2015年3月12日木曜日

3/11 Chelsea vs PSG

今季ワーストゲーム、内容というより試合としての質において。

チェルシー 2-2 PSG(合計3-3 AGでパリが勝ち抜け) @スタンフォードブリッジ
得点者:Cahill(81' assist by Costa),Luiz(86' assist by Lavezzi),Hazard(96' PK),Silva(114' assist by Motta)

GK:Courtois
DF:Ivanovic,Cahill,Terry,Azpilicueta
MF:Matic(Zouma 84'),Cesc,Ramires(Drogba 90'),Oscar(Willian HT),Hazard
FW:Costa

Sub:Cech,Filipe,Cuadrado,Remy

イブラ退場を皮切りにおかしなことが始まったスタンフォードブリッジ。スタジアムは異様な雰囲気に包まれ、繰り広げられた試合はCL準々決勝に相応しいものとは全くかけ離れたものだった。

その中で、チェルシーは負けるべくして負けた。異様な雰囲気に飲み込まれるように内容もお粗末だった。試合の大半、いやほとんどを1人多い状態で過ごしたがそれを感じた時間は数分もなかった。カードが溢れる中で賢明なプレーは見られず、代わりに見られたのは喧嘩をふっかけるような軽率さや稚拙さだった。

まともな試合ではなかった、それでもチェルシーは間違いなく勝たなくてはならなかった。1st legで有利な状況を作り出しホームに帰ってきたわけであり、試合のほぼ全てを数的有利で過ごした。誰がどう見ても負けは許されない状況でチェルシーは敗退した。

チームとしてのパフォーマンスが悪かったのは事実だ。数的有利を感じられたシーンはほぼなかった。個々で見れば、例えばコスタはストライカーとしての仕事を果たせず、オスカルは冷静さを欠き求められた仕事を全うできず前半で交代を告げられた。ラミレスは相変わらず単純にクオリティが起用するに相応しくない選手だった。それでも、勝てただろう。ピンチは迎えたがクルトワやテリーらDF陣は奮闘し乗り切ってはいた。120分で流れの中からの失点はなかった。

喫した失点は2つともセットプレーからだ。セットプレーの重要性はビックマッチになるほど増す。チェルシーもよく分かっているはずだ。CL決勝でのドログバ、EL決勝でのイヴァノビッチ、つい先日のCOC決勝でもセットプレーで先制した。だからこそ、この試合の失点は本当に残念だった。この2失点は防げたはずだ、いくらいいプレーを見せてもセットプレーで複数失点するようなチームでは勝ち上がれるはずがない。ましてや、この試合はアウェイゴールを考えれば得点よりも失点を防ぐことの方が優先順位は高い。セットプレー守備はこの試合において非常に重要だったはずだ。

内容どうこうではなくて、こういう基本をビックマッチで疎かにしていてはどうにもならない。不調の選手がいたとか、クオリティが単純に足りない選手がピッチに立ったとか、レフェリングがどうとか、それ以前の問題だ。だからこそ、この試合でチェルシーは敗退したのは必然だったと感じた。モウリーニョの言葉もそれを物語っている。

この試合で最も目立ったのは昨季のCL決勝の笛を吹いたオランダ人で間違いない。イブラは危険なタックルではあったが足を引き足裏は見せなかった。オスカルも頭に血が上り2枚目をもらってもおかしくなかった。コスタにはPKが与えられるべきだったし、退場していて全く不思議はなかった。ルイスの肘打ちも相当悪質だった。ヴェラッティにはもっと早くイエローカードが提示されていたかもしれない。

それでも、主役は主審ではなかった。最後に主役に輝いたのはPSG。10人で戦い抜き、2度のビハインドを跳ね除け、120分後に歓喜に沸いたのは彼らだった。彼らは間違いなく勝利に相応しかった。

残るはリーグ戦のみ、昨シーズンはアトレティコに敗戦後、それをリーグに引きずってしまった。敗退してしまった事実はもう変えられないので、今季はその点での成長が見たい。言い訳はもうできない。優勝しなくてはいけない。

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