気付けばもう第31節。
CHE 6-0 ARS @スタンフォード・ブリッジ
得点者:Eto'o(5'),Schurrle(7'),Hazard(17'PK),Oscar(42',66'),Salah(71')
GK:Cech
DF:Ivanovic,Terry,Cahill,Azpilicueta
MF:Matic,Luiz(→Mikel 72'),Schurrle,Oscar(→Salah 67'),Hazard
FW:Eto'o(→Torres 10')
Sub:Schwarzer,Kalas,Lampard,Ba
若干日が経っているしさらっと。快勝でした。ビックりロンドンダービー。
まあ、ネタのような試合でも今のチームに吹く追い風を随所に感じることができる試合でした。
得点者はエトー、しゅるれたん、アザール、オスカル、そしてサラー。エトーは負傷でいち早く交代するもののこの試合も先制点をGET、気付けば本当に心強い存在に。しゅるれたんも健気にゴールを決めました。ここ数試合、仕留める能力が非常に向上してるように見受けられて嬉しい限り。オスカルが復調をアピールする2ゴールを決めたのも大きいです。彼が特筆されるべきところはゴールへのセンスみたいなところにあるような気がします。
サラーのプレミア初ゴールは嬉しかったですね。前半でゲームが終わってしまってた中でしたが、新加入の選手がこういうゲームできっちり結果を出すことでまた一つチームに勢いをもたらしてくれたと感じます。バと同じ土下座セレブレーションをこれからもっと見せてほしい。
守備陣ももはや平常運転と言える堅さ。特にデイヴ、MoMを獲得する活躍でしたが本当に頼もしい存在になってくれました。あと触れなきゃいけないのはマティッチ-ルイスのボランチコンビの強固さ。特に制空権の面では最強でした。加えて、ある程度2人ともゲームを作れるのも大きい。ルイス言わずもがなでいいシュートも複数ありました。マティッチもしゅるれたんのゴールをお膳立て。
アーセナルはセインツ戦のあたりから前半の不安定さが全く解決されていなくて、ちょっと何も言えない出来でした。アウェーゲーム、ましてやダービーでなぜフラミニを先発起用せずにアルテタとチェンバレンのコンビでいけると思ったのか。二人とも能力には疑いの余地はありませんが、それを殺す起用法では意味なし。アーセナルの今季好調の立役者、エジルと並んで評されたのはいったい誰だったのか。
審判については今更いうこともないでしょう。ギブスは髪型でも変えて気分転換しよう(今後のためにも)。
ヴィラ戦の鬱憤を晴らして余りある快勝、これをさらに加速させれば頂はもう見えているはず。
2014年3月25日火曜日
2014年3月9日日曜日
3/8 Chelsea vs Tottenham
CHE 4-0 TOT @スタンフォードブリッジ
得点者:Eto'o(56'),Hazard(60',PK),Ba(88',89')
GK:Cech
DF:Ivanovic,Cahill,Terry,Azpilicueta
MF:Matic,Ramires,Lampard(→Oscar HT),Schurrle(→Willian 66'),Hazard
FW:Eto'o(→Ba 76')
Sub:Scwarzer,Kalas,Mikel,Salah
Guardianのマッチレポです。だいたいこれで分かります。http://www.theguardian.com/football/2014/mar/08/chelsea-tottenham-hotspur-premier-league-match-report?CMP=twt_gu
本来ならトーレスがスタメンでしたがアップ中の怪我で出場できず。代わりにエトーが入りサブにはサラーが。アッシュは怪我、ルイスとヒンケルは間に合わず。
終わってみれば4-0の圧勝でしたが、内容はスコアを反映してないように思う試合でした。Skyの実況は「a gift,after a gift,after a gift,after a gift」と。しかしながら、相手のミスにしっかりつけこんで点を重ねることができるようになったことに僕はチームとしての成長と勢いを感じることができたかなと思います。
前半は苦労しました、というよりスパーズ側の策が当たったように感じます。カイル・ウォーカーのボランチ起用が厄介すぎました。アザールを封じるだけでなくバイタルエリアのケアにも精力的に顔を出してきて、チェルシーの攻撃の芽を摘みまくっていたように思いました。(審判のジャッジングにも助けられながら)サンドロとウォーカーのコンビは前半に関しては非常に効いてたんじゃないでしょうか。
うちとしてはアザールがかなり潰されていたのでオスカル投入&4231にシフトで攻撃のポイントをもう一つ増やしたいところでした。シュールレは空まわってるようにも思われがちですが、裏抜けや守備に精力的に動いていたしよかったと思います。
ということで、後半からランプス→オスカルで4231にシフト。この変更が流れを変えました。オスカルが積極的に絡み起点が増えることで攻撃に幅が出ました。スパーズ側もファールで止めるシーンが多くなります(審判が基準が変わったように思えたことも付け加えておきます)。
このままいい流れをモノにできたのが56分、シュールレの献身と抜け目なさが呼び込んだフェルトンゲンのミスからエトーがきっちり決めて先制。おじいちゃんパフォーマンスは面白かった!w
さらに、59分にカブールがエリア内で倒してPK献上&一発レッド。これをアザールが決めて2点目。ただ、退場は厳しい判定でした(全てマトモな判定ならロリスorサンドロは退場でもおかしくなかったので帳尻かな?)
大勢が決した後はもうさらっと。モウリーニョのウィリアンを入れる抜け目ない采配に、出番に恵まれなかったバがドッピエッタ。スパーズはドーソンが負傷交代とあまりに苦しい後半で、試合終了。
チェルシーとすればオスカルを入れた采配がポイントだったんじゃないですかね。あれで流れをつかみ、しっかり"Gift"を受け取ることができました。スパーズ側はよくも悪くも審判に影響されたしあいでしたね。ただ、ウォーカーのボランチはすっごく興味深かったです。ボランチ→SBはわりとよくありますが、SB→ボランチが今後は流行るんでしょうか?(ラームに関してはまた別のお話な気がする)
チェルシーサポーターからすればライバル相手に4-0の圧勝、最高に気持ちのいい勝利でした。
得点者:Eto'o(56'),Hazard(60',PK),Ba(88',89')
GK:Cech
DF:Ivanovic,Cahill,Terry,Azpilicueta
MF:Matic,Ramires,Lampard(→Oscar HT),Schurrle(→Willian 66'),Hazard
FW:Eto'o(→Ba 76')
Sub:Scwarzer,Kalas,Mikel,Salah
Guardianのマッチレポです。だいたいこれで分かります。http://www.theguardian.com/football/2014/mar/08/chelsea-tottenham-hotspur-premier-league-match-report?CMP=twt_gu
本来ならトーレスがスタメンでしたがアップ中の怪我で出場できず。代わりにエトーが入りサブにはサラーが。アッシュは怪我、ルイスとヒンケルは間に合わず。
終わってみれば4-0の圧勝でしたが、内容はスコアを反映してないように思う試合でした。Skyの実況は「a gift,after a gift,after a gift,after a gift」と。しかしながら、相手のミスにしっかりつけこんで点を重ねることができるようになったことに僕はチームとしての成長と勢いを感じることができたかなと思います。
前半は苦労しました、というよりスパーズ側の策が当たったように感じます。カイル・ウォーカーのボランチ起用が厄介すぎました。アザールを封じるだけでなくバイタルエリアのケアにも精力的に顔を出してきて、チェルシーの攻撃の芽を摘みまくっていたように思いました。(審判のジャッジングにも助けられながら)サンドロとウォーカーのコンビは前半に関しては非常に効いてたんじゃないでしょうか。
うちとしてはアザールがかなり潰されていたのでオスカル投入&4231にシフトで攻撃のポイントをもう一つ増やしたいところでした。シュールレは空まわってるようにも思われがちですが、裏抜けや守備に精力的に動いていたしよかったと思います。
ということで、後半からランプス→オスカルで4231にシフト。この変更が流れを変えました。オスカルが積極的に絡み起点が増えることで攻撃に幅が出ました。スパーズ側もファールで止めるシーンが多くなります(審判が基準が変わったように思えたことも付け加えておきます)。
このままいい流れをモノにできたのが56分、シュールレの献身と抜け目なさが呼び込んだフェルトンゲンのミスからエトーがきっちり決めて先制。おじいちゃんパフォーマンスは面白かった!w
さらに、59分にカブールがエリア内で倒してPK献上&一発レッド。これをアザールが決めて2点目。ただ、退場は厳しい判定でした(全てマトモな判定ならロリスorサンドロは退場でもおかしくなかったので帳尻かな?)
大勢が決した後はもうさらっと。モウリーニョのウィリアンを入れる抜け目ない采配に、出番に恵まれなかったバがドッピエッタ。スパーズはドーソンが負傷交代とあまりに苦しい後半で、試合終了。
チェルシーとすればオスカルを入れた采配がポイントだったんじゃないですかね。あれで流れをつかみ、しっかり"Gift"を受け取ることができました。スパーズ側はよくも悪くも審判に影響されたしあいでしたね。ただ、ウォーカーのボランチはすっごく興味深かったです。ボランチ→SBはわりとよくありますが、SB→ボランチが今後は流行るんでしょうか?(ラームに関してはまた別のお話な気がする)
チェルシーサポーターからすればライバル相手に4-0の圧勝、最高に気持ちのいい勝利でした。
2014年3月6日木曜日
3/5 Switzerland vs Croatia
SUI 2-2 CRO @AFGアレーナ
得点者:Drmic(SUI 33'、41')、Olic(CRO 39'、54')
GK:スバシッチ
DF:スルナ、チョルルカ、ロヴレン(→シルデンフェルド 57')、プラニッチ
MF:マレシュ(→モドリッチ 56')、ラキティッチ(→ヴコイェヴィッチ 88')
ペリシッチ(→ミリッチ 75')、コヴァチッチ(→エドゥアルド 56')、オリッチ
FW:イェラヴィッチ(→マンジュキッチ HT)
Sub:プレティコサ、ストリニッチ、ヴィダ
招集メンバーのうち、スイスに来たのは上記のメンバーだけのようです。多めに呼んだのは代表での撮影やブラジル行きに向けた予防接種等の関係だそう。また、レビッチやバデリは負傷していました。
試合を振り返ると、両チームとも前後半で違うチームとなってしまいました。スイスは前半がよく、主力を下げた後半は低調な出来に。クロアチアはその逆です。特にクロアチアはスコアには反映されていませんがモドリッチ投入前と後で出来が恐ろしく変わりました。
前半KO直後から、スイスは激しいプレスをかけてきて、クロアチアは終止バタついてしまいました。
クロアチアは後方からのビルドアップが全くできず、ボランチに預ける→サイドに渡す→クロス→弾かれるの単調な繰り返し。前線もイェラヴィッチは孤立、オリッチはただ走るだけで蹴ったと思ったらあさっての方向に。ペリシッチとコヴァチッチは迷子状態。
代表デビューとなったマレシュは長所である守備では貢献するも攻撃にはまったく関与できずゲームメイク能力の乏しさが露呈することに。その結果、ラキティッチが下がって組み立てるしかなく攻撃に厚みが出ません。ストロングポイントである右サイドもスルナがプレスを受け上がれない上にペリシッチが迷子で全く活きませんでした。
守備面でも、プレスで失ったボールを2ボランチの低い位置取りのせいでプレスがかからずうまく運ばれるケースが目立ちました。バイタルをいいように使われ、リヒトシュタイナーらのサイドからの飛び込みも非常に脅威に。シュートと決定機の波が押し寄せる中でスバシッチの好セーブもありなんとか凌ぐクロアチア。
前半は全くと言っていいほどクロアチアはスイスのプレスの前に成す術がありませんでした。コヴァチッチとプラニッチの左サイドでの連携からエリア内でペリシッチが受けた唯一と言っていい決定機も、力ないシュートは枠外へ消えていきました。
先制点はスイス、ハーフライン付近でプレスを受けたオリッチがマレシュに下げるもパスがずれ、マレシュはこれを処理できず。ドルミッチに奪われそのまま決められました、ロヴレンもあっさりかわされてしまいました。
クロアチアも6分後に追いつきます。イェラヴィッチがうまく落としたボールをオリッチがトラップミス、タッチラインを割りましたがなぜか判定はCK。このCKをゴール前でフリーで受けたオリッチが冷静に流し込みます。
しかし、その直後でした。DFからのロングボールを裏に抜け出したドルミッチが冷静に1対1を決め再びスイスが勝ち越します。ロヴレンとチョルルカはオフサイドをアピール、しかし左サイドでプラニッチが残っていました。何たる怠慢だ…。
後半になると、クロアチアはHTからほぼ何もできなかったイェラヴィッチに代えマンジュキッチを投入。スイスもシャキリとベーラミを下げます。コヴァチ監督はここでラキテッィッチに前へ出ろと指示を出したようで中盤を修正。攻撃時はマレシュをアンカーとしてコヴァチッチとラキティッチのインサイドハーフの433のような陣形に。
これが功を奏し、クロアチアに同点弾が生まれます。ラキテッィチが前に出たことでプレッシャーが軽減されたコヴァチッチが左サイドの裏へ素晴らしいパス。これを抜け出したオリッチがゴール右スミへ美しいフィニッシュでドッピエッタ。このゴールは素晴らしかったです。
その後はスイスはインレルとリヒトシュタイナーといった主力を交代。逆にクロアチアはモドリッチ、ドゥドゥといった主力を投入。ロヴレンも下がりましたが、これはセインツがフルで使わせてくれなかったんでしょう。ここからは一転クロアチアペースで試合が進んでいきました。主力が下がり運動量も落ちたスイスを尻目にモドリッチとラキティッチが試合を支配。特にモドリッチはボールを受ければ前へ運びキーパスを出すといった具合で圧巻のゲームメイクを見せました。
中盤でボールを持てたおかげでコヴァチ監督が好むサイド攻撃も活きてきました。右はスルナのオーバーラップ、左はプラニッチとオリッチの非常にいい連携が目立ちました。特に左は良かったです(右はペリシッチがイマイチすぎました)。オリッチのグラウンダークロスをマンジュキッチが合わせられずドゥドゥが詰めるもカットされるシーンや、モドリッチのスルーパスにマンジュキッチが抜け出すもGKに詰められ打てなかったシーンなど、決定機が続きました。
後半になってもいいとこなしのペリシッチを下げミリッチを入れた後は右サイドもやっと活性化。スルナのオーバーラップから精度の高いクロスも入るようになりました。逆にスイスは後半、決定機はなかったんじゃないかというくらいでした。交代出場のシルデンフェルドも安定した守備を披露し、ブラジル行きをアピール。
こうして、クロアチアがいい攻めをするも決めきれないまま試合終了、2-2のドローという結果に終わりました。前半はスイスが圧倒的によく、後半はクロアチアが優性という白黒はっきりしたゲームでした。
欧州PO2試合とこの試合を見て感じられるのは、コヴァチ監督は非常にサイド攻撃を重視しているんだな、ということです。
トップ下からのスルーパスをサイドハーフが裏へ抜けるパターン、SBとSH、ボランチorトップ下で崩して中に折り返すパターンなどやり方は様々ですがサイドからの展開が非常に目立ちます。特に、サイドを深くえぐったところに空いたバイタルめがけてマイナスのグラウンダークロス→飛び出してきた中盤がシュートという形は練習してきてるんだなと感じるシーンが目立ちました。マンジュキッチやイェラヴィッチといった空中戦で勝てるCFWがいることも強みなんでしょう。だからこそ、コヴァチ監督はボランチに守備的な選手を置かずモドリッチとラキティッチという展開力ある2人を起用しているのかな、なんて思いました。
さて、この試合でとにかく浮き彫りになったのは、前プレをかけてくる相手になにもできなかったこと。ゲームメイカーがラキティッチだけでは何もできませんでした。モドリッチの存在の大きさを改めて痛感する結果になってしまいました。代表デビューとなったマレシュには荷が重すぎる。バデリがいれば…と思う気持ちもひっそりと。
これで、W杯オープニングゲームのブラジル戦はどうするんでしょうか。ブラジルのスイスを超えた激しいプレスから縦に速いフットボールを相手に、クロアチアは太刀打ちできるのでしょうか。いい宿題を得たのではないかなと思います。
あとはW杯本戦に向けてポジション争い&メンバー争いが見物でした。
正GKプレティコサに代わってモナコで好調のスバシッチはフル出場。2失点ながら彼を責めるのは少しかわいそうな2失点でした。好セーブや安定したハイボールの処理もあり及第点でしょう。ただ、2点目の1対1はプレティコサなら止めてたかな?
ブラジル戦でサスペンションとなるマンジュキッチに代わるFW争いはドゥドゥに軍配。イェラヴィッチはハルシティに移籍して調子を上げてきていますが、やっぱり彼は2TOPであったりサポートがないと活きないストライカーでした。特に前半はチームの出来の悪さもあり何も残すことができませんでした。対して、ドゥドゥはマンジュキッチの後ろでシャドーストライカーとしてサイドに抜け出したりと躍動。コヴァチッチとのトップ下争いでも1歩先を行きそう。
レフトバックはプラニッチがストリニッチからレギュラーを奪取したと見ていい気もします。欧州POから3連続先発、守備面では不安なところを垣間見せるもストリニッチにはない積極的な攻撃参加で左サイドを活性化しました。「LBがウィークポイントだ」と言われたクロアチア代表にとっては嬉しい収穫です。
サイドハーフ争いはオリッチが結果を出し、ペリシッチは何もできず。交代出場のミリッチは好連携でメンバー入りを猛アピール。クラニチャールのいない中で明暗分かれる結果に。
守備的MF争いはマレシュ、ヴコイェヴィッチともに微妙な結果に。マレシュは初出場ながら守備ではいいところを見せるも失点に絡み、攻撃には全く関与できず。経験で勝るヴコイェヴィッチにはそもそもアピールする時間が足りな過ぎました。おそらく本戦に2人連れて行くことはないでしょう。どうなるでしょうかね。
W杯本戦前の最後のテストマッチでこのレベルの相手とやれたのは大きかったと思います。得たものは決して少なくない試合でした。
(おまけ)
オリッチは試合後のインタビューで以前から公言していたプレミアリーグへの憧れを再び口にしました。ストークと既に交渉中であり、来夏から加入するだろうと見られています。
得点者:Drmic(SUI 33'、41')、Olic(CRO 39'、54')
GK:スバシッチ
DF:スルナ、チョルルカ、ロヴレン(→シルデンフェルド 57')、プラニッチ
MF:マレシュ(→モドリッチ 56')、ラキティッチ(→ヴコイェヴィッチ 88')
ペリシッチ(→ミリッチ 75')、コヴァチッチ(→エドゥアルド 56')、オリッチ
FW:イェラヴィッチ(→マンジュキッチ HT)
Sub:プレティコサ、ストリニッチ、ヴィダ
招集メンバーのうち、スイスに来たのは上記のメンバーだけのようです。多めに呼んだのは代表での撮影やブラジル行きに向けた予防接種等の関係だそう。また、レビッチやバデリは負傷していました。
試合を振り返ると、両チームとも前後半で違うチームとなってしまいました。スイスは前半がよく、主力を下げた後半は低調な出来に。クロアチアはその逆です。特にクロアチアはスコアには反映されていませんがモドリッチ投入前と後で出来が恐ろしく変わりました。
前半KO直後から、スイスは激しいプレスをかけてきて、クロアチアは終止バタついてしまいました。
クロアチアは後方からのビルドアップが全くできず、ボランチに預ける→サイドに渡す→クロス→弾かれるの単調な繰り返し。前線もイェラヴィッチは孤立、オリッチはただ走るだけで蹴ったと思ったらあさっての方向に。ペリシッチとコヴァチッチは迷子状態。
代表デビューとなったマレシュは長所である守備では貢献するも攻撃にはまったく関与できずゲームメイク能力の乏しさが露呈することに。その結果、ラキティッチが下がって組み立てるしかなく攻撃に厚みが出ません。ストロングポイントである右サイドもスルナがプレスを受け上がれない上にペリシッチが迷子で全く活きませんでした。
守備面でも、プレスで失ったボールを2ボランチの低い位置取りのせいでプレスがかからずうまく運ばれるケースが目立ちました。バイタルをいいように使われ、リヒトシュタイナーらのサイドからの飛び込みも非常に脅威に。シュートと決定機の波が押し寄せる中でスバシッチの好セーブもありなんとか凌ぐクロアチア。
前半は全くと言っていいほどクロアチアはスイスのプレスの前に成す術がありませんでした。コヴァチッチとプラニッチの左サイドでの連携からエリア内でペリシッチが受けた唯一と言っていい決定機も、力ないシュートは枠外へ消えていきました。
先制点はスイス、ハーフライン付近でプレスを受けたオリッチがマレシュに下げるもパスがずれ、マレシュはこれを処理できず。ドルミッチに奪われそのまま決められました、ロヴレンもあっさりかわされてしまいました。
クロアチアも6分後に追いつきます。イェラヴィッチがうまく落としたボールをオリッチがトラップミス、タッチラインを割りましたがなぜか判定はCK。このCKをゴール前でフリーで受けたオリッチが冷静に流し込みます。
しかし、その直後でした。DFからのロングボールを裏に抜け出したドルミッチが冷静に1対1を決め再びスイスが勝ち越します。ロヴレンとチョルルカはオフサイドをアピール、しかし左サイドでプラニッチが残っていました。何たる怠慢だ…。
後半になると、クロアチアはHTからほぼ何もできなかったイェラヴィッチに代えマンジュキッチを投入。スイスもシャキリとベーラミを下げます。コヴァチ監督はここでラキテッィッチに前へ出ろと指示を出したようで中盤を修正。攻撃時はマレシュをアンカーとしてコヴァチッチとラキティッチのインサイドハーフの433のような陣形に。
これが功を奏し、クロアチアに同点弾が生まれます。ラキテッィチが前に出たことでプレッシャーが軽減されたコヴァチッチが左サイドの裏へ素晴らしいパス。これを抜け出したオリッチがゴール右スミへ美しいフィニッシュでドッピエッタ。このゴールは素晴らしかったです。
その後はスイスはインレルとリヒトシュタイナーといった主力を交代。逆にクロアチアはモドリッチ、ドゥドゥといった主力を投入。ロヴレンも下がりましたが、これはセインツがフルで使わせてくれなかったんでしょう。ここからは一転クロアチアペースで試合が進んでいきました。主力が下がり運動量も落ちたスイスを尻目にモドリッチとラキティッチが試合を支配。特にモドリッチはボールを受ければ前へ運びキーパスを出すといった具合で圧巻のゲームメイクを見せました。
中盤でボールを持てたおかげでコヴァチ監督が好むサイド攻撃も活きてきました。右はスルナのオーバーラップ、左はプラニッチとオリッチの非常にいい連携が目立ちました。特に左は良かったです(右はペリシッチがイマイチすぎました)。オリッチのグラウンダークロスをマンジュキッチが合わせられずドゥドゥが詰めるもカットされるシーンや、モドリッチのスルーパスにマンジュキッチが抜け出すもGKに詰められ打てなかったシーンなど、決定機が続きました。
後半になってもいいとこなしのペリシッチを下げミリッチを入れた後は右サイドもやっと活性化。スルナのオーバーラップから精度の高いクロスも入るようになりました。逆にスイスは後半、決定機はなかったんじゃないかというくらいでした。交代出場のシルデンフェルドも安定した守備を披露し、ブラジル行きをアピール。
こうして、クロアチアがいい攻めをするも決めきれないまま試合終了、2-2のドローという結果に終わりました。前半はスイスが圧倒的によく、後半はクロアチアが優性という白黒はっきりしたゲームでした。
欧州PO2試合とこの試合を見て感じられるのは、コヴァチ監督は非常にサイド攻撃を重視しているんだな、ということです。
トップ下からのスルーパスをサイドハーフが裏へ抜けるパターン、SBとSH、ボランチorトップ下で崩して中に折り返すパターンなどやり方は様々ですがサイドからの展開が非常に目立ちます。特に、サイドを深くえぐったところに空いたバイタルめがけてマイナスのグラウンダークロス→飛び出してきた中盤がシュートという形は練習してきてるんだなと感じるシーンが目立ちました。マンジュキッチやイェラヴィッチといった空中戦で勝てるCFWがいることも強みなんでしょう。だからこそ、コヴァチ監督はボランチに守備的な選手を置かずモドリッチとラキティッチという展開力ある2人を起用しているのかな、なんて思いました。
さて、この試合でとにかく浮き彫りになったのは、前プレをかけてくる相手になにもできなかったこと。ゲームメイカーがラキティッチだけでは何もできませんでした。モドリッチの存在の大きさを改めて痛感する結果になってしまいました。代表デビューとなったマレシュには荷が重すぎる。バデリがいれば…と思う気持ちもひっそりと。
これで、W杯オープニングゲームのブラジル戦はどうするんでしょうか。ブラジルのスイスを超えた激しいプレスから縦に速いフットボールを相手に、クロアチアは太刀打ちできるのでしょうか。いい宿題を得たのではないかなと思います。
あとはW杯本戦に向けてポジション争い&メンバー争いが見物でした。
正GKプレティコサに代わってモナコで好調のスバシッチはフル出場。2失点ながら彼を責めるのは少しかわいそうな2失点でした。好セーブや安定したハイボールの処理もあり及第点でしょう。ただ、2点目の1対1はプレティコサなら止めてたかな?
ブラジル戦でサスペンションとなるマンジュキッチに代わるFW争いはドゥドゥに軍配。イェラヴィッチはハルシティに移籍して調子を上げてきていますが、やっぱり彼は2TOPであったりサポートがないと活きないストライカーでした。特に前半はチームの出来の悪さもあり何も残すことができませんでした。対して、ドゥドゥはマンジュキッチの後ろでシャドーストライカーとしてサイドに抜け出したりと躍動。コヴァチッチとのトップ下争いでも1歩先を行きそう。
レフトバックはプラニッチがストリニッチからレギュラーを奪取したと見ていい気もします。欧州POから3連続先発、守備面では不安なところを垣間見せるもストリニッチにはない積極的な攻撃参加で左サイドを活性化しました。「LBがウィークポイントだ」と言われたクロアチア代表にとっては嬉しい収穫です。
サイドハーフ争いはオリッチが結果を出し、ペリシッチは何もできず。交代出場のミリッチは好連携でメンバー入りを猛アピール。クラニチャールのいない中で明暗分かれる結果に。
守備的MF争いはマレシュ、ヴコイェヴィッチともに微妙な結果に。マレシュは初出場ながら守備ではいいところを見せるも失点に絡み、攻撃には全く関与できず。経験で勝るヴコイェヴィッチにはそもそもアピールする時間が足りな過ぎました。おそらく本戦に2人連れて行くことはないでしょう。どうなるでしょうかね。
W杯本戦前の最後のテストマッチでこのレベルの相手とやれたのは大きかったと思います。得たものは決して少なくない試合でした。
(おまけ)
オリッチは試合後のインタビューで以前から公言していたプレミアリーグへの憧れを再び口にしました。ストークと既に交渉中であり、来夏から加入するだろうと見られています。
3/5 Switzerland vs Croatia:プレビュー
練習がてら、書いていきます。
あと約1時間後に迫ったこの代表戦はスイスのAFGアレーナで行われます。
ニコ・コヴァチ監督にとっては就任後第3戦目、初の親善試合となります。
2/28に発表された代表メンバーは以下の通り。
GK:プレティコサ、スバシッチ
DF:スルナ、ロヴレン、チョルルカ、ヴルサリコ、ヴィダ、ストリニッチ、プラニッチ、ブブニッチ、シルデンフェルド、ミリッチ
MF:モドリッチ、ラキティッチ、コヴァチッチ、クラニチャール、バデリ、ペリシッチ、ヴコイェヴィッチ、マレシュ
FW:マンジュキッチ、イェラヴィッチ、オリッチ、エドゥアルド•ダ•シウバ、レビッチ
順当選出で、前回妻の出産を理由に辞退したストリニッチと、戦術的理由から外されていたヴコイェヴィッチが復帰。
欧州PO後にファシズムを想起させるチャントを行ったとしてFIFAから10試合出場停止処分を受けたシムニッチはもちろん召集外、また、事前に発表された候補メンバーからMFイリチェヴィッチとFWベンコが除外されました。
イリチェヴィッチに関しては戦術的理由、ベンコは現在進行形で行われている中国への移籍交渉が考慮されたのではないかと思われます。
なお、レビッチはつま先の怪我でフィオレンティーナではメンバー外のなか招集されました。
コヴァチ監督はインタビューで「流動的に4-1-4-1になる4-2-3-1を使う」と発言したそう。
しかしながら、他のソースでは4-3-2-1とも報じられていて、よく分かりませんw
もしも、4-3-2-1だとすればアンカーにヴコイェヴィッチでその前にラキティッチとモドリッチ、ペリシッチとエドゥアルドの2シャドーでしょうか?オリッチやコヴァチッチの起用もありそう。
ブラジルW杯本戦メンバーもおおむねこの中から選ばれると考えられています。
コヴァチ監督は「既に約30名程度に絞っている」「これ以外に数名候補が頭の中にいる」などと発言しているようです。
そう考えると、今回の試合は当落線上のメンバーにとっては非常に大切なアピールの場となります。
特にヴコイェヴィッチは前回のPOでまさかの落選。経験ある守備的MFとして存在感をアピールしたいところ。
このメンバーでは守備的MFは国内組で代表キャップの無いマレシュのみで、本戦に両方選ばれることはないでしょう。
故に、復帰に燃えるヴコイェヴィッチと新参のマレシュの争いはひとつのポイントと言えそうです。
ほかには、本戦のオープニングゲームであるブラジル戦で出場停止のマンジュキッチに代わるFW争いも注目です。
ハルシティ移籍をきっかけに復調しつつあるイェラヴィッチ、代表戦で好調のエドゥアルド、代表デビュー戦でゴラッソを決めたヴィオラの新星レヴィッチ、結果を残せるでしょうか。
あと約1時間後に迫ったこの代表戦はスイスのAFGアレーナで行われます。
ニコ・コヴァチ監督にとっては就任後第3戦目、初の親善試合となります。
2/28に発表された代表メンバーは以下の通り。
GK:プレティコサ、スバシッチ
DF:スルナ、ロヴレン、チョルルカ、ヴルサリコ、ヴィダ、ストリニッチ、プラニッチ、ブブニッチ、シルデンフェルド、ミリッチ
MF:モドリッチ、ラキティッチ、コヴァチッチ、クラニチャール、バデリ、ペリシッチ、ヴコイェヴィッチ、マレシュ
FW:マンジュキッチ、イェラヴィッチ、オリッチ、エドゥアルド•ダ•シウバ、レビッチ
順当選出で、前回妻の出産を理由に辞退したストリニッチと、戦術的理由から外されていたヴコイェヴィッチが復帰。
欧州PO後にファシズムを想起させるチャントを行ったとしてFIFAから10試合出場停止処分を受けたシムニッチはもちろん召集外、また、事前に発表された候補メンバーからMFイリチェヴィッチとFWベンコが除外されました。
イリチェヴィッチに関しては戦術的理由、ベンコは現在進行形で行われている中国への移籍交渉が考慮されたのではないかと思われます。
なお、レビッチはつま先の怪我でフィオレンティーナではメンバー外のなか招集されました。
コヴァチ監督はインタビューで「流動的に4-1-4-1になる4-2-3-1を使う」と発言したそう。
しかしながら、他のソースでは4-3-2-1とも報じられていて、よく分かりませんw
もしも、4-3-2-1だとすればアンカーにヴコイェヴィッチでその前にラキティッチとモドリッチ、ペリシッチとエドゥアルドの2シャドーでしょうか?オリッチやコヴァチッチの起用もありそう。
ブラジルW杯本戦メンバーもおおむねこの中から選ばれると考えられています。
コヴァチ監督は「既に約30名程度に絞っている」「これ以外に数名候補が頭の中にいる」などと発言しているようです。
そう考えると、今回の試合は当落線上のメンバーにとっては非常に大切なアピールの場となります。
特にヴコイェヴィッチは前回のPOでまさかの落選。経験ある守備的MFとして存在感をアピールしたいところ。
このメンバーでは守備的MFは国内組で代表キャップの無いマレシュのみで、本戦に両方選ばれることはないでしょう。
故に、復帰に燃えるヴコイェヴィッチと新参のマレシュの争いはひとつのポイントと言えそうです。
ほかには、本戦のオープニングゲームであるブラジル戦で出場停止のマンジュキッチに代わるFW争いも注目です。
ハルシティ移籍をきっかけに復調しつつあるイェラヴィッチ、代表戦で好調のエドゥアルド、代表デビュー戦でゴラッソを決めたヴィオラの新星レヴィッチ、結果を残せるでしょうか。
2014年3月3日月曜日
Blue Anytime!
どうも、はじめましての方ははじめまして。
ブログ[Blue Anytime]を始めてみました、しゅにあと言います。
最初の投稿ということでざっと適当に書いていこうかと…。
このブログは半分備忘録みたいな感じで活用したいと思って作りました。
試合の感想だとか、ニュースだとかツイッターにはちょこちょこと書いてますが、それだと後々振り返るの大変だったりしたので、一覧性の高いブログを活用しよう!というわけです。
主に書くのは私が好きなものなのでドラゴンズ、チェルシー、ディナモ・ザグレブ/クロアチア代表ばかりになると思います。
チェルシーも、ドラゴンズも、ディナモも、気づいたら青いチームばかり応援していて、青にどっぷり浸かっていました。
たまに、他のチームのことだったり書いたりしようかなと、この辺は気分です。
さらっとした初投稿になってしまいましたが、ふらっと立ち寄って読んでいただける、そんなブログになればいいなと思います。
ブログ[Blue Anytime]を始めてみました、しゅにあと言います。
最初の投稿ということでざっと適当に書いていこうかと…。
このブログは半分備忘録みたいな感じで活用したいと思って作りました。
試合の感想だとか、ニュースだとかツイッターにはちょこちょこと書いてますが、それだと後々振り返るの大変だったりしたので、一覧性の高いブログを活用しよう!というわけです。
主に書くのは私が好きなものなのでドラゴンズ、チェルシー、ディナモ・ザグレブ/クロアチア代表ばかりになると思います。
チェルシーも、ドラゴンズも、ディナモも、気づいたら青いチームばかり応援していて、青にどっぷり浸かっていました。
たまに、他のチームのことだったり書いたりしようかなと、この辺は気分です。
さらっとした初投稿になってしまいましたが、ふらっと立ち寄って読んでいただける、そんなブログになればいいなと思います。
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