2015年5月15日金曜日

14/15シーズンを振り返る チェルシー個人編

実質シーズン終了ということで自分なりに、個々をざっくり。よくある10点満点での点数&寸評スタイルです。優勝補正で若干高めかも?


GK

ティボー・クルトワ 6.5
加入初年度ということを考えれば7点でもいいくらい。失点は彼にはどうしようもないものの方が多かった。13/14シーズンで露呈していたセットプレーでの弱さを、圧倒的なハイボールへの強さによって独りで解決しただけでも非常に大きな貢献。課題はフィード、だが成長の兆しは見られる。まだ23歳、末恐ろしい。

ペトル・チェフ 6.5
カップ戦やクルトワのマイナートラブルによって出場機会を得たが、出ればきっちり仕事をこなす姿は胸を打つものがあった。断続的な出場であっても、試合勘なんてチェフには関係ないのかというパフォーマンスだった。難しい役どころの中で、裏方に回りきっちりクルトワを支え、チームを支えたことには感謝しきれない。お願いしますアーセナルだけはやめてください。


DF

ジョン・テリー 7.5
毎シーズン年齢による限界説を覆すが、今シーズンは圧巻のパフォーマンスでリーグでも断トツで最高のCBとであった。さらに、ここぞという時の得点、キャプテンシーとアザールに並びピッチ上で常に不可欠な存在だった。ユースの試合も観に行ったり、色々将来のことも考えているようだがまだやれるだろう。最高に頼れるキャプテン。

ガリー・ケイヒル 5.5
疲労に脳震盪が響いたのか、大事な時期に低調なパフォーマンスを見せ一時期はポジションを失った。W杯もありフル稼働だったのは分かるが、彼に求められる水準からはずっと低いものであった。ズマの台頭で危機感を感じたのか後半に盛り返したが、それでもトータルで見れば低評価とせざるを得ない。

クルト・ズマ 6.0
限られたチャンスをモノにし、必要な戦力と化した。ライトバックやボランチにも対応し、バックアッパーとしても重要な役割を担った。危なっかしいところもあるが年齢を考えれば十分、ケイヒルに刺激を与える3番手という意味では十二分な活躍。ミドルネームがHappyなだけはある愛されキャラで皆を笑顔に。

ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ 7.0
ライトバックとして攻守に欠かせないキーマンとなり、絶対的な存在に。フルシーズン稼働したことも素晴らしかった。世界的にもライトバックとして5本の指に入る選手になったのではないか。時おり気が抜けたプレーを見せたり、失点に直結するファールがあるのが気にはなった。とりあえず契約延長しよう。

セサル・アスピリクエタ 6.0
守備でさらに成長を遂げ圧倒的な貢献度。サイドだけでなくバイタルエリアまで及ぶカバーエリアが彼がレギュラーである理由。だが、僅かに改善したもののレフトバックとして左脚が使えないのは攻撃面で非常に物足りず、彼がもう少し良質なクロスやパスを供給できていたらというシーンは少なくない。ビルドアップでも期待できないどころか狙われ出したので、成長に期待したい。

フィリペ・ルイス 5.5
出れば良いものを見せるのだが、レギュラーSBが両方とも替えがきかない存在ということで出場機会を得られなかった。左利きのレフトバックということでアスピリクエタとは違い、クロスはともかくゲームメイクや崩しの局面でアクセントになれる貴重な存在だったが、守備面でもう少しアピールできればアスピの牙城を崩せたか。バックアッパーとしては最高品質ではあるのだが、彼の力や年齢を考えれば居場所はここではないとも感じる。

アンドレアス・クリステンセン 採点なし
契約で揉めたこともあって今季は常時トップチーム帯同。出番がないのは仕方ない。光るものはあるのだが、いかんせん父親が厄介すぎる。

ネイザン・アケ 採点なし
正直ボランチとしては長所より欠点が目立った。レディングへのローンで短期ながら光る活躍を見せるあたり、潜在能力は素晴らしいものがある。今シーズンでホームグロウンステータス獲得。


MF

ネマニャ・マティッチ 6.5
彼が出ないと勝てないと言わしめるパフォーマンスを見せたが、後半になると疲労からか雑なプレーが目立った。ただ、プレミアをフルシーズンで戦ったのは実質初めてであり、相棒のセスクやラミレスが戻らないせいでカバーエリアが広すぎたりと、オーバータスクであった感も。また、インテリジェンスに欠け、安易で軽率なプレー選択が増えたのも気になった。自分はディフェンシブMFで評価されたことを思い出し、アタッキングMFへの未練を早く断ち切ってほしい。

セスク・ファブレガス 7.0
チェルシーのフットボールを見事に作り上げた。守備面で不満はあるが、それ以上に攻撃面でもたらされるプラスの方が大きい故に外せない存在。足下でもらいたがる選手が多い中で、積極的に動き直してくれるのは流石元バルサだと思わされた。ビッグマッチで消えるだの後半に失速するだの言われたが、代わりになる選手はいなかった。アーセン・ヴェンゲルに心からの感謝を。

ラミレス 5.0
彼の適正ポジションは右サイドハーフである。ボランチで起用すれば攻撃面ではいいところにいると見せかけて常にボールをロストする機械と化し、守備面では敵が来ればバイタルエリアを開ける自動ドアと化した。必要な戦力ではあるけれど、それは彼のクオリティではなくチーム事情に起因するものであり、正直売り時を逃したと思う。

ジョン・オビ・ミケル 5.5
序盤こそ格下相手にそつないプレーを見せたが、プレスをかけてくる相手には歯が立たなかった。クローザーとしての働きがメインだったが、チームで唯一の貴重なアンカータイプでありいなくなったら困る存在。復帰後のパフォーマンスを見ると、膝は案外重症だったのではと心配になる。今シーズンでEUパス取得。

ウィリアン 7.0
シーズン序盤から覚醒の片鱗を見せていたが、しっかり花を開かせた。運動量を活かした守備面での貢献だけではなく、攻撃面でも必要な存在になりレギュラーの座を確固たるものにした。見ていて期待できないわりにセットプレーをずっと任されるあたり、練習では相当いいものを蹴っているのかな。決定的な仕事をよりできるようになればワールドクラスになれる。まずはシュートを枠内に蹴る本数を1試合に1本増やそう。

オスカル 6.0
アザールにアイデアを提供できるのはセスク以外でオスカルしかいないのだが、パフォーマンスの波が激しすぎた。空回りが目立ったが、この年齢でオフが全くない数年を過ごした影響は大きい。彼がフルシーズンでパフォーマンスを維持できればチームとしてもう1段階上のレベルに到達できる。今年はやっと休めるだけに、来季の飛躍に賭けたい。

エデン・アザール 8.0
毎試合違いを作り出した。ワールドクラスへの階段を登り続ける神童が優勝へと導いた。大きな怪我をしなかったのも素晴らしい。選手間投票、記者投票ともにMVPに選ばれたのも納得の出来だった。あとは、代表ウィークのたびに変な発言させようとする某国メディアに気をつけよう。

ファン・クアドラード 採点なし
今シーズンは全て試運転でいいレベル。来シーズン、今季のサラーよりは活躍すれば十分だろう。というか彼を獲得した理由はピッチ内に留まらないわけで。

アンドレ・シュールレ 5.0
いかんせん巡り合わせが悪すぎた。必要なピースであるのは間違いなかったのだが。

モハメド・サラー 4.5
結局何もできなかった。チェルシーの試合で最も活躍したのはCLのバーゼル戦で間違いない。あれっ?


FW

ディエゴ・コスタ 6.5
待ちわびたストライカー、しっかり期待に応えた。攻撃の形をストライカーから逆算できるという意味で、彼の加入は本当に大きかった。「ピッチ内」での素行に関しては、これが彼のスタイルとしか言いようがない。離脱癖は今後の懸念、ハムストリングが癖になっていないかが心配。来シーズンは是非リーグ得点王に輝いてほしい。

ロイク・レミー 5.5
試合に出れば結果を示すのだが、いてほしいときに限って怪我をする。リヴァプールでのメディカルチェック不合格だったりと、いわゆる持ってない選手だと感じてしまった。実力は申し分ないが、稼働率という点を考えると2ndストライカーとして求められる役割を全うしきったとは言い難い。

ディディエ・ドログバ 5.5
パフォーマンスに関しては、残念だが限界が見えた。空中戦でスモーリングに負け続ける姿は見たくなかった。しかしながら、3rdストライカーとしては十分すぎる結果を残しており、ピッチ外、ロッカールームでの貢献度を考えれば必要な戦力だったことに疑いはない。安定した2ndストライカーがいれば来季も3rdはドログバでいいのではないか。


監督

ジョゼ・モウリーニョ 7.0
さすがモウ2季目。国内では成功したシーズンと言っていいだろう。リーグ戦では取りこぼしはニューカッスル戦(A)くらいで、昨季の課題をしっかりクリアした。ただCLでは不甲斐ない結果に終わったので、来シーズンこそは。今季でチームの型ができたので、夏に上積みを期待したいところ。マンネリが怖い。
※5/23追記 個人的に今シーズンはプレミアに重きを置いていたということ、昨季の取りこぼしの多すぎるところを改善してほしかったこと、この2つを考慮してこの数字を出しました。CLのことをもっと考えれば6.5だったかなとは思いましたが、それは来季に、ね。

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