2016年2月25日木曜日

UYL ChelseaU19 vs ValenciaU19

ディフェンディングチャンピオンとして臨むUEFAユースリーグ、決勝トーナメント初戦はバレンシアとホームで対戦。UYLの決勝トーナメントは一発勝負。引き分けの場合延長なしでPK戦。

チェルシー 1-1 バレンシア @コバム
得点者:Dasilva(44')、Soler(45'+1 PK)

PK戦:チェルシー 5-3 バレンシア
CHE:○○○○○
VAL:×○○○ -

GK:Collins
DF:Aina,Tomori,Clarke-Salter,Chalobah(Colkett 63')
MF:Ali,Scott
      Maddox(Mount 83'),Palmer,Dasilva
FW:Abraham

Sub:Baxter,Quintero,Christie-Davies,Sammutt,Colley

試合は拮抗した展開、とはいっても互いに互いの拙攻に助けられた感は否めず。チェルシーは多くの決定機を逃し前回王者として相応のパフォーマンスは見せられなかったか。
先制点はダシルヴァ、マドックスが1対1でGKにぶつけるもこぼれ球をしっかり蹴り込んだ。しかし、喜びもつかの間。ハイボールに対しコリンズがパンチングに失敗し競り合う相手に空中で体当たりする格好となり、これがファールをとられPK献上。きっちり決められすぐさま試合は振り出しに戻った。

この試合の転機は、1つはコルケットの投入。前回優勝メンバーでもあるコルケットは怪我明けではあったが長短のパスで攻撃のタクトを振るい、試合を活性化させたが得点には至らなかった。
もう1つは81分のクラーク=ソルターのPK献上とI.マルティネスのPK失敗。試合を通してトモリと共に堅い守備を見せていたJCSだったが、残り時間もなく前がかりになりつつあった中で裏を取られさらにエリア内での拙いタックルでこの日2度目のPKを献上。しかし、バレンシアは前半にPKを決めたSolerではなくI.マルティネスに任せた結果ふかしてしまいチェルシーは九死に一生を得た。

ただこの日最大の出来事はPK戦。バレンシア1人目のGilのシュートはゴール内に入っていたが、ゴール内下部の支柱に当たってボールが跳ね返ったのを主審はポストに当たったと判断しノーゴールの判定。バレンシア側は抗議するも、ゴールライン上審判もゴールを認めず判定はそのまま。結局、この1本がPK戦の勝敗を分けてしまった。試合後にバレンシアの選手、スタッフ共に審判団に詰め寄り、1人の選手はうつ伏せで泣いたまま立ち上がれなかった。
練習場のグラウンドなのでGLTも設置できないし設備にも限界はある。ただ、主審、線審ともに目の前で見ていた中での誤審。チェルシーも試合後に誤審と公式アカウントで言及するほどであり、非常に残念だった。


最後に、個々の選手に一言コメント。

Collins
PK献上シーン以外でも状況判断を誤るケース多々。後半に1対1を止めたシーンも相手のシュートが良くなかったという方が正しい。
Aina
スキルフルかつアグレッシブなRSBとして右サイドの攻撃を活性化。
Tomori
対人守備で好プレー。堅かった。
Clarke-Salter
守備だけでなく時折持ち出してアクセントにも。ただ、PK献上シーンはいただけない
Chalobah
レフトバックとして攻守ともにいいところなく、交代。
Ali
守備面で好印象。安定していた。
Scott
悪くはなかったが、後半にポジションを譲ったコルケットが良かっただけに見劣り。
Maddox
ボールロスト多く決定機も2つ決められず。
Palmer
個で貢献も状況打開できるほどではなかった。PK戦ではパネンカ。
Dasilva
先制点は見事だったが左ウイングとしてもっと攻撃に絡みたかった。
Abraham
厳しいマークで苦しんだ。ただ、コルケットのFKに柔らかく合わせた決定機は特筆もの。
Colkett
怪我明けながら攻撃を活性化◎
Mount
時間短く特になし。

2016年2月17日水曜日

チェルシー15/16シーズン後半戦選手登録

冬の市場も閉じ後半戦のプレミア、CL登録メンバーが発表されました。夏同様に新規登録の選手には*を、またHGやクラブ育成枠の選手にはその旨を選手名の横に記載しています。

プレミアリーグ
追加:パト、ミアズガ、アメーリア、ビーニー(U21)、コリンズ(U21)
抹消:ラミレス(移籍)、ジロボジ(移籍)

*登録メンバー
1 アスミル・ベゴヴィッチ HG
2 ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
4 セスク・ファブレガス HG
8 オスカル
9 ファルカオ
10 エデン・アザール
11 アレシャンドレ・パト*
12 ジョン・ミケル・オビ
13 ティボー・クルトワ
17 ペドロ
18 ロイク・レミー
19 ディエゴ・コスタ
21 ネマニャ・マティッチ
22 ウィリアン
24 ギャリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー HG
27 ジャマル・ブラックマン HG
28 セサル・アスピリクエタ
32 マルコ・アメーリア*

*Under-21の選手 ※規定により登録不要
5 クルト・ズマ
6 ババ・ラーマン
14 バートランド・トラオレ
16 ケネディ
20 マット・ミアズガ*
33 ミッチェル・ビーニー*
34 オラ・アイナ
36 ルベン・ロフタス=チーク
40 ブラッドリー・コリンズ*

合計19+9名 HG外選手14名(最大17名)、HG選手5名

チャンピオンズリーグ
追加:パト、ミアズガ、コリンズ(B List)
抹消:ラミレス(移籍)、ファルカオ(戦術的理由)

*登録メンバー
1 アスミル・ベゴヴィッチ HG
2 ブラニスラヴ・イヴァノヴィッチ
4 セスク・ファブレガス HG
5 クルト・ズマ
6 ババ・ラーマン
8 オスカル
10 エデン・アザール
11 アレシャンドレ・パト*
12 ジョン・ミケル・オビ
13 ティボー・クルトワ
14 バートランド・トラオレ
16 ケネディ
17 ペドロ
18 ロイク・レミー
19 ディエゴ・コスタ
20 マット・ミアズガ*
21 ネマニャ・マティッチ
22 ウィリアン
24 ギャリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー クラブ育成枠
27 ジャマル・ブラックマン クラブ育成枠
28 セサル・アスピリクエタ

*B List (一定期間そのクラブに在籍した若手選手、登録不要で起用可能、人数無制限)
34 オラ・アイナ
36 ルベン・ロフタス=チーク
40 ブラッドリー・コリンズ*

合計22+3名 HG外選手17名(最大17名)、HG選手5名うちクラブ育成枠選手2名


  • プレミアについて

移籍関連の以外の大きな変更はなし。HG外選手枠も14/17名で3名の空きがあるものの、来シーズンからはズマがU21でなくなるなど来夏の補強に登録枠が支障をきたさないとは言い切れず。とは言っても、来シーズン欧州戦がないのならばスカッドは小さくて済むためホームグロウンを考慮する必要はそこまでなさそう。

  • CLについて

移籍以外の大きな変更点として、ファルカオがCL選手登録から外れることに。これはズマ、ババ、トラオレ、ケネディ、ミアズガをPLと異なり登録する必要があることからHG外選手枠に空きがなくなってしまったためで、パトの加入とレミー残留、さらにトラオレの台頭で事実上の構想外を意味することに。簡単に言うと、前半戦のジロボジと同じ扱い。
また、同様の理由でアメーリアもCLでは登録されず。そのため、CLでは3rd GKはブラックマンが務めることに。
 

2016年2月2日火曜日

チェルシー15/16シーズン冬移籍まとめ

 この冬はモウリーニョ解任の影響もあり最小限の動きに。ヒディンクは半年限定であり彼のために選手は用意できないこと、補強ポイントと市場にいる選手の需要と供給が噛み合わなかったことが大きな要因だった。

 しかしながら、復調傾向にはあるが出場停止や怪我などで穴を空けることが少なくないコスタに対し、怪我ばかりで必要なときに起用できない状態が続いたレミー、ファルカオが控えるFWだけは補強が急務であった。パトという人選に関しては賛否両論あるが、ブラジルに戻ってからは怪我も減りそれなりの成績を残していること、本人の欧州復帰にかける気持ち、そしてなにより報道通りであればコストパフォーマンスの高さから良い補強だったのではないか。トラオレも3rdストライカーとしてある程度計算が立った中でレミーとファルカオを売り捌けなかったが、そもそもこの2人の稼働率を考えれば人材過多となる日数はそこまで多くならないはずだ。

 もう1人の獲得選手であるマット・ミアズガに関しては、先行投資の意味合いが大きい。ESPNによれば、チェルシーは2013年からミアズガをショートリストに乗せており成長を見守って来たそうだ。そしてアメリカA代表招集、MLS Breakout of the year 2015に選出されるなど成功を収めた2015シーズンを終え実力を認められ獲得に至った。ポーランド国籍持ちで労働許可が不要であったことも大きい。ディフェンスラインの選手は言語面で苦しむことも多いがアメリカ人なのでその問題もなく、期待したい選手だ。

 冬の移籍をまとめると以下の通り。

[獲得]
Alexandre Pato アレシャンドレ・パト
FW 26歳 元ブラジル代表
コリンチャンスから買取OP付きレンタルで獲得

Matt Miazga マット・ミアズガ
DF 20歳 アメリカA代表
NYレッドブルズより£3.5mで獲得 4年半契約


[レンタルバック]
Alex Davey アレックス・デイビー
DF 21歳 スコットランド
ピーターバラユナイテッド(英3部)へのレンタル満了
(一言メモ)公式発表はないが本人がTwitterで認め既にU21の試合に出場。監督が変わるまではレギュラーだったが新監督の元で構想外に。

Jordan Houguton ジョーダン・ホートン
MF 20歳 イングランドU20代表
ジリンガムFC(英3部)へのレンタル満了
(一言メモ)ジリンガムはレンタル延長希望も、出場機会が少ないとしてチェルシーが拒否。

Islam Feruz イスラム・フェルツ
FW 20歳 スコットランドU21代表
ハイバーニアン(スコットランド2部)へのレンタル打ち切り
(一言メモ)公式発表はなし。ハイバーニアンでは問題児扱いされ満足にフットボールできていたのかも怪しい。


[放出]
Ramires ラミレス
MF 28歳 ブラジル代表
江蘇蘇寧へ2500万ポンド(約3300万ユーロ)で完全移籍

Ulises Davila ウリセス・ダヴィラ
MF 25歳 メキシコ
Vセトゥーバルへのレンタルを打ち切り、クラブサントス(メキシコ)へ完全移籍

Hubert Adamczyk フベルト・アダムチュク
MF 17歳 ポーランドU19代表
クラコヴィア(ポーランド)と3.5年契約
(一言メモ)2014年のユース加入時に書類に不備がありU18の試合に出られず。問題解消後は試合に出だすも安定した成長機会を求め母国復帰。


[レンタル] ※時系列順
John Swift ジョン・スウィフト
MF 20歳 イングランドU20代表
ブレントフォード(英2部)へのレンタルを延長

Wallace ウォレス
DF 21歳 ブラジル
グレミオへ18か月のレンタル移籍
(一言メモ)一部給料はチェルシーが負担。この機会にチェルシーはグレミオとパートナーシップを結んだとのこと(詳細)。

Mitchell Beeney ミッチェル・ビーニー
GK 20歳 イングランド
ニューポートカウンティ(英4部)へ1か月のレンタル移籍

Alex Kiwomya アレックス・キウォミヤ
FW 19歳 イングランドU19代表
フリートウッドタウン(英3部)へ1か月のレンタル移籍

Papy Djilobodji パピー・ジロボジ
DF 27歳 セネガル代表
ブレーメンへ今季終了時までのレンタル移籍
(一言メモ)背番号は3、加入後1試合目でブンデスのTeam of the Matchdayに選出。

Christian Atsu クリスティアン・アツ
MF 24歳 ガーナ代表
ボーンマスへのレンタルを打ち切り、マラガへ今季終了時までのレンタル移籍
(一言メモ)ボーンマスで何もしなかったにもかかわらずバロンドール2015候補59人に選出。

Charly Musonda Jr. チャーリー・ムソンダ
MF  19歳 ベルギーU21代表
レアルベティスへ今季終了時までのレンタル移籍

Patrick Bamford パトリック・バンフォード
FW 22歳 イングランドU23代表
クリスタルパレスへのレンタルを打ち切り、ノリッジへ今季終了時までのレンタル移籍
(一言メモ)事情はあるにせよ、パレスやノリッジで結果を出せなければトップチームに居場所はない。ネイスミスはじめライバルは多いがとにかく結果を。

Marco van Ginkel マルコ・ファン・ヒンケル
MF 23歳 元オランダ代表
ストークへのレンタルを打ち切り、PSVへ今季終了時までのレンタル移籍
(一言メモ)夏に完全移籍のオファーがある場合、同額であればPSVへ移籍するという優先交渉権付きの移籍とオランダでは報道。ここで活躍できなければトップチームではもう期待薄。