2014年6月23日月曜日

試合展開から13-14シーズンのチェルシーを振り返ってみる

暇つぶし企画です。思いついたからやってみようかなって。

試合展開といってもそこまで深くつっこむ気はなくて、先制とか逆転とか、その程度です。

  • チェルシーが先制してそのまま勝った試合 …26試合 ホーム14/アウェイ12
BPL第1節 ホーム ハルシティ戦 2-0(オスカル、ランプス)
BPL第5節 ホーム フラム戦 2-0(オスカル、ミケル)
COC3ラウンド アウェイ スウィドンタウン戦 0-2(トーレス、ラミレス)
CLグループステージ アウェイ ステアウア戦 0-4(ラミレス、OG、ラミレス、ランパード)
CLグループステージ アウェイ シャルケ戦 0-3(トーレス、トーレス、アザール)
COCベスト16 アウェイ アーセナル戦 0-2(アスピリクエタ、マタ)
CLグループステージ ホーム シャルケ戦 3-0(エトー、エトー、バ)
BPL第12節 アウェイ ウェストハム戦 0-3(ランパードPK、オスカル、ランパード)
CLグループステージ ホーム ステアウア戦 1-0(バ)
BPL第18節 ホーム スウォンジー戦 1-0(アザール)
BPL第20節 アウェイ サウサンプトン戦 0-3(トーレス、ウィリアン、オスカル)
FAC3ラウンド アウェイ ダービー戦 0-2(ミケル、オスカル)
BPL第21節 アウェイ ハルシティ戦 0-2(アザール、トーレス)
BPL第22節 ホーム マンユナイテッド戦 3-1(エトー、エトー、エトー)
FAC4ラウンド ホーム ストーク戦 1-0(オスカル)
BPL第24節 アウェイ マンシティ戦 0-1(イヴァノヴィッチ)
BPL第25節 ホーム ニューカッスル戦 3-0(アザール、アザール、アザールPK)
BPL第27節 ホーム エヴァートン戦 1-0(テリー)
BPL第28節 アウェイ フラム戦 3-1(シュールレ、シュールレ、シュールレ)
BPL第29節 ホーム トッテナム戦 4-0(エトー、アザールPK、バ、バ)
CLベスト16 2leg ホーム ガラタサライ戦 2-0(エトー、ケイヒル)
BPL第31節 ホーム アーセナル戦 6-0(エトー、シュールレ、アザールPK、オスカル、オスカル、サラー)
BPL第33節 ホーム ストーク戦 3-0(サラー、ランパード、ウィリアン)
CLクォーターファイナル 2leg ホーム PSG戦 2-0(シュールレ、バ)
BPL第34節 アウェイ スウォンジー戦 0-1(バ)
BPL第36節 アウェイ リヴァプール戦 0-2(バ、ウィリアン)

  • 先制後に追いつかれたけど突き放して勝った試合 …4試合 ホーム3/アウェイ1
BPL第2節 ホーム アストンヴィラ戦 2-1(OG、イヴァノヴィッチ)
BPL第7節 アウェイ ノリッジ戦 1-3(オスカル、アザール、ウィリアン)
BPL第9節 ホーム マンシティ戦 2-1(シュールレ、トーレス)
BPL第16節 ホーム クリスタルパレス戦 2-1(トーレス、ラミレス)

  • 先制するも追いつかれて引き分けた試合 …4試合 ホーム1/アウェイ2/中立1
スーパーカップ 中立 バイエルン戦 2-2(トーレス、アザール)
BPL第11節 ホーム ウェストブロム戦 2-2(エトー、アザールPK)
BPL第26節 アウェイ ウェストブロム戦 1-1(イヴァノヴィッチ)
CLベスト16 1leg アウェイ ガラタサライ戦 1-1(トーレス)

  • 先制するも逆転されて負けた試合 …5試合 ホーム3/アウェイ2
CLグループステージ ホーム バーゼル戦 1-2(オスカル)
BPL第15節 アウェイ ストーク戦 3-2(シュールレ、シュールレ)
COC準々決勝 アウェイ サンダーランド戦 2-1(OG)
BPL第35節 ホーム サンダーランド戦 1-2(エトー)
CLセミファイナル 2leg ホーム アトレティコ戦 1-3(トーレス)

  • 先制されるも逆転して勝った試合 …5試合 ホーム3/アウェイ2
BPL第8節 ホーム カーディフ戦 4-1(アザール、エトー、オスカル、アザール)
BPL第13節 ホーム サウサンプトン戦 3-1(ケイヒル、テリー、バ)
BPL第14節 アウェイ サンダーランド戦 3-4(ランパード、アザール、アザール、OG)
BPL第19節 ホーム リヴァプール戦 2-1(アザール、エトー)
BPL第38節 アウェイ カーディフ戦 1-2(シュールレ、トーレス)

  • 先制されるも追いついて引き分けた試合 1試合 ホーム1
BPL第6節 アウェイ トッテナム戦 1-1(テリー)

  • 先制されて追いつけずに負けた試合 6試合 アウェイ6
BPL第4節 アウェイ エヴァートン戦 1-0
BPL第10節 アウェイ ニューカッスル戦 2-0
CLグループステージ アウェイ バーゼル戦 1-0
FAC5ラウンド アウェイ マンシティ戦 2-0
BPL第30節 アウェイ アストンヴィラ戦 1-0
BPL第32節 アウェイ クリスタルパレス戦 1-0

  • 先制されて追いついたけど突き放されて負けた試合 1試合 アウェイ1
CLクォーターファイナル 1leg アウェイ PSG戦 3-1(アザールPK)

  • スコアレスドローの試合 5試合 ホーム2/アウェイ3
BPL第3節 アウェイ マンユナイテッド戦 0-0
BPL第17節 アウェイ アーセナル戦 0-0
BPL第23節 ホーム ウェストハム戦 0-0
CLセミファイナル 1leg アウェイ アトレティコ戦 0-0
BPL第37節 ホーム ノリッジ戦 0-0


以上が、13-14シーズンの全公式戦を展開別に分類したものですね。

とりあえず思ったのが、アウェイで先制された成績が酷いということ。2勝1分7敗で勝率なんと2割。勝ち点で考えると平均したら0.7。そのうち勝ったのも馬鹿試合の末にオウンゴールで勝ったサンダーランド戦と、最終節の気の抜けたカーディフ戦。これはちょっとなあ…。
ちなみにアウェイの戦績は15勝6分9敗。内弁慶ってわけではないだろうけど、敵地でもイメージだけじゃなくてデータでも怖いと思わせるチームにはなりたいよね。

先制した試合だと、30勝4分5敗で勝率は7割7分。勝ち点で考えると平均2.41。先制された試合だと5勝1分7敗で勝率は3割8分。勝ち点は平均1.23。
やっぱ先制点って大事だわ(確信)。

ちなみに、そんな大事な先制点を決めたランキングを調べてみた。
1位 トーレス/エトー 7試合
2位 オスカル 5試合
3位 シュールレ 4試合
4位 バ/アザール 3試合
5位 イバノヴィッチ 2試合
6位 ランプス他6人 1試合   あれ、FWが仕事してる・・・?

と思ったけど、先制された試合ではエトー、トーレス、バの3人で4点しか取れてないということが判明(先制された試合での総得点は16)。先制された試合で1番点を決めてくれたのはアザールで6点。次点がテリーとエトーで2点なので、先制されたらいかにアザール頼みだったのかが分かる。うち相手に先制して引いてこない相手ってそんなにいないと思うので、相手が引いてきた状態からゴールをこじ開けることがうちのFWは誰一人としてできないのかもしれない。同点ゴールをFWはだれも決めてないしね。こういう時こそ、FWには頼れる存在でいてほしいとも思っちゃうだけど、どうだろう。

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  • あとがき
とりあえずアウェイゲームで先制されないように来季はしてほしいなと思いました。全部のコンペティション混ぜてるから勝ち点で考えるのは少しずれるかもしれないけど、分かりやすい指標だから許してください。サッカーってデータが結果に直結しにくいと思うけど、暇な時くらいデータを見てアレコレ言ってみるのもいいな、とは思う。逆に野球なんてデータバンザイ!の確率論のスポーツだけど。

あと、最後に。自分で調べたものなので間違ってたらごめんなさい。

2014年6月15日日曜日

6/13 Croatia vs Brazil

W杯オープニングゲーム。開幕戦で開催国は今まで一度も負けたことはないそうで。

BRA 3-1 CRO
得点者:マルセロ(11' OG)、ネイマール(29'、71' PK)、オスカル(91')

GK:Pletikosa
DF:Srna(c),Corluka,Lovren,Vrsarjko
MF:Modric,Rakitic,Perisic(Rebic 78'),Kovacic(Brozovic 61'),Olic
FW:Jelavic


気持ちばかり先行して全然内容観れてないです。もう一回観たらいいのかもしれないけど、そこまでメンタル強くなかった…


クロアチアのやり方はいつも通り、いや、それを更に研ぎ澄ましたと言ってもいいかもしれない。コヴァチ監督下になって、1番良かったと言えそうな出来だった。

オリッチとアウベスのやり合いは見ものだったと思う。しかも、カウンター特攻オリッチおじさんはだんだん楽しくなってきちゃったのか、ヒールパスに始まり挙句の果てにはルーレットというお洒落プレーに目覚めてしまって大いに笑いを誘ってくれた。お洒落プレーは成功せずそのままピンチを招くオチがつくのだが、カウンター自体は上手くいく。本来の持ち味は献身的に走り回ることなのだから、そりゃそうだ。

先制点はそのオリッチの突破から。グラウンダークロスを走り込んだイェラヴィッチがミートできず、するとボールは全速力で戻ってきたマルセロの足元へぶつかってゴールイン。そこまでの流れは褒められて然るべきなのだが、イェラヴィッチ、苦笑いを通り越して笑えてくるというか。オウンゴールになってなかったら全く笑えないというか。

失点シーンを振り返る。1失点目、ネイマールはやっぱり上手かった。あそこからあのコースに蹴られちゃうと厳しい、プレティは体重が逆に乗っている状態になるから尚更だ。2失点目は後述。3失点目はオスカルが凄すぎて怖い。ナニアレ。プレティがかわいそうなくらいのノーチャンスだった。

判定について。ホームアドバンテージがあるのは仕方ない、むしろ当然だ。多少ブラジルに寄るのは仕方ないし、それでもクロアチアは渡り合った。
2失点目につながるPKも取られて文句は言えない。フレッジは確かにダイブに見えるが、ロヴレンも確かに腕をかけたように見える。ロヴレンはこういう軽率さが頻繁に悪目立ちするし、だから尚更文句は言えないかな。プレティもPK触ったし、惜しかったんだけどね。
ただ、オリッチがキーパーチャージを取られてゴール取り消しとなったシーンは誤審だと思う。正当な競り合いだと思うし、むしろあれが1番問題とされるべき判定ではないだろうか?あそこでクロアチアが追いついていたら、どんな結末が待っていただろうか。

ホームアドバンテージはあって然るべき。でも、それで結果に直結する疑惑の判定が2つも生まれてしまうと、何とも言えない。勝ち点3は無理でも勝ち点1は掴みかけていた。奪われた、そう感じる人がいてもおかしくない。

でも、個人的にはオスカル、ネイマールの個の力で点をもぎ取られた印象も強い。コヴァチ監督の言葉を借りれば、何の助けが無くともブラジルは十分に強かった。それに渡り合ったクロアチアは素晴らしかった。私が目にした観戦した人々の反応も、それを物語ってるんじゃないかなあ。

まだあと二試合ある、これを続ければ勝てる。勝ち抜こう。

2014年6月11日水曜日

ディナモ・ザグレブ 元ポルトガル代表らを順調に補強

ホジッチをリヴァプールから補強したディナモ・ザグレブですが、その後も順調に補強を進めています。

まずは、同リーグのNKイストラ1961からFWデヤン・ラドニッチ(23歳)を獲得。190㎝の大型ストライカーで、13-14シーズンでは10ゴール3アシスト。注目ポイントとしてはバイエルンユース出身ということ。ホジッチに続く期待の若手FWの獲得に成功しました。
http://www.transfermarkt.co.uk/dejan-radonjic/profil/spieler/67856




さらに、ディナモはMFパウロ・マシャド(28)、CBレオナルド・シガリ(27)を同時に発表しました。さらにFWマルコ・ピアツァ(19)のレンタルバックも発表しました。




マシャドはオリンピアコスから移籍金€4.5M、3年契約で獲得。ポルトガル代表キャップを6試合持つ実力者です。今季一番の大型補強となりそうで、大きな期待がかかります。
http://www.transfermarkt.co.uk/paulo-machado/profil/spieler/29039




シガリは27歳のアルゼンチン人CBで、アルゼンチンのゴドイ・クルズからフリートランスファーで獲得。シムニッチの高齢化、アディは大怪我からの復帰、シムノヴィッチとピアツァは若さゆえに安定感に欠く中で、即戦力のCBを獲得できました。かつてはビジャレアルに所属していたことも。アルゼンチンU20代表にも呼ばれた経験がわずかながらあるようです。
http://www.transfermarkt.com/leonardo-sigali/profil/spieler/54570




ピアツァはクロアチアU21代表のFWでウィンガーの選手。ホジッチ、ラドニッチに続いて3人目のFW補強になります。13-14シーズンでは7ゴール6アシスト。この夏のU21チャンピオンシップではクロアチア代表でもレギュラーとして出場しました。
http://www.transfermarkt.co.uk/marko-pjaca/profil/spieler/205940



今夏の補強で注目すべきはFWをすでに3枚獲得したということ。13-14シーズンのディナモには、ベストイレブンLWGジュニオル・フェルナンデス、得点王ドゥイエ・チョップ、リーグMVPスーダニという不動の3トップがいます。それにも関わらず補強をしたというのは、やはり売却を考えているのでしょう、彼らは多くの移籍金が見込めます。フェルナンデスにはブンデスから€4m程度でオファーがるようで、チョップには将来性も見込める。スーダニはマインツが熱視線で、さらにアルジェリア代表としてW杯での活躍によってさらに市場価値上昇が見込めます。今後の動向に要注目です。

2014年6月8日日曜日

クロアチア代表 背番号発表

オーストラリア戦の前に発表されてました。前後しますが、一応。

1 スティペ・プレティコサ
2 シーメ・ヴルサリコ
3 ダニエル・プラニッチ
4 イヴァン・ペリシッチ
5 ヴェドラン・チョルルカ
6 デヤン・ロヴレン
7 イヴァン・ラキティッチ
8 オグニェン・ヴコイェヴィッチ
9 ニキツァ・イェラヴッチ
10 ルカ・モドリッチ
11 ダリヨ・スルナ
12 オリベル・ゼレニカ
13 ゴルドン・シルデンフェルド
14 マルセロ・ブロゾヴィッチ
15 イヴァン・モチニッチ
16 アンテ・レビッチ
17 マリオ・マンジュキッチ
18 イビツァ・オリッチ
19 サミール
20 マテオ・コヴァチッチ
21 ドマゴイ・ヴィダ
22 エドゥアルド・ダ・シウバ
23 ダニエル・スバシッチ

6/7 Croatia vs Australia

ブラジルW杯前最後のテストマッチ。ブラジルで行われました。

CRO 1-0 AUS
得点者:Jelavic(58')

GK:Pletikosa
DF:Srna(c),Vida,Lovren,Pranijc(Vrsaljko 25')
MF:Modric(Rakitic 59'),Brozovic,Eduardo(Olic 77'),Kovacic(Sammir 59'),Perisic(Rebic 67')
FW:Jelavic(Mandzukic 59')

Sub:Subasic,Zelenika,Corluka,Schildenfeld,Vukojevic,Mocinic


この試合はモドリッチが先発。プラニッチが復帰。ワントップはイェラヴィッチ。そして、ブロゾヴィッチがA代表デビュー。

お互いが縦に速く行きたがるチームでやり合った印象。クロアチアは相手がハーフラインを超えたらプレス開始。前の4枚とボランチの片方で刈り取りにいく。ラインは高め。サイドに展開されたりするとイェラヴィッチ以外はリトリートして4-5ブロックを形成。ハイプレスとリトリートの使い分けはいつも通り。4-4じゃなくて4-5なんだなあ、とは思った。

攻撃の仕方はいつもと同じでサイド重視。連携に絡む能力はモドリッチが圧倒的だけど、ゲームメイクはラキティッチの方が上かもしれない。コヴァチッチは得意のドリブルを活かしたいからか、結構トップ下のわりには低い位置でプレーしてたかな?

イェラヴィッチが右に左によく動いてた。こんなに走るイェラヴィッチは初めて見た。動くポストプレイヤーって感じでサイドに起点ができるのは大きい。マンジュキッチに感化される部分もあったのかもしれない。

イェラヴィッチがサイドに流れたら、そのスペースに必ずどちらかのサイドハーフが入り込んで裏を狙っていた。その空いたサイドにはSBがオーバーラップ。特に右サイドではSBがスルナなので攻撃力が際立った。サイドに流れて収めたイェラヴィッチからエドゥアルドっていう惜しいシーンも。

後半はブロゾヴィッチアンカーの4-1-4-1に変更してモドリッチをより高い位置に置く。これが実ったのが先制点。コヴァチッチとモドリッチの奪われないファンタジーアに満ち溢れた連携から、スルーパスを受けたイェラヴィッチは決めるだけ。さすがにこれは外さなかった。笑

今日はCBで先発のロヴレン、時折見せる軽さが本当に勿体ない。開始直後の雑にクリアしようとしたところからピンチになりかけたやつとか。ただ、前には強いしハイボールにも負けない体躯もある。足下もCBとしては一級品レベルのものがある。なにより、彼が今季サウサンプトンで成長したのはディフェンスリーダーとしての資質だ。特にラインコントロールが素晴らしくなってきてる。あと一つ殻を破れば、ビッククラブでも通用する可能性は秘めてる。でも、破れなかったら破れないでロヴレンだねって感じがしちゃうのが可笑しい。

ブロゾヴィッチ、A代表デビューでフル出場。ちょっと緊張からかバタついたりするところはあったけど、ハツラツとよくやったと思う。ディナモを見るときからずっといいなって思ってるし、すごく嬉しかった。いつも、彼を見るときはラウール・メイレレスと重ねて見てしまう。コヴァチ監督も彼がお気に入りみたいだし、将来を期待しちゃうな。


試合は終止荒れ模様。怪我人が出てしまった。しかも、よりによって左サイドバックのプラニッチ。足首の捻挫で、MRIの結果、治療が必要でその後の数日の経過次第でW杯は無理、ともなりえるとのこと。もし彼が離脱となれば、もうクロアチア代表から左サイドバックがいなくなってしまう。代役のヴルサリコはよくやっているが、彼は右の選手なのは間違いない。彼にとってもチームにとっても非常に痛い。

2014年6月7日土曜日

登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part2

続きです。

まず、この夏のチェルシーの補強ポイントを考えてみる(順番は優先順位…のつもり)。

①センターフォワード…言わずもがな
②レフトバック…アッシュ退団
③セントラルミッドフィルダー…4231の3列目。ゲームメイキングできる選手
④トップ下…オスカルの控え
⑤センターバック…ルイスが抜けたしCB補強しないと、という風潮

① CFW

チェルシーは既にジエゴ・コスタを確保。エトーは退団確実で、トーレスとバの去就は微妙。ルカクは退団をほのめかす。バンフォードを第3FWにする案も。更なる補強として信憑性の高いのはマンジュキッチとラベッシ。ラベッシについてはすでにPSGに獲得に向けた照会をすませている。

② LSB

フィリペ・ルイスの獲得濃厚。アトレティコはすでに後釜としてシケイラを確保。他の候補であるショーはユナイテッドに、モレノはリバプールに移籍する見込み。バートランド、PVAは出場機会を求め移籍の見込み。アケも一つの選択肢。

③ CMF

ランパードが退団決定。そこで、フリートランスファーでチアゴの帰還が濃厚。また、バルセロナからセスクの獲得の可能性が非常に高まっている。セスクはHG適用選手。ロメウ復帰は非現実的。ジョシュを控えで使うのも1つの選択肢。コケはバイアウト€6000万という超高額設定がネック。また、将来を見据えパシャリッチ(18歳)をハイドゥク・スプリトから獲得内定済み。MFながら今季クロアチアで二桁得点を達成したランプスタイプ。

④ AMF

ウィリアンがいるため優先順位はそれほど高くないが、創造性に欠ける。トルガン・アザールは一つの選択肢だが、レンタルで引く手数多。バークリーは素晴らしい英国産タレントだが移籍金がかかる。リザーブチームにはベイカーとスウィフトも。セスク獲得が実現すればセスクも対応可能。ピアゾンはフィテッセで後半失速したように戦力としては考えづらい。

⑤ CB

ズマの獲得が既に発表済み。JT、ケイヒルは不動だが、リバプール戦で活躍したカラスはケルンへレンタルの可能性が高い。フィリペ・ルイスの獲得が決まればアスピリクエタを右で起用できるため、イヴァノビッチをCBで起用できる。オメルオ、チャロバは選択肢の一つだが少し早いかもしれない。リザーブチームにはアケとクリステンセン。もし獲得するとしたら、ワールドクラスを。マンガラは本人がロンドンを希望、ベナティアは高すぎ。ヴァランは売ってくれるわけがない。ストーンズは希少な国産CBで右SBにも対応可能。そもそもルイスはMFだったからルイス放出でCB獲得ってのはナンセンス。



 以上を踏まえ、現状での登録枠を考えてみる。CLよりもプレミアの方が自クラブ育成がなく登録の自由度が高いため、プレミアリーグで考える。13-14のエッシェンのようにプレミアでは登録できてもCLでは外さざるを得ない、なんてことがあるからだ。



*プレミアリーグ
GK:クルトワ、チェフ、シュウォーツァー (3)
DF:テリー、ケイヒル、ズマ、イヴァノビッチ、アスピリクエタ、フィリペ・ルイス (6 そのうちHG2)
MF:マティッチ、ラミレス、ヒンケル、チアゴ、セスク、オスカル、アザール、ウィリアン、シュールレ、サラー (10 そのうちHG1)
FW:コスタ、トーレス、バ (3)

 これで合計21人(ズマはU21なので登録不要)。ただし、HGは3人のため欠員枠を5人出さなくてはいけない。ということは・・・?


登録しきれないよ\(^o^)/


 ということで、登録不要の選手は考えなくても1人外さなくてはいけない。まず思いつくのは気が進まないがGKだろう。ブラックマンは登録不要であるため彼を第3GKとして考えて、1人外せばいい。シュウォーツァーは第2GKとして契約延長濃厚なので削ることは考えにくい。残るはクルトワとチェフ、世界一の正GK争いとなる。報道の流れはクルトワをモウは戻す、というものが多い。チェフは肩の怪我によって復帰時期は開幕直前だ。どっちが残ってもおかしくないし、非常に難しい選択なのは間違いない。ファンから見れば将来性のクルトワ、愛着と信頼のチェフ。


 他のパターンも考えてみる。DFはこれで不動だろう。ということで、MFとFWで2パターン考える。

(ⅰ)MFから1枠削る。
 自分の好きな選手なので心苦しいがヒンケルしかいないだろう。レンタルで武者修行に出す以外に選択肢はない。

(ⅱ)FWから1枠削る。
 この場合、一番シンプルなのはルカクを組み込むこと。ルカクはU21のために登録不要である。そのため、トーレスかバを外し、ルカクを入れれば解決する、ただ、ルカク本人は退団希望。ルカク売却orローン放出の場合の、他の選択肢を考えてみよう。あくまで例を挙げるのみで、方法はこれだけではない。
 1つはバンフォード。レンタルで昨季輝いた若手FWはU21のために登録不要。前述の通り、トーレスかバを外してバンフォードをスカッドに組み込めばいい。
 もう一つは、モーゼスを組み込む案。モーゼスはHG適用選手のために、トーレスかバを外してモーゼスを登録すれば、登録21人、HG4人となり欠員枠4で条件を満たすことができる。モーゼスはFWに対応できるし、シュールレを前においてモーゼスをサイドで使うことも可能。


 この状態で、アケ、オメルオ、クリステンセン、チャロバ、スウィフト、ベイカーあたりの登録不要な期待の若手を追加で組み込めば、スカッドが完成する。


 ここまでで分かるように、チェルシーの登録枠はホームグロウンの選手が少ないせいで既に満杯なのだ。さらに、CLでは条件がきつくなるため登録できない選手が増える可能性も十分にある。つまり、更なる補強を行いたければこの状態からさらに放出が必要になるということだ。HG外の選手を獲ればとるだけ放出が必要になる。

 ただし、ホームグロウンの選手であれば登録と同時に必要となる欠員枠を出さずに済むために、放出はいらない。そのため、層を厚くするにはホームグロウン適用の選手を獲得すればいい。噂に上がるのはバークリーとストーンズ。非常に魅力的。

 ここまで登録枠について書いてきたが、最終的な登録締切は移籍市場が終わるときであって、今はスカッドを絞る必要もないし、今まで通り多くの選手をプレシーズンを通してふるいにかけながら、絞り込んでいくのだろう。それでも、多くのスカッドを抱えるチェルシーの移籍市場を考える中で"登録枠"を考えるのは決して無駄ではないはずだ。


 最後に、若手に触れておく。14-15シーズンからアケは自クラブ育成選手扱いになる。ほかにも、スウィフトやベイカーあたりは自クラブ育成だし、クリステンセンなども将来的にHGだけでなく自クラブ育成となる可能性をもっている。チェルシーは若手を育ててトップチームに登用するクラブではないし、常に勝つために戦力を買い、競争がつきまとう厳しいクラブだ。でも、そのなかでU21チームはU21プレミアで優勝し、FAユースカップも優勝した。確実に、使える若手が出てきている。


あとがき

チェフとクルトワは同時に競争させることができないのかもしれない。もしそれを実現させるには、他の部分で放出が必要になってしまう。書きながらこの事実にびっくりしたし、すごく複雑な思いだ。あと、ルカクは残せばいいのに、と思ってしまう。

 チェルシーは終盤、とくにCLで怪我人に苦しんだ。やはり「イングランドのクラブなんだから~」なんて感情論は抜きにしても、層を厚くするという意味でホームグロウンの選手を増やす必要があると感じた。アッシュ、ランプスの存在の大きさを改めて感じてしまう。

登録枠から考えるチェルシーの夏の補強 Part1

 ランプスの退団が決まり、アッシュの退団も決定的となった今、登録枠という観点から移籍市場を眺めてみようと思う。

 前置きとして、登録枠について説明しておく。登録枠はプレミア、CLともに25人。ここにそれぞれのホームグロウン制度が関わってくる。

 まずは、プレミアリーグにおけるホームグロウン制度。これは、選手登録枠25人のうち、21歳の誕生日を迎えるまでに(もしくは、21歳を迎えるシーズン終了時までに)36か月または満3シーズン、FAもしくはウェールズFAに属するいずれかのクラブに在籍していた選手を原則8人以上含めなくてはならないというもの。なお、国籍は関係なく、36ヶ月というのは連続である必要もない。つまり、25人の内訳はHG適用外の選手が最大17人、25人に達するまでの残りは全てHG適用の選手ということになる。

 もう一つが、チャンピオンズリーグにおけるもの。これは、登録枠25人のうち21歳の誕生日を迎えるまでに36ヶ月以上国内に在籍した選手を原則8人以上含めなくてはならないという規則に加え、国内育成8人のうち、21歳の誕生日を迎えるまでに36ヶ月以上そのクラブに在籍した選手を原則4人以上含めなくてはならないという2段階のものだ。

 つまり、イングランド国内で育った選手を8人登録した上で、そのうち4人はチェルシーに一定期間在籍している必要があるということだ。これも、国籍は関係なく、期間も連続している必要はない。登録枠25人の内訳はHG適用外の選手が最大17人、HG適用選手が最低8人かつそのうち自クラブ育成選手が最低4人、ということになる。

 プレミア、CLのいずれも、該当項目を満たす選手が足りない場合は不足分を登録枠25人から削らなくてはならない。例えば、HG適用選手が2人足りなかったら23人しか登録できないことになる。

 また、プレミアリーグでは21歳以下の選手は登録する必要はなく、人数無制限で試合で起用できる。一方で、チャンピオンズリーグでは21歳以下かつ24ヶ月以上そのクラブに在籍した選手は登録する必要はない(いわゆる、Bリストの選手)。プレミアよりすこしきつい条件になってる。


 ここまでで分かりにくいよバカヤロー!って人もいると思うので、今まで書いてきたことを箇条書きでまとめるとこんな感じ。

☆ホームグロウン制度って?
・21歳になるまでにイングランドorウェールズに36か月以上在籍した選手に、ホームグロウンの資格が与えられる。
・国籍は関係なく、36か月は連続でなくてもいい。

☆プレミアリーグの登録枠の決まりごと
・HG適用外の選手は最大で17人まで登録できる。
・HG適用の選手を最低で8人は含めなければならない。
・HG適用選手が8人に満たない場合、不足分の人数が欠員枠として削られることになる。
・そのシーズンの1月1日時点で21歳未満の選手は登録する必要がなく、無制限で起用可能。

☆CLの登録枠の決まりごと
・HG適用外の選手は最大で17人まで登録できる。
・HG適用の選手を最低で8人は含めなければならない。
・HG適用選手のうち、21歳になるまでに自クラブで育成した選手を最低で4人含めなければならない。
・21歳以下でかつ24カ月以上そのクラブに在籍した選手は、登録する必要がなく、無制限で起用可能(いわゆるBリスト)。



 前置きが長くなってしまったが、ひとまず、13-14シーズンのチェルシーの登録枠を振り返ろうと思う。

✳︎プレミアリーグ
[登録選手]
1 ペトル・チェフ
2 ブラニスラブ・イヴァノビッチ
3 アシュリー・コール HG
4 ダビド・ルイス
5 マイケル・エッシェン(〜1月)
7 ラミレス
8 フランク・ランパード HG
9 フェルナンド・トーレス
10 フアン・マタ(〜1月)
11 オスカル
12 ジョン・オビ・ミケル
14 アンドレア・シュールレ
15 ケビン・デ・ブライネ(〜1月)
17 エデン・アザール
19 デンバ・バ
21 ネマニャ・マティッチ(1月〜)
22 ウィリアン
23 マーク・シュウォーツァー
24 ガリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー HG
28 セサル・アスピリクエタ
29 サミュエル・エトー
34 ライアン・バートランド(〜1月) HG
40 イラーリオ
49 ジョン・スウィフト ※U21のため登録する必要はないが1月から登録されていた模様

[登録不要の選手]
15 モハメド・サラー(1月〜)
16 マルコ・ファン・ヒンケル
27 ネイザン・アケ
33 トーマシュ・カラス
46 ブラックマン

合計
 〜1月: 22人(HG5人 欠員枠3)
1月〜: 21人(HG4人 欠員枠4)


✳︎チャンピオンズリーグ
[登録選手]
1 ペトル・チェフ
2 ブラナスニフ・イヴァノビッチ
3 アシュリー・コール HG
4 ダヒド・ルイス
7 ラミレス
8 フランク・ランパード HG
9 フェルナンド・トーレス
10 フアン・マタ(〜1月)
11 オスカル
12 ジョン・オビ・ミケル
14 アンドレア・シュールレ
15 ケビン・デ・ブライネ(〜1月)
16 マルコ・ファン・ヒンケル
17 エデン・アザール
19 デンバ・バ
22 ウィリアン
23 マーク・シュウォーツァー
24 ガリー・ケイヒル HG
26 ジョン・テリー 自クラブ育成
28 セサル・アスピリクエタ
29 サミュエル・エトー
33 トーマシュ・カラス(1月〜)
34 ライアン・バートランド(〜1月) HG
40 イラーリオ(1月〜)

[登録の必要のない選手]
46 ブラックマン

合計
〜1月: 22人(HG5人、自クラブ育成1人  欠員枠3)
1月〜: 21人(HG4人、自クラブ育成1人  欠員枠4)


 このように、チェルシーはHG選手が足りないためにプレミア・CLの両方で登録枠を埋めきれていないのが現状だ。CLにいたっては、自クラブ育成選手はテリーのみで、プレミアで登録の必要がなかったファン・ヒンケルを登録したことでエッシェンが登録外となった。また、イラーリオは冬にマタなどの放出により枠が空いたため冬から登録されている。

 13-14シーズンは夏に結構補強したように見えたし、2チームスタメンが組めるスカッド、だなんて言われたが登録枠から考えると選手層はそこまで厚くなかったのだ。つまり、チェルシーは登録枠によって現有スカッドを最大限活かしきれなかったとも言える。CLからエッシェンが漏れたことで、エッシェンが構想外なんて声もあったが、枠の都合で仕方なく外さざるをえなかっただけだ。

 限られた登録枠の中で、4つのコンペティションを戦わなくてはいけないのがチェルシー。登録枠という観点で見ると、選手層を厚くする方法は以下が挙げられる。

・ホームグロウン適用選手を増やし、欠員枠を出さない
・U-21の選手など登録不要の選手をうまく利用する


 こういった観点から、14-15シーズンに向けて夏の移籍市場を考えてみる。Part2(リンク)へ続きます。

2014年6月4日水曜日

13-14シーズンを振り返る ディナモ編

リーグ9連覇だよ!これでいいのかクロアチアリーグ()

ということで、ディナモ編はテキトーに覚えてるイベントを振り返ることにします。


  • ホームシックで正GKがいなくなる事件
ディナモは6月にアルゼンチン人GKパブロ・ミリオレの獲得を既に決めていて、プレシーズン大きな期待をもって歓迎されました。開幕前のスーパーカップ(リーグ覇者vsカップ戦覇者)ではPKを止めて勝利に貢献するなど評価はうなぎのぼり。昨季までの守護神ケラヴァの穴は埋まった、そう誰もが確信しました。
しかし、7月になってなんとホームシックを発症。母国に帰りたい、帰りたいと言いまくり、8月1日にアルゼンチンに帰りました。今でも意味が分からない() その後ディナモはGKの補強にてんやわんや、最終的にサンドミエルスキを獲得しましたがなんとも迷惑な事件でした。

  • 監督が決まりません…
今季のスタートはユルチッチでした。しかし、CLプレーオフ1stレグでの敗戦を受け試合後に即解任(8月22日)。その後、マガトを呼ぼうとするも条件面で折り合わず失敗。9月2日にイヴァンコヴィッチを招聘します。それでも、結果も内容も低調なフットボールで10月末に解任。SDであるゾラン・マミッチが暫定監督につきます。その後も監督が決まらない決まらない…最終的に、12月17日にゾラン・マミッチと正式に2年契約。この人、会長の弟なんですよね。。

  • 消えたダルボ
夏に、ウィガンユースから一人の若手FWダルボをディナモは獲得しました。

…はずでした。しかし、10月にディナモのスタッフが「そんな選手知らないぞ」と発言したことから行方不明なことが発覚。さらにはウィガンのスタッフまで「確かにこの顔の選手はいたけど、ダルボなんて名前じゃなかったよ。そんな名前の選手はうちにはいなかった」と発言する不可解さ。真相は闇の中に…←

  • CLで勝てません
今年はグループリーグにも出れませんでした。去年は1試合引き分けただけでUEFAに特集されました。涙 CLは選手の市場価値をあげ他クラブにアピールできる素晴らしいショーウインドウなのでぜひとも来年はグループステージに出て、1勝してほしいです!

  • 優勝しました。
9連覇です。けっこうダントツで。これでいいのかなあ・・・嬉しいけど

  • カップ戦は準優勝
リエカ強かったです。リエカは今年もっともいいフットボールをしたチームで、報われてよかったです。

  • ベストイレブンに多くの選手が。MVPはスーダニ!
ベストイレブンにCBシムニッチ、RBリマ、CMFブロゾヴィッチ、AMFハリロヴィッチ、RWGスーダニ、LWGフェルナンデスが選ばれました。また、スーダニはリーグMVPも受賞。圧倒的パフォーマンスで、文句なしです!

  • ハリロヴィッチがバルサへ移籍
ずーーーーっと色んな噂がありましたが、最終的にバルサが射止めました。まずはバルサBからのようです。素直に頑張ってほしいし応援します!ただ、本人が「ディナモは心のクラブだ。ここで2冠を成し遂げてから移籍するんだ」と言ってくれたのに、カップ戦で優勝できなかったのが口惜しいです…

  • ロベルト・ムリッチ問題
事件は冬に起きました。チェルシーやマンユナイテッドが獲得に向かう中で移籍金を見込んで契約延長に動いたディナモに対し、ムリッチが突如延長拒否、さらに夏にフリーでアヤックスに移籍すると通達したのです。ムリッチはプロ契約を結んでおらず、ユース契約は夏に切れるためにそのための契約延長でした。ただ、ディナモ側はすでにプロ契約ではなくとも長期の契約が存在しており、フリートランスファーにはならないと主張します。しかし、ここで問題が生じました。クロアチアの法律で未成年の契約にはソーシャルワーカーが必要と決められているのですが、ディナモはそのソーシャルワーカーなしで契約していたようで、ムリッチはこれを盾に契約を破棄しようとしていたわけです。

これに激怒した会長ズドラブコ・マミッチはムリッチを即刻ユースチームに幽閉。ムリッチは2014年6月4日現在、アヤックス移籍に向けあとは書面の問題を残すのみだそうです。

13-14シーズンを振り返る チェルシー編

ブログ初めてから試合ごとに一応書いてるし深く振り返る気はないです。
個人的なメモの意味も含めて、さっくり。

  • BPL 

順位…3位
勝ち点…82(25勝6敗7分)
得点…71(3位)
失点…27(1位)

結果論として、優勝できました。上位陣に対する恵まれた戦績からの下位陣とのクソみたいな戦績、じゃないですけど、取りこぼしが痛すぎました。大きな課題としては相手が引いた状況、ボールを持ち続けられる時の戦い方がモウの戦術じゃなかなか育ちにくい、試合の中で錬成されにくい、というのは仕方ないですけど、そのうえでどう上積みしていけるか、それが来季へのキーだと思います。戦術変えるとか、イマイチな状況でも点が取れちゃって試合を壊せるようなFWを連れてくるとか。まあ、後者でしょうね。でも、CL権はしっかり確保。それでも、せめて2位にはいたかったなあ。。

守備陣は褒められるべきでしょう。堂々のリーグ最少失点。チェフも最多クリーンシートです。JTとケイヒルのコンビはプレミア屈指の堅さだったと思います。あとはアスピリクエタの台頭。対人の強さは圧倒的でした。でも、セットプレーの失点増えたよなあ。。。

攻撃面では、リーグ3位って言っても、1位と2位は総得点100超えてるんでね。アザールに頼り切りなので負担減らしてあげないとアトレティコ戦みたいなことが起きちゃいます。オスカルは勤続疲労がかなり心配。FW陣には言及しません、そういうことです。トーレスもバも好きなんですけどね。

  • CL 
最終成績…ベスト4
総得点…19点(6位タイ)
1試合平均得点…1.58(10位)
総失点…8点
1試合平均失点…0.83(4位)

個人的には上出来というか、準決まで来たが故に悔しさが残る結果に。アザール、オスカルあたりの未来を担う若手にここまでの舞台を経験させてあげれたことが大きいと思います。彼らが圧倒的に足りないのはビッグマッチの経験値。絶対に次につながるCLだったかなと。アトレティコ戦は完敗。あとは登録枠の問題を気にしなくちゃ。

ここでも課題は攻撃面、というか得点力かと。こなした試合数は上から2番目なのに得点数は6位タイ、平均だと10位という数字は気になるかなあ。総得点の1位は41Gのレアルマドリー(ちょっと頭おかしい)で、2位はアトレティコの26G。試合数はうちと1試合しか変わりません。やっぱりここを積み上げればもっと上にいけるってことな感じがします。

守備面はパリ戦の1stレグはちょっと色々まずかったですが、平均すると上々の数字。平均失点で上にいるのは1位はマドリードの2クラブ(0.77)で、3位はバルセロナ(0.8)。比べても引けをとらない数字だと思います。

  • FAカップ 
最終成績…5ラウンド敗退(エティハドでシティに0-2)

今季タイトルとるならココだ!とは思ってましたが、悔しい結果に。準決勝くらいにいってほしかったですし、アーセナルが優勝しちゃうし。でも、色々絡んで日程がエグかった、エティハドでシティ2連戦とかねえ…。というか、昨シーズンもシティにFA杯で負けて準決勝敗退でしたね。鬼門みたいにならなきゃいいけど。

  • キャピタルワンカップ
最終成績…準々決勝敗退(アウェーでサンダーランドに2-1)

そもそも論として、油様とモウはこのタイトルを重視してるのだろうかっていうお話が。でもまあ、サンダーランド戦は褒められたもんじゃなかった記憶があります。というか、その試合もボリーニにやられてるんですね…。

  • まとめ
悪くないけども、全てのタイトルでもっといけた感が否めないシーズンでした。逆に言えば、伸びしろを感じさせるシーズンだった?

5/31 Croatia vs Mali

W杯に向けて、合宿後初のテストマッチ。クロアチア国内で行われました。

CRO 2-1 MAL
得点者:Perisic(15' ,64') K.Traore(79')

GK:Pletikosa
DF:Srna(c),Corluka,Schildenfeld,Vida(Vrsaljko 60')
MF:Vukojevic,Rakitic(Modric 74'),Perisic(Rebic 67'),Sammir(Kovacic 60'),Olic(Eduado 74')
FW:Mandzukic(Jelavic 60')

サブは省略。プラニッチが内転筋痛で唯一ベンチ外。モドリッチはCLの影響で欠場予定でしたが後半途中から出場。

各選手、合宿のために足取りは重そうでしたが、動き自体は良さげでした。コヴァチ監督はサイドで組み立てようとする印象が強いのですが、それがチームに馴染んできた感じ。

ゲームメーカーはラキティッチ。ラキティッチ(かチョルルカ)が縦パスを入れるのが攻撃のスイッチ。マンジュキッチがポストでサイドに振って、そこにサイドハーフとサイドバック、トップ下が有機的に絡んで行く感じ。
特に目立ったパターンは、サイドを深くえぐってから中にマイナスで折り返すもの。練習してるのがすごく感じられて、いいシーンも数多く。
あと、ピッチをワイドに使ってDFラインを広げたところで裏を狙うパターン。ラキティッチのパスセンスが絶妙で幾度も好機を演出。イェラヴィッチはそろそろ決めようね。

先制点はその裏を狙う形。サミールの折り返したからラキティッチが裏にスルーパス。抜け出したペリシッチがGKとの1対1を制してゴール。ラキティッチの絶妙すぎるパスと、ペリシッチの巧さ。
追加点はCKから。ラキティッチのCKからオリッチがフリックしてペリシッチが押し込んでゴール。
失点もCKから。フリーで合わせられ、プレティコサは一旦弾くもこぼれ球が相手に詰めてた当たってそのままゴールイン。ちょっと不運もあったけど、そもそも外されてるのでセットプレーの守備ちゃんと練習しといてくださいねって感じ。

ストリニッチが離脱し、プラニッチも欠場でスクランブルのLBにはヴィダが先発。本職CBなだけに攻撃参加はほぼできなかったと言えるも、その分持ち前の守備で猛アピール。攻撃の芽を幾度も摘む活躍で及第点以上の仕事。交代で入ったヴルサリコは逆に持ち前の攻撃力でアピールしこちらも及第点。そのまま2人はW杯行きをゲット。

コヴァチさんの中ではCBの序列はシルデンフェルド>ロヴレンだそう。安定感はシルデンフェルドだけど、要所で競り負けたりするから個人的に不安ではあるなあ。

MoMはラキティッチ。圧倒的なパフォーマンス。今季本当に充実したシーズンが送れたのがわかる出来で脱帽でした。

2014年6月1日日曜日

クロアチア代表 本戦メンバー23名決定

マリ代表とのテストマッチ後の会見で、ブラジルW杯本戦メンバー23人が発表されました。

GK
スティペ・プレティコサ(ロストフ)
ダニエル・スバシッチ(ASモナコ)
オリバー・ゼレニカ(ロコモティバ・ザグレブ)
DF
ヴェドラン・チョルルカ(ロコモティフ・モスクワ)
デヤン・ロヴレン(サウサンプトン)
ゴルドン・シルデンフェルド(パナシナイコス)
ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
ダニエル・プラニッチ(パナシナイコス)
ドマゴイ・ヴィダ(ディナモ・キエフ)
シーメ・ヴルサリコ(ジェノア)
MF
ルカ・モドリッチ(レアルマドリー)
イヴァン・ラキティッチ(セビージャ)
オグニェン・ヴコイェヴィッチ(ディナモ・キエフ)
マテオ・コヴァチッチ(インテルナツィオナーレ・ミラノ)
マルセロ・ブロゾヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
サミール(ヘタフェ)
イヴァン・モチニッチ(リエカ)
FW
マリオ・マンジュキッチ(バイエルン・ミュンヘン)
ニキツァ・イェラヴィッチ(ハルシティ)
イヴァン・ペリシッチ(ウォルフスブルグ)
イヴィチャ・オリッチ(ウォルフスブルグ)
エドゥアルド・アウベス・ダ・シウバ(シャフタール・ドネツク)
アンテ・レビッチ(フィオレンティーナ)

30人枠から落選したのは以下の選手になりました。
ストリニッチ(怪我)、クラニチャール(怪我)、バデリ(怪我)、イリチェヴィッチ(怪我)、ブブニッチ、パシャリッチ、チョップ


サプライズ選出はブロゾヴィッチとモチニッチの若手国内組のMF2人となりました!ニコをはじめとして怪我人が多く出てしまったことは痛手ですが、チャンスをつかんだ選手にはぜひ頑張ってほしいです。テストマッチ後にすぐ発表したことから、コヴァチ監督の中ではほぼ決まっていたのでしょうね。最後の詰めの部分を試合で見ていたんだと思います。

ひとつは、サミールでしょう。クラニチャールを欠いた代表でトップ下のサブとしてなかなかいい仕事をしてアピール。先制点にも絡みました。問題児問題児アンド問題児でしたが、規律を重視するコヴァチ監督によって更生したのかもしれません。断定は避けますが…w

もう一つは左サイドバックの問題。純正レフトバックのストリニッチが負傷離脱し、1番手のプラニッチも内転筋痛でこの試合はベンチ外。先発はヴィダでした。攻撃面ではあまりいいところはありませんでしたが、本職CBということで守備で猛アピール。攻撃の芽をよく摘み取るいいプレー連発でした。後半途中からはヴルサリコ。こちらもソツのないプレーでアピール。逆に出番がなかったのはブブニッチ。ここで明暗が分かれ、ブブニッチは落選となってしまいました。

パシャリッチはまだ18歳と非常に若く伸びしろ溢れるプレイヤーです。既にチェルシー移籍で内定済み。来季はオランダにレンタルされるようで、ぜひロシアW杯で輝いてほしいですね!

チョップは国内得点王ながら、マンジュキッチ、イェラヴィッチ、エドゥアルドの牙城を崩せず。こちらも次のユーロとW杯に期待です。

このあとクロアチア代表はブラジル入りし、オーストラリア代表とテストマッチに臨みます。その後は、ついに本番。W杯オープニングゲームとなるブラジル戦です。