴らしいものがありますし、私も心から尊敬しています。だからこそ、ちょっと残念でした。チェフなら、と思ったシーンがないわけではなかったです。

ラミレスについてはスワンズ戦でも指摘しましたが、まあ褒められないです。後日、FA管轄の試合で4試合のサスペンションが発表されました、至極妥当です。プレー自体も雑だし、本当にどうしたんだと心配になります。戦力として計算できないです。