ホームでは6-0で圧勝。アゼルバイジャンはその後監督を代え、同胞のプロシネチュキに。スルナが出場停止で、ライトバックの代役はヴルサリコ、ゲームキャプテンはモドリッチ。
アゼルバイジャン 0-0 クロアチア @バクー
GK:スバシッチ
DF:ヴルサリコ、チョルルカ、ヴィダ、プラニッチ
MF:モドリッチ(71' ブロゾヴィッチ)、バデリ(59' コヴァチッチ)、ピアツァ、ラキティッチ、ペリシッチ(83' N.カリニッチ)
FW:マンジュキッチ
Sub:L.カリニッチ、ヴァルギッチ、ロヴレン、レシュコヴィッチ、レオヴァッツ、ツァクタシュ、オリッチ、レビッチ、クラマリッチ
最後の詰めの甘さに尽きる。ポゼッションは約7割、終始クロアチアが試合をコントロールするもアゼルバイジャンの堅固な守備を割ることはできなかった。アゼルバイジャンは前回と違い見違えるほど組織的でカウンターから好機も作られたが、拙いフィニッシュワークに助けられた。
いつもと同様にこの試合もモドリッチとラキティッチが主に起点となり攻撃を組み立ていい形を作るが、ピアツァやペリシッチ、マンジュキッチのシュートが悉く枠外へ。途中出場のコヴァチッチも出場早々に決定機を外した。結果として、クロアチアはアゼルバイジャンの倍のシュートを放つも、枠内シュートは4本ずつと同じ。この詰めの甘さがスコアレスという結果を生んでしまった。
特に、マンジュキッチはこの試合でワーストと言える出来だった。ポストとして収まりも悪く、後の選手が演出した好機でシュートに持ち込めない場面が多々あり、1トップとしての役目をまるで果たせなかった。調子が悪いだけであって、劣化ではないことを願いたいが。
また、コヴァチ監督の采配も疑問符の付くものが多かった。スタメンにおいてもブロゾヴィッチを外し、バデリを先発。バデリはそつなくプレーしていたが、ブロゾヴィッチの方が優れた選手であることは明確であり、休養を与えるのであれば途中出場させるべきではなかった。
さらに、マンジュキッチが前線で機能していなかった以上、前線でポストとなれクラブで好調のカリニッチや、モビリティで貢献できるオリッチを投入する手があっただろう。カリニッチの投入の遅さと、いい出来とはいえなかったピアツァではなくペリシッチを下げたことに関しては疑問が残る。ピアツァ(ディナモ・ザグレブ)のフル出場には背後に影を感じざるを得ない。
しかしながら、最たるものはモドリッチの途中交代だ。試合後には本人も怪我による交代を否定し、なぜ代えられたのか理由が分からない、と述べている。コヴァチ監督は、ノルウェー戦を考慮し中盤で最も走っていたモドリッチを下げた、としているがモドリッチはこの試合のゲームキャプテンであり攻守の要である。これは、所属元であるレアル・マドリーへの配慮ではないだろうか。昨年11月のイタリア戦でモドリッチが負傷した際、代表のチームドクターがモドリッチの回復が遅いことに関してマドリーを批判し、コヴァチ監督が火消しに走った経緯があり、それ故のフル出場回避ではないかと考える。
この試合後にイタリアが勝ったために、クロアチアの首位陥落。こうなるとスヴァスティカ・インシデントで勝ち点を剥脱されたことが響いてくる。次のノルウェー戦もアウェイ、この試合の鬱憤を晴らすような解消を期待したい。
0 件のコメント:
コメントを投稿